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プロフィール
コメント数 178
性別 男性
ホームページ http://ameblo.jp/mabuse-tarou/
自己紹介 人にはそれぞれ言い分があるのです 。

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1.  アンノウン(2011)
例えば写真展のシーンなど、ヒッチコック的なショットを交えながら、決してオマージュにとどまらない自分の画面としているあたり実に大人だし、ブルーノ・ガンツとフランク・ランジェラのやりとりをフルショット主体で捉える、ダイアン・クルーガーのとまどいや恐怖を不意に挿入する等、繊細な演出も光る。「蝋人形」「エスター」に続いて、ジャウム・コレット=セラ、なかなかやる。
[映画館(字幕)] 10点(2011-05-25 10:11:27)(良:1票)
2.  キラー・インサイド・ミー
ジム・トンプソンを原作とした映画の最高作であり、ここ10年で最高のスリラーであり、「マルホランドドライブ」以降で最高のフィルムノワール。審美の罠に陥ることなく、かくも幻想的で、現実からの失墜感に満ちた映画はそうない。しかも相手は狂人だ。
[映画館(字幕)] 10点(2011-04-21 23:03:28)
3.  スラムドッグ$ミリオネア
帝国主義的、演出不在、自堕落でいい加減で、良心のかけらもない。 思いつきのアイデアで映画を撮るな、映画を舐めるな。
[DVD(字幕)] 0点(2009-11-11 12:22:37)
4.  ウォッチメン
ヒーローたちがぐだぐだぐだぐだぐだぐだ悩む。それを金のかかったワイドショーの再現ドラマのような、わかりやすいナレーションと会話とこの手の映画にありがちな映像で、つまりサルでもわかるように描いていく。途方もなく退屈。映画はヒーローの相談コーナーではない。将来、カルトな怪作になるかもしれないが。
[映画館(字幕)] 0点(2009-03-30 02:17:35)(良:1票)
5.  ブラックブック
映画の王道。これぞ映画。
[映画館(字幕)] 10点(2007-05-04 23:36:23)
6.  ギャザリング
元ネタは「グランド・ツアー」。このネタ一発から全編を構成したのが、よ~くわかるってのは作劇としてどうなのか。それにこのネタ、正直、面白いか?少なくとも映画にして面白いネタとは思えないがどうか。どうでもいい映画、ってジャンルが映画にはあると改めて思わせてくれました。ああ、どうでもいい映画。でも、イギリスの田舎町の雰囲気と、曇天での撮影、そしてクリスティーナ・リッチは楽しめる。それで充分でした。
[DVD(字幕)] 5点(2006-05-15 21:21:46)
7.  エクストロ
とりあえずのホラーネタをぐたぐたにつめこんであるんでお話は滅茶苦茶。それだけなら楽しめる80年代ホラービデオのいい想い出なんだけど、妙に惹かれるのは全編を覆う陰鬱なムードと、押さえるとこはちゃんとおさえてるとこ。エレベーターの上に張り付いているピエロとか、チェーンロックを斬る巨大ハサミの唐突な登場ぶりとか、なぜか2段ベッドに寝ている少年とか、いや、まじで悪くない。しかもその演出は力量があるとか、勉強してるね、といった類ではなく、どうも行き当たりばったりなようで、たまたまうまくいきました、ってのが、これまた悪くない。と絶賛してるようだが、そんなんじゃないです。珍作な上に退屈、「俺、こんなのみてんだぜ~」と自慢もできない変な映画でした。うん、まさに「からみにくい」映画。悪くないんだけど。
[ビデオ(字幕)] 5点(2005-06-28 00:07:31)(笑:1票)
8.  ネバーランド
