1. トロイ(2004)
これからこの作品を観ようとする方に注意を促したいのは、本作には神話の筋立てを変えているところが随所にあるということです。エディプス・コンプレックス等、神話上の固有名詞が心理学用語に使われたりするのも、普遍的な共通認識があるという前提に立っているからと思うのです。映画化する以上、エピソードの取捨選択、圧縮などを否定するつもりはありませんが、それにしても程度というものがあります。本作はその点で、はっきり言って「無茶苦茶」です。 [地上波(吹替)] 3点(2007-05-01 23:45:14) |
2. ターミネーター
シュワルツェネッガーの「皮をかぶった」ターミネーターのハマリぶりと、「メカ剥き出し」ターミネーターの素晴らしいデザインがこの作品の評価の7割方を占めていると言っても過言ではないでしょう。映像がチープだろうが、設定が無茶だろうが、そんなことはどうでもよいとおもわせる、B級SFの面白さここに極まれり、という作品だ。 8点(2004-04-03 16:09:00) |
3. 2001年宇宙の旅
例えば、謎解きゲームで最後まで答えが判らず、一人取り残されたときの悔しさみたいなものを感じる作品。何回か観ているのですが、正直、未だによく判らんのです。タルコフスキー作品みたいに判らんなりにも面白いと感じる映画もあるのですが、本作はいつも睡魔との戦いになってしまいます。なお、ここでの幾つかのコメントは大変参考になりましたので、折りをみて再鑑賞してみようかな。 5点(2004-02-08 00:14:01) |
4. エイリアン2
前作を大傑作と評価していたので、本作にはあまり興味がなかったのですが、友人があまりに奨めるので観た経緯があります。多くの方が仰るようにガラリと作風を変えたのは正解でしょう。娯楽性は格段にアップしています。あとは人それぞれの好みの問題でしょうが、これはこれで傑作だとおもいます。 7点(2004-02-07 22:49:13) |
5. エイリアン
ギーガーのデザインしたエイリアンが衝撃的。顔に貼り付く下等生物のようなシロモノから人間型に変態していく様が不気味である。恐怖の盛り上げ方も秀逸な、SFホラーの大傑作。満点! 10点(2004-01-26 01:44:55) |
6. ジャッカルの日
《ネタバレ》 初見時は完全無欠の殺し屋が、最後にほんのわずかな偶然で狙撃に失敗し、あっさりと銃殺されたという印象でした。観直してみると、ジャッカルは結構へぼミスを連発しています。それがかえって一種のリアリティを感じさせます。こういうクールな作風もいいものです。今時、貴重なのではないでしょうか。 9点(2003-12-14 22:47:15) |
7. 007/ゴールドフィンガー
老いてなお健在のショーン・コネリーですが、この頃もかっこいい。娯楽要素たっぷりで楽しめる作品でした。 7点(2003-11-27 23:04:30) |
8. キリング・フィールド
ポル・ポト政権の「原始共産主義」なる理解不能な思想により数百万の人が虐殺された事実を伝えるインパクトはあると思う。ただ、アメリカのカンボジア侵攻とCIAの画策したクーデターがなければこのような悲劇は起きなかっただろうということを心に留めて欲しい。釈然としないものを抱えつつも力作であることは認めます。 7点(2003-11-21 19:46:57)(良:1票) |
9. 時計じかけのオレンジ
知人が「最強の傑作」といっていたので、観てみました。過激なところのあるその知人が気に入るのは理解できましたが、私にはちょっとキツかったです。 6点(2003-10-30 22:55:21) |
10. ドラキュラ(1992)
怪奇小説ファンとして、監督がコッポラということですごく期待していました。ところが、全くの期待はずれでした。まず、ドラキュラのオールドマンがいただけない。もっと怜悧さがほしかった。あと、派手なカメラワークも雰囲気ぶち壊しに感じました。ウィノナ・ライダーの綺麗さだけが救いでした。 3点(2003-10-24 16:22:15) |