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プロフィール
コメント数 195
性別 男性
自己紹介 誤読御免

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1.  ダンサー・イン・ザ・ダーク 《ネタバレ》 
徐々に、しかも確実に視力が失われていく恐怖は想像を絶するものがあるだろう。 一人息子もまた、同じ運命をたどるとなれば、もう現実から逃げ出したくなってしまうのは良く分かる。 セルマは、そんな人生に対する不安や、息子ジーンに対する責任、果ては自分の気持ちまでも、貯めたお金とともにドロップの缶に封じ込めてしまったのだろう。 そしてその缶にしがみつくことで自分を納得させながら、自分だけの夢想の世界に入ってしまったのかもしれない。 彼女は「ミュージカルの最後の歌は聴きたくない」と言うが、これは「物事を締めくくらずに逃げる」という彼女の精神構造を表していて、実際作中でも、「ビルのついた嘘」から、「キャッシーの友情」から、「ジーンに対して親として生き抜く責任」すら放棄して逃げている。 どこかで逃げずに立ち止まっていれば、何かが変わっていたかもしれないのに・・・。 まだ終わりじゃないと言う結末も逃避的。 それが結果、そこで全て終わりなのだ。 セルマという女性の愚直な純粋さと現実とのずれが、取り戻すことの出来ない大きな歪みとなって重く心に突き刺さった。 繊細な彼女の精神世界には多くの感情を喚起され、揺さぶられた。 辛く苦しい作品だが、傑作だと思う。
[DVD(字幕)] 9点(2006-06-17 03:05:54)(良:1票)
2.  シャイニング(1980) 《ネタバレ》 
冒頭の俯瞰のシーンで描いた外界との絶望的な隔たりが、逃れようの無い切迫感となって全てのシーンに恐怖の陰影を落としていて、そのうえ始めからどこと無く異様で心底頼れない親父が加速度的に狂気に染まってゆき、一緒にいるのがか弱き妻と少年だけとなれば、設備の整った豪華美麗な高原ホテルも完璧なホラーの舞台と化す。 頼るべき人が狂気に染まってゆく恐怖。  背筋も凍る「コワキレイ」な映像は言うまでも無く素晴らしかったです。 恐怖を演出する音楽が少し耳障りだったかも。
[DVD(字幕)] 8点(2006-04-30 02:37:53)
3.  ネバーランド
ジェームズの夫婦関係、子供達との関係、シルヴィアとの微妙な関係、作品と舞台にかける情熱、どれをとっても平熱以下の低体温で、観ていて正直退屈だった。空想シーンの海賊船のまわりの波の描写が面白かった。
[DVD(吹替)] 4点(2005-12-15 14:29:35)
4.  エイリアンVS. プレデター
遠い昔から、「ごった煮対決企画物に傑作ナシ」と言われますが(?)、これもまた例に洩れることなくそんな中の一本でしょう。 偉大なる他人のまわし二本も借りてきて勝負する訳ですからよっぽどセンスの良い結び方で客を驚かすか、思いっきり滑稽な結び方でうけを狙うかしないと、どちらの力士のファンも納得しないだろうし、イメージダウンにもつながります。 観る側としてはスター同士の対決は夢ですが、内容がお粗末では本末転倒です。 お祭り映画にケチつけるのも野暮ですが、結局ネタ切れ苦し紛れの客寄せ興行に駆り出された感のある二大横綱クリーチャーが、ただ々哀れでした。
[DVD(吹替)] 4点(2005-06-29 15:20:16)(良:1票)
5.  ショーン・オブ・ザ・デッド
英国人の妙にさめた笑いのセンスと、あきれる程ゆっくり歩くゾンビが良くあっていた。 オープニングの「英国人は皆、生ける屍」という自虐的な価値観の提示には、「すわ、傑作か。」と色めきたったが、そこまでシニカルでロジカルな奥行きは無かった。 おバカなコメディーホラーとしては、人物も立ってたし引き笑い系のシュールなネタが結構詰まっていたので充分楽しめた。 それにしてもこのところゾンビ映画が多くないか?ブームなのか。
[DVD(字幕)] 6点(2005-06-11 21:48:43)
6.  トロイ(2004)
