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コメント数 1754
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1.  ノスフェラトゥ(2024) 《ネタバレ》 
素晴らしいの一言ですね。卓越した映像の力で、古典的名作の現代化をモノの見事に成功させていますが、取りも直さずそれはある種、ヒトの持ちうる最も根源的なる恐怖の感情を(再度)掘り起こして具現化することに他ならなかったと思うのです。その意味で、実にホラーとしても本質的な作品であったとも思われますね。傑作。  タイトルどおり、およそ100年前のムルナウ版『ノスフェラトゥ』の直接的なリメイクとして製作された映画で、他の種々のブラム・ストーカーの『ドラキュラ』とは、筋書き的にはチョイチョイ異なる箇所が出てくるってのは(おせっかいかも知れませんが)鑑賞前に折り込んでおいた方が好いかも知れません(⇒私自身は「あれ?ジョナサン・ハーカーって生きて城から帰って来るんだっけ?」とか思っちゃったりしてましたが、これは1958年のハマーフィルム版におけるアレンジだったってコトっぽいっす。。)オーラスも、コレも私は記憶が定かではありませんでしたが、やはりムルナウ版にまんま準拠…ということみたいですね。とは言え、特にその辺における映像の迫力・悲哀・荘厳さなどは、流石にサイレント映画の比ではありませんでした。全体的にも、終始ごく暗い画づくり⇒でも、暗いケドもそれが恐怖映画としての画面の質にも&或いは作品の芸術性・美しさそのモノに関しても、非常に効果的に作用していたとも思われましたし、中でカメラワーク自体も、全編に渡って実に凝り抜いていたとゆーか(オスカーノミネートの名に恥じない)見事さだったとも思われました。演技も、総じてリキの入った素晴らしい出来だったとかと思われますね。  個人的にはもう一つ、それで居て=この上無いってレベルで重厚で、シンプルに「超・恐ろしい」ノスフェラトゥを描き出している一方で、今作は(ゴシック・ホラーではあれど)ダーク・ファンタジーには決して陥って居らず、あくまで(ヒトのヒトたる恐怖=恐怖の対象を描いているという意味での)ホラーの領域を極めていた…とゆーのが、最も素晴らしかったと思うのですよね。そして、それを可能にしていたのが、前述どおりのクライマックスを迎えてゆく…その部分にアジャストされたノスフェラトゥのキャラクター(の解釈)だったのではないかと思うのです。本作のラストにおいて、エレン他の人間のキャラクターが抱くのが世の不条理=ナニも侭ならない人間の世界そのものに対する恐れ、だとするなら、それでも同時に他方で、断末魔のノスフェラトゥが抱いてゆくべき感情とゆーのもまた、誰にも受け容れられず・誰をも幸福にすることもなく・唯その偽りの抱擁に縋って灰燼に帰してゆくしかないという、その事実に対する「恐怖」というモノもまた、実に人間的で=ヒトの世界に普く存在して(だからこそ)共感可能なモノだったのではなかろうか、と。私の解釈では、この点こそが「古典の力」であると、ただし映画・映像としては(古今の映画作品と比べても)今作はその具現化に大いに成功していたのではないかと思っているトコロなのです。是非映画館で観て頂きたい作品ですね。
[映画館(字幕)] 9点(2025-05-21 23:01:44)(良:1票)
2.  オテサーネク 妄想の子供 《ネタバレ》 
監督の故国チェコの民話が題材で、お話の内容は確かに「御伽噺」と言うべきものです。だから、当然の如くにファンタジー的な質感に仕上げられても居て、その部分を表現するコトの一環として(監督が得意とするトコロの)ストップモーション・アニメの技法によるシーンもふんだんに織り込まれ、そしてソレがまた実に優れた効果を上げている…とゆーのも確かだとは思うのです。しかし、だからこの話はやはり「寓話」なのだ…という意見には、個人的にあまり賛同できないのですね。私自身は、今作は実に好く・そして徹底的に「人間・人間性そのモノ」を描き出した(抉り出した)映画だ、と思うのですよね。  確実に意図的に、醜いモノや、また本来はソコまで醜くないモノ、をよりグロテスクに・必要以上に醜悪に描いてゆく…一方で、だからこそ、その醜さを越えたからこそソコに、本当に根源的な善きモノのカタチが(ようやく)垣間見えて来るのだ…とでも言いますかね。今作の登場人物達は、須くが必ずナニかを「間違えている」(=何なら、一部はほぼほぼ「全て」を間違えている)とも思われます、が重ねて、その間違えているコトを「乗り越えた」からこそ、更にナニか真なるモノに辿り着ける…とゆーのを私も遂に「実感」できた…と言いますか。アプローチという意味で、これ程にユニークで、かつ本質的に「正しく」思われる手法(+そして一見は「そうは思われない」という手法)も、他にあまり見当が付かないな…てのが私の結論です(そしてこれは、ある部分で「手法」と言うよりは、確実に多分「哲学」に近い方のモノだ、とも感じるのです)。凄い監督・凄い作品だ、と思いますね。
[インターネット(字幕)] 9点(2023-05-01 00:32:56)
3.  グレイマン 《ネタバレ》 