ええ年こいた大人が、なぜインディアンごっこしてるのか、とか、なぜケイト・ウィンスレットの世話を焼くのか、とか、なぜ綺麗な奥さんを邪険にするのか、とか、なぜダスティン・ホフマンは失敗続きの劇作家に肩入れしてるのか、とか、ジュリー・クリステイはなんであんなに悪役なの、とか、とにかく、ジョニー・デップ演じるヒーローが何を考えているのか、私にはまったくわからない。■なぜなら、それは描いていないからです。単に「子供の心を忘れないヒーロー」という通俗的な概念だけが映画より先にあって、それに寄りかかったまま映画が描くのは、ファンタジーと現実とが交錯するスペクタクルフルな見せ場と、子供の可愛い笑顔と、デップの無表情だけ。それをマルチカメラでとりあえず撮っておいて、お話が分かるようにつないで、こぎれいな音楽をかぶせて、感動的な映画のできあがり。■もっとちゃんとせぇよ、と。子供たちが飛び上がる瞬間や、凧が舞い上がる瞬間をちゃんと撮れよ、と。アップだけでつなぐのもいい加減にしなさい、と。空虚な映画でした。■ただ、存在感だけで役を演じること、それを心得ているケイト・ウィンスレットが素晴らしい。彼女に1点。
1点(2005-01-21 20:44:02)(良:7票)
9.  キリング・ミー・ソフトリー
あまりの点数の低さに義憤を感じての投稿。■犯人はすぐわかる、突っ込みどこも多い、確かに物語やシナリオはつまらない。せっかくハリウッドにやってきて、こんなシナリオ渡されちゃったよぉ、それじゃ、演出に気合い入れてみっか、とチェン・カイコーはきっと考えたはず。■シースルーの階段を室内中央に設け中二階につなげた大胆な美術、それを効果的に生かした演出、光源を画面内に配置した照明、など野心的かつ古典的な画面の連続に、うむ、その意気や良し、といった感じ。■つまり、職人に徹しながら、作家性を垣間見せること。■お話がどってことない分、画面に集中できる、演出が際だつ、監督の才能がみえる。あんまり「お話」が面白いってのも、映画には困りもの。映画は「お話」じゃないんですね。
10点(2004-10-20 08:27:32)(笑:1票) (良:1票)
10.  真珠の耳飾りの少女
貧乏な家の少女がある芸術家の家に奉公に出る。その出自故、差別され、いびられはするが、やがて、その芸術家に才能を見いだされる。そんな二人に嫉妬し、周囲の目はさらに厳しくなるのだが…。■というわけで、この映画、実に真っ当なメロドラマ、昼メロ、通俗、大映テレビでキョンキョンがピアノ引いてたの、「エースをねらえ」、なのだが、この演出家はどうも妙な野心があって、ゲージツに仕立て上げようと、すかした演出を施します。■そのあげく、物語の細部はよくわかんないし、泣かせどころとおぼしきシーンでも泣けないし、かといって芸術映画になるには、その才能も技量もない上、ゴダールの「パッション」を一度でも見ていたら、こんな演出しないよなぁ、こんな映画恥ずかしくて撮れないよなぁ、と「映画」センスも皆無。■と、実に中途半端な映画なのだが、お話は通俗メロドラマなので私はとても楽しめた。プロデューサー、あるいは脚本家は、こーゆーチンピラ監督に演出を頼むのではなく、増村保造、川島雄三あたりに演出を依頼すべきで、あ、亡くなってるか、じゃ、極東のアルチザン、澤井信一郎に演出させるべきなのだ、こーゆーのは、きっと。
1点(2004-05-17 22:45:33)
11.  ミニミニ大作戦(2003)
ラストのノートンの扱いなどかなり残酷だし、故買屋の雰囲気など、ちょいとドキュメンタリー風。セロンの扱いも結構深刻だ。ところが、そんなノワールな雰囲気と「ミニ」を使った軽快な泥棒映画が、まるで、あってない。「ミニ」を使う意味もないし、クライマックスで、冒頭と同じトリックを使うのもいただけない。セロンが金庫破りのプロって設定もまるで生きてない。要するにネタがなさすぎるのだ、この映画。実に中途半端。
3点(2004-02-22 04:26:48)
12.  ヘルハウス
冒頭、日付、時刻を示すテロップがぱぱぱと入る、広角レンズを多用した異様な雰囲気、おお、70年代ドキュメンタリータッチじゃん、と思ってると、中身は古典的な怪奇映画。古典を現代によみがえらそう、という気合いが、広角レンズで歪んだ屋敷の情景にこもっている、と、とりあえずまとめてみた。ロディ・マクドウォールに涙してほしい。「アンドロメダ病原体」とならぶ70年代ホラーの大傑作。