合戦シーンは史上最大。 しかし人数こそ多くて壮観だったが戦いは平凡。 やってることは凄いんだけど、引いて観てしまった。 細かいカット割りで、必要以上に揺れるカメラでごまかしながら見せる合戦はもういいって感じ。 ドラマも引き込まれて熱くなるほどの重厚さは無かった。 ブラピも微妙、この程度ででいいんでしょうか、彼は。 これもやっぱり未公開シーン45分くらい入ったスペシャルエクステンデッドエディションが出るのかな。 出れば観てもいいけど、そのままならもういいかな。
6点(2004-06-04 15:35:36)
7.  リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い
ノーチラス号が怒涛のごとく現れたとき、その横っ腹に、「ナンデモアリ」とドでかく書いてあるのが分かったので、そこからは肩の力を抜いて思い切り楽しむ事が出来た。ディズニーランドのアトラクションのようなベニスのドミノ倒しでは、どうせCGヤレヤレ派手にぶっ壊せ状態でかなり盛り上がれた。ショーン・コネリーもやる気満々で、老いてもなおその眼光を失わず、アクションシーンを生き生きとこなしていて嬉しくなった。多くを期待しないで観れば結構楽しめると思う。何人かで「ありえねー」などとツッコミながら観るとなお良い。
6点(2004-03-22 23:31:36)
8.  日蔭のふたり
なんと静かで、映像の美しい映画だろうとつい油断してストーリーに身をゆだねてしまった。 そしたら完全に無防備な状態で下腹部を強烈に突き刺された。 しばらくは引きずりそうです。 よくよく考えてみればそのシーンにつながる二次的な伏線は張られていたんですね。うかつでした。 この作品をまだ観てない人は心して観た方がいいと思う。 妊娠中の人は観ない方がいい。 子供は親の予想以上に親のことを考えているものだ、その逆もまた然り。 そんな中で起こったこの悲劇は見るに耐えない。 ケイト・ウィンスレットの役者魂は認めるが、内容的にはかなりきつかった。 宗教的な下地のある人が観るとまた解釈の仕方が違うのかな、とも思った。 映像、構図は完璧。
8点(2004-03-05 02:29:48)
9.  トゥームレイダー2 《ネタバレ》 
ララおねいちゃんはうみにもぐたりそらおとんだりたたかったりしてとてもつよいなあとおもいました。とってもすきになりました。かいじゅうがでてきたときはどきどきししてとてもこわかたです。あのおにいちゃんは「おれをうてないだろう。」なんていったからうたれちゃたんだとおもいます。ぼくならおねいちゃんのいうことおきいていっしょにかえるのになとおもいました。 1ねん3くみ べれた   そうだね、主人公の言うことは聞いたほうがいいね。でも、そうしないとお話が終われなかったのかもしれませんね。二人はほんとに好き合ってたのかな? 大人のせかいってむずかしいね。
5点(2004-02-23 21:17:05)(笑:1票)
10.  ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
作品を形成する全ての要素が伏線となり時間制限下でのジリジリとする焦燥感を煽りながらも、そのマスターピースを懐深くに抱きサスペンススリラーという形で死刑制度の是非を我々に問うて見せた見事な脚本に脱帽゜ あまり細かいことは書けないがケイトがビデオを探すシーンではオシッコちびりそうになった。 マスターピースをはめ込んだ瞬間せっせと並べてきたドミノがいっせいに倒れ、隠されていた模様が明らかになる。 とても良く出来ている、オススメ二重マルだ。
[DVD(字幕)] 7点(2004-01-22 11:53:36)(良:1票)
11.  エニグマ
このキャスティングにケイト・ウィンスレットが居なかったらと思うとゾッとする。感情の持って行き場の無いぬるいサスペンスで2時間も引っ張っておいて新聞やニュースを見てれば分かる事実をどーですかでんっと出されても、そ、そーだったんですかと言うしか出来ない。犠牲になられた多くの方々にはこの場を借りてご冥福をお祈りいたします。
3点(2004-01-14 16:54:29)
12.  ウォレスとグルミット/ペンギンに気をつけろ!