正直、ライアン・ゴズリングよりはアナ・デ・アルマスの方を目当てに観に行ったのです(なにしろ『ノー・タイム・トゥ・ダイ』が食い足りなくて)。で、結果的にはごく非常にシンプルな作品でしたが、またごく非常にシンプルに爽快で面白かったですね。確かに、この作品を家のモニターでしか観れないとゆーのは如何にも勿体無い話だと思います(もはや人類の損失かと)。上映劇場は限られているかと思いますが、皆さんも是非。  とて、お話の内容としてはごく極めてオーソドックスで、かつ具体的な展開運びに観るべきポイントとゆーのも特に全く無い(=いつもの流れ)という感じです。要は、ほぼアクションの数珠繋ぎと言うべき「片側に寄りまくった」アクション作品であって、ただしそのアクション自体の質、そしてそれ以上にその「物量」とゆーのはかなり凄まじいモノでしたね。聞いたら製作費2億ドル!はネットフリックス史上最大(『レッド・ノーティス』と並んで)というコトらしく、ただ今作に関しては「正しいカネの使い方」だったかな…と思います。キッカリ2時間の作品ですが、アクションの投入箇所が非常に多いためテンポや密度は(普通のアクションの)3割増しくらいな体感でした。重ねて、スピーディで爽快でかなり楽しめましたね(かつアルマスちゃんをはじめ役者さん達もごく手堅く頑張ってらしたので)。  ただし一点だけ、ドラマなのか映画なのかは分かりませんがごく強力に続編の製作が期待されているだろう作品ではありまして、要はこのハナシ、今作だけではしっかり終わってくれませんのですよ。その意味では、ラストだけは率直にごくボンヤリ・ヨレヨレと(ココだけ)かな~りモヤっとしたまま終わっていく…という感じでして、コレは流石に少なからず残念に思われるトコロでありました。評点にしても実は相当に迷ったりもしたのですが、単純に面白かった(楽しめた)のは確実…なので結局ここまで上げておくコトにしましたです。続編を楽しみにしてます(配信限定とかになったら泣きますね)。
[映画館(字幕)] 8点(2022-07-23 20:52:52)(良:1票)
4.  異端の鳥 《ネタバレ》 
むかし『LIMBO』というゲームがあって、ゲームではあるのですが個人的になんか本作に色々似てるな、と思ったのですね(特にモノクロで、かつ音楽が無い、というあたりが)。  個々の描写の凄惨さは高度ですが、全体としてはストーリーはごく淡々と進む、とゆーか、その残虐行為がごく淡々としたものに(途中から)見えてくる、とゆーか、静かな様でコレはごく「悪しき」静けさ、だとも思いましたかね。  一方で、お話(個々のエピソード)の起承転結自体には意外と因果応報な側面も無くはない…とゆーか、発端の暴虐に対する「復讐」が描かれる場面も結構多かったりするのです。ただ、此処からもやはりごく「悪しき」モノがまた感じ取れる…とゆーのが、鑑賞者としての我々さえ(少なくとも私は)その「復讐」の場面において次第にどこか確実に「胸が空く」のを覚える様になる(覚えてしまう様になる)、そのコト自体が私にはもはや一種の「恐怖」でしかなかったです。その意味でも、諸々とやはり実に恐ろしい映画だ、とも思いましたね。  もう一つだけ、コレもごく限定された時代・場所・状況設定を舞台背景にしている様に見せかけて、種々の工夫や少し非現実的なまでにショックシーンが連続する展開は本作を多分に寓話的なつくり話にも見せている、その意味では、架空と現実の「好いトコ取り」をしている様な映画だ、とも個人的には感じました(コレって、率直に相当に難しい仕事だろうな、とも)。傑作かと。
[DVD(字幕)] 9点(2022-01-30 01:55:38)
5.  ファウスト(1994) 《ネタバレ》 
建付けとして『ファウスト』の構造を取り入れてはいるものの、基本的には監督のやりたい放題、という映画ですね(特に序盤は完全にそーですケド)。何しろメフィスト登場までにもエラい時間が掛かりますし、そこまでの描写にはシナリオ上の意味、というのも殆ど見い出せないのですから、こーいうのに馴れてない人にとってはかなり辛い映画だと思います。  やはり見ドコロはその独特な表現にあるかと思います。これはもう説明不要かと思いますが、ストップモーションアニメ・人形劇・シュールな演技、等々、その意味での面白さ・ユニークさはこれも十二分に備えている作品かと。個人的に注目していた「食事」のシーンは、今作時点ではさほど「悪趣味」でもなく、少しホッとしましたが(後続作品でのアレ、ワタシはかなり心を抉られるものですから)。  2018年の監督最新作『蟲』も、早く一般公開・DVD化されないかと期待しています。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-06-06 21:09:37)
6.  悦楽共犯者 《ネタバレ》 
奇想の変態6人が一点の曇りも無く我が道を征く話。あまりに奇天烈な行動に序盤は「何やってんのコイツら?」だが、中盤からは「何やってんのコイツらw」となる。稀代の珍作。
[インターネット(字幕)] 8点(2019-11-19 20:57:26)
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