10点(2004-02-22 04:20:04)
13.  2001年宇宙の旅
キューブリックは図式の人である、というのが私の意見。だから、とてもわかりやすい。わかりやすい話を、装飾過多なキューブリック流スペクタクルでみせるもんだから、「難解」とか「芸術だぁ」になっちゃうんだと思う。極論すれば、単純なよくある話を大物量で描くマイケル・ベイあたりと、そう違いはない(違うけどね)と思う。この映画も同じことで、モノリスだのスターチャイルドだの中世風の部屋だのには、何かしらの象徴的意味があって、必ずそこには答えがある。キューブリックに聞いたら「それは○○ってことなんだよね」と明快な答えが返ってくるはずだ。もちろん、その答えは、よくわかんないんだけど…。でも、答えのない映画ってのも世の中にはあるわけです。監督に聞いても「いやぁ、俺もよくわかんないんだよねぇ」の方がずっと「難解」だ。だからやっぱり、キューブリックはわかりやすい図式の人でしかなく、そんな計算式のような閉じられた世界をみせられるのはずいぶん退屈だ。「難解」つうなら、ホークスや小津やアルドリッチや私の彼女の方がよっぽど「難解」で面白いっす。
7点(2003-12-09 14:40:53)
14.  永遠のマリア・カラス
企業紹介ビデオのようなわかりやすい説明と、演出不在のお芝居と、運動感や躍動感の欠如した空疎に豪華なオペラの再現と、文化祭のポスターに「凄い絵だ」と魅了されるわけわかんない人々と、「マリア・カラスはなんでこんな倫理に欠ける企画にのっちゃうわけ?あ、やっぱラストはこうなるのか。最初から無理ない?」といった空虚な物語があるばかりで、肝心の「映画」はどこを探しても見つかりません。オペラが観たいならオペラを観ましょう。
0点(2003-12-07 21:02:29)
15.  ドッグ・ソルジャー(2002) 《ネタバレ》 
これは悪くない。地味なキャスト、それぞれの顔がよいし、キャラ付けもしっかりとしている。全編にわたるユーモアも心地よい。この手のホラーにありがちな「権力の陰謀」や、狼男の素性などを暗示するだけにとどめているのも好感が持てる。ラストのどんでん返しは余計な気もするが、ま、お約束だろう。こういうのを見ると、ハリウッド産はホントに駄目になったなぁ、と思う。こういう映画が月に1、2本あると嬉しいのだが。
7点(2003-12-07 20:40:14)(良:1票)
16.  勝利への脱出
この映画のマックス・フォン・シドーは、騎士道精神にあふれたかっちょいい紳士、ってことになってるんだが、今見返すと、ただのサッカーおたくにしかみえない。「戦争よりサッカーで勝負すべきだ」とか、今時小学生でも言わないことを真顔で言ってるし、「ねぇねぇ、僕らと試合しよーよー」なんて駄々こねたあげく、えらい騒ぎになっちゃうあたり、大人なんだからもっとしっかりしなさいよ、つう感じだ。一方の大人たちは「脱走は兵士の義務だ」とリチャード・アッテンボローが言ってたことを繰り返し、2代目クーラー・キング、スタローンは「サッカー下手なアメ公はどっか行け」とコケにされまくり。 ラストの感動的なフランス市民のフェンス越えも、愛国心とか反権力とかそーゆーんじゃなくて、ほとんど甲子園の阪神ファンみたいなもんじゃん。 要するに、戦争やら国家やら権力やら愛国心やらは、ナチスだろうと連合国だろうと同じようなもんで、人殺すくらいなら、おいら子供に戻ってサッカーしてるもん、っていう開き直りが実にアナーキーで素晴らしい。ま、マイケル・ケインやフォン・シドーが元名サッカー選手という、岩下志麻がセーラー服を着るのと同じくらい無理があるキャスティングをした監督が一番アナーキーといえばアナーキーだ。でも、ジョン・ヒューストンはホントに演出したのか? 
9点(2003-12-07 04:06:43)(笑:1票) (良:1票)
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