1. 堕天使のパスポート
《ネタバレ》 不法滞在移民の問題は非常にデリケートで、正直「不法滞在を受け入れる度量を持て」と簡単には言えません。が・・・・・不法滞在者の足元を見て、自分の利益のために上手く利用しようとする輩は許せません。しかし、だからと言って主人公達の行動に爽快感を得たかというと、そこまでではなく・・・という感じで、これこそがこの作品の伝えたい事なのかなと思いました。 [地上波(字幕)] 8点(2014-12-24 23:25:09) |
2. タロットカード殺人事件
《ネタバレ》 非常に楽しく鑑賞できました。とにかく、ウディ・アレンの相変わらずのドタバタ姿がたっぷり見れただけでも良かったです。なんか、「男はつらいよ」末期の渥美清を見ている時の気分に近いかもしれません。スカーレット・ヨハンソンとのやり取りも息が合っていて楽しかったですね。(まあ、父と娘の偽装という設定にウディ・アレンの老いを感じてしまいましたが・・・・) しかしまあ、このセンス悪すぎの邦題は勘弁して欲しいですね。どう考えてもこの映画のタイトルは「スクープ」でしょう・・・・。 [映画館(字幕)] 8点(2007-11-23 21:34:23) |
3. ダスト
《ネタバレ》 神話や伝説というものがどのように作られていくのかを映像化した作品ですね。中々斬新で面白い視点で作られた映画だと思いました。 まあ、過去のシーンは昔話をしている者の脳内イメージを映像化したような感じなので、兵隊の人数が200人から20人へと急に減ったり、現代の音楽が流れたり、飛行機が飛んだりとまるで劇中劇のようになっています。 「ビフォア・ザ・レイン」といい、この作品といいミルチョ・マンチェフスキー監督の映像感覚は素晴らしいですね。 [DVD(吹替)] 7点(2007-10-14 18:07:22) |
4. 大地と自由
《ネタバレ》 ファシストとの戦いよりも味方同士の戦いが主になっていてやるせない気持ちになりました。とりあえず意見の相違は脇に置いて、対ファシストで一致団結しなければならないのに、味方同士で主導権争いをしていてどうするんだ!って感じです(せっかく世界中から義勇兵が駆けつけているというのに・・・・)。 スペイン内戦は、ヘミングウェイの「誰がために鐘は鳴る」を読んで関心を持っていたので、非常に興味深い作品でした。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-08 17:54:21) |
5. ダンサー・イン・ザ・ダーク
《ネタバレ》 息が詰まるような140分でした。もうひたすら絶望的な物語がドキュメンタリー・タッチで描かれていきます。セルマ役はもうビョーク以外に考えられないという位ハマリ役で、息子の眼を治すという最後の希望のために、あえて死刑を選ぶ姿に非常に心打たれました。 映像が非常にドキュメンタリー・タッチでリアルなので、ビョークの美しい音楽に救われる部分が多かったです。ミュージカル部分が無かったら、後味最悪の映画になっていたでしょう。(もうエンディングなんて心臓止まるかと思いました。) しかし、ビョークが凄い魅力的でしたね。凄く美しいというわけではないのですが、シーンによって様々な表情を見せてくれるので、最初から最後まで惹きつけられっ放しでした。 [DVD(字幕)] 9点(2006-04-30 19:22:07) |