1. 007/カジノ・ロワイヤル(2006)
《ネタバレ》 今までの007シリーズがあまり好きでは無かった私の理由としては、 「ボンド、スカし過ぎ・・」ということが挙げられるんですけど(笑)そういった意味では、今回のボンドはと~~っても、人間くさくて、スカしてない(というかスカせない)、不器用なボンドで、そこがかえってセクシーで魅力的に見えました。これで、次回作からもしスカしたボンドになっていても、過去がわかってるから違和感なく観ることができそうです。 恋愛映画としても結構説得力があって、今までのどこか薄っぺらいお遊び的なボンドガール達との恋愛とは違って、今回のエヴァ・グリーンとの恋は真剣さが伝わってきました。エヴァは本当に適役だと思います。あの、フランス女優独特の「脱がなくてもセクシー、脱いでも安くならない」という高飛車で気難しい雰囲気が、一筋縄では行かない感じで、ボンドとのセリフのやりとりも、見事はまってましたね。実はツンデレ?で 頼りない所が、初心者ボンドのツボにはまって、恋に落ちていくさまが納得。 この役は、相当の美貌と、繊細な知的さが必要なため、なかなか他の人でははまらなかったと思います。エヴァにとってはこのカジノロワイヤルは当たり役ではないでしょうか。それはダニエル・グレイブについても同じことで、彼の元々持つ、「原始人(笑)」的ルックスを上手く逆手にとって、今までのボンドとは一味違うボンドを 作り上げたと思います。そう、ある意味、今までのボンドじゃ、もう、つまらなかったと思う。ピアースブロスナン的、ショーンコネリー的、「スマート?にやけてる? やたらと万能ですね?」なボンドは時代遅れって事。 CGに頼り過ぎないアクションシーンも新鮮。走りまくるボンドが新鮮。 オールドスタイルに見えて、新しい映画。「初心にかえる」ってこういうことか。 [映画館(字幕)] 9点(2007-01-01 12:25:11) |