もう長い付き合いなんだろうなと思えるウォレスとグルミットの熟した主従関係が良い。 よりによって、そこに割り込もうというペンギンの小悪党振りを、あのつぶらな瞳でよく表現出来たと感心した。 クライマックスのスピードプレイからウルトラCの着地まで見事に決め、大人の映画ファンをも唸らせた地道で周到な作業には拍手を送るしかない。 ウォレスの声、欽ちゃん以外は考えられない。 「ぐーるみっとぅ」という欽ちゃん流の呼び方が妙にはまっていた。
8点(2003-11-28 18:00:01)
13.  エイリアン
映画史に燦然と輝く金字塔のひとつでしょう。 もちろんマイ殿堂入り作品。
10点(2003-11-27 00:47:48)
14.  プラトーン
輸送機のハッチが開いた瞬間から見るものも新兵としてベトナムの地に降り立つ。 ジャングルのまとわり着くような湿気、臭い、見えざる敵への恐怖が皮膚感覚を通してビリビリと伝わってくる。 目的意識の低下と恐怖がいらだちに変わり狂気への引き金になる。 バーンズとエリアスの反目もクリスの正義も、戦場という巨大な狂気の中では一瞬の火花にすぎない。
9点(2003-11-22 13:14:58)
15.  ミッドナイト・エクスプレス(1978)
この映画の公開後にアメリカとトルコの間で囚人交換の取り決めが交わされたそうで、今作は、映画としての目的を、多くの割合で達成した稀有な例と言えるだろう。 心にストレートに重くのしかかるストーリーは繰り返し見ることがはばかられ、2度目の鑑賞まで17年もかかってしまった。 そして案の定その晩悪夢にうなされた。
8点(2003-11-21 17:00:02)
16.  ターミネーター3
ターミネーターシリーズは最終的に人間対コンピューターの大戦争を描かなければ終わらないと思っていたので、当初3部作を予想していました。 ジョンとサラがT1、T2での経験を引っさげてT3で大戦争で大団円。 そしたらT2であっさりと優等生的に終わってしまいました。 T3のラストはそんなこともありこれでいいんだと納得しました。 むしろT2でこれをやってほしかったんですが・・・ T3については話の流れやアクションはこれでいいと思うんだけど、内容的にはもう少し「ボリューム」と「粘り」がほしかった。  どうやらT4も企画されているようで、T役にザ・ロックの名が挙がっているとか。 とうとう広げてしまった大風呂敷をどこにどう着地させるのかが今から楽しみ。 出来ればジェームズ・キャメロンに撮ってほしいが・・・ムリだろうな。(追記)DVDが発売されたので購入して再見しましたが、どうにも内容が薄くアクションシーンもひねりが無く、繰り返し観る程では無かったので明日にでも売りに出します。よって点数変更 8から6。
6点(2003-11-21 14:34:42)
17.  ギャング・オブ・ニューヨーク 《ネタバレ》 
「焼き」を入れられたディカプリオ、一生消えない大きな火傷の跡が顔に残り、人間的な凄みを表現するのかと思いきや,頬の隅に控えめな黒いアザのような物が見え隠れするだけ。 ここで冷めました。 全体的にみて感じるこの「軽さ」は、そんな人物アプローチの軽さから来るのかなと思った。  残念。
5点(2003-11-09 16:06:59)
18.  フルメタル・ジャケット 《ネタバレ》 
何度観ても擦り切れないスタンリー・キューブリックの映像に10点。 ラストのミッキーマウスマーチは兵士としてきわめて正気な日常の風景だろう。 正気を保つために歌っていると言ってもいい。 戦場で狂気に堕ちた者はフェードアウトしてゆく。 ヘリコプターの兵士も機関銃を乱射しながら理性的だ。 ハートマン軍曹のシゴキも戦場で正気を保つためのもの。 正気を保ったまま人と人が殺し合いをする、戦争と言う狂気のメカニズムを監督は冷静に炙り出している。 ジョーカーの引いたラストの引鉄も理性の力。 この世でもっとも残酷なものは、「正気」であり「理性」である、と言いたげにも見える。
[映画館(字幕)] 10点(2003-11-09 00:26:17)
19.  エイリアン2
熱交換器の下の戦いで、「何がなんだか分からないけど、とにかく大変なことになってるぞ」というシーンを表現するのに、C-C-Dの映像をそのまま使ったのは、当時とても斬新でリアルだなと思いました。 海兵隊の火気類の音やデザインもかっこよかった。 リプリーとクイーンの戦いはクイーンがCGではなく動きは制約を受けるが実在感があり迫力があった。 80年代を代表するアクション映画の傑作。 マイベストのひとつ。
10点(2003-11-06 14:33:10)
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