21. ブラス!
ため息の出る田園風景、贅を尽くした貴族の館、花々の咲き乱れる庭園、優雅なティータイム。そんなお定まりの背景や小道具は一切なく、真のイギリスを肌身に感じた。憧れのアルバートホールで優勝しても、その至福はほんの一瞬でしかなく、ダニーには死が、他の団員には失業という厳しい現実が待ち受けている。そこに残っているのは、人間としての「誇り」だけなのだ。今後、おおよそ感傷とはほど遠い「威風堂々」を聞く度、誇り高き彼らのことを想うであろう。 9点(2004-02-22 13:05:59) |
22. エリザベス
極薄おマユが印象的で、とてもこの世のものとは思えない凄みのあるケイトの顔と、高尚すぎる内容では、怖気づきたくもなります...。 5点(2003-08-09 20:59:24) |
23. 永遠の愛に生きて
ジョイ・グレシャムが図太い押しかけアメリカ女にしか見えなかった私は、感動とはほど遠いところで、終始傍観していたのだった。 5点(2003-07-31 19:17:43) |
24. 恋におちたシェイクスピア
暗く重厚になりがちなエリザベス朝を、テンポよくコミカルに仕上げている点で好感が持てた。生活臭までもが漂ってきそうな庶民生活の活気と、女王以下庶民に至るまで、演劇をこよなく愛する気持ちが否応でも伝わって来た。 7点(2003-07-31 19:05:26) |
25. ジャッカルの日
原作を読んだ後では大味に感じるが、それは仕方ない。主人公のエドワード・フォックスがどうしてもプロのスナイパーに見えなかった。どこにでもいそうな親近感を覚えるイギリス人といった感じで、オーラが漂っていない。彼ご愛用の端正な襟元のスカーフは、スナイパーのような悪漢だと見破られないための演出?私には、不自然で暑苦しく感じただけ。 5点(2003-07-31 18:52:48) |
26. ライアンの娘
日本公開当時、この宣伝看板を幾度となく目にした幼少の私は、「ライオンの娘」とは、すごい話に違いないと勘違いしていた。この作品で、アイルランド人特有の気性の激しさを納得し、海岸の美しさと荒々しさに目を見張り、そしてジョン・ミルズの演技に圧倒された。 8点(2003-07-31 17:41:12) |
27. 待ち焦がれて<TVM>
えっ、27歳?主人公の年令設定を後で知って驚く私。どうひいき目に見ても、40歳にしか見えなかった。世のヒロインが全て美人である必要はないだろうが、あの地味な老け顔はいけませんや。 6点(2003-07-27 12:30:19) |
28. オリエント急行殺人事件(1974)
この作品の出来にアガサ本人が満足し、女王はじめとする王族も絶賛したと報道されていたから、イギリス人にとってはこれが理想のポワロ像には違いないのだろうけど、私にとって彼の過剰演技は鼻につく。 7点(2003-07-23 15:54:54) |