1. ブレードランナー 2049
《ネタバレ》 オリジナルを超えた稀有な作品。 絵も音も物語もすんばらしい! リドリー・スコットが監督じゃなくてよかった。彼にはもはやこのすごい映像は作り出せないだろう。 生身の人間とホログラフィックAIが徐々に同期するシーンのすごさ! ところどころにオリジナルのオマージュが。ラストもそう。 レイチェルには驚き。SWのレイアやモフターキンのそれより遥かに自然で高度な技術! [映画館(字幕)] 9点(2017-11-12 18:48:53) |
2. オデッセイ(2015)
《ネタバレ》 脚本はよかった。前半のサバイバルより、後半の救出劇。 ただ、リドリー・スコットの演出はあまりに地味。ダイナミズムにかける。年取るとあざとさが嫌になるんだろう。 淡白な演出。枯れてる。 ブレードランナーやプロメテウスの続編が心配だ。 [インターネット(字幕)] 6点(2016-07-17 00:32:30) |
3. キック・アス
《ネタバレ》 内容はせいぜい6.5~7点といったところ。 だがあまりにヒットガールが魅力的すぎるので+2点で9点となってしまう(笑) 11歳のロリータが「この腐れおま○こ野郎!」と口汚く罵りながら悪者をバッタバッタとぶち殺していくのは なぜか爽快。かっこよすぎる。故に日本ではびびって絶対作れない映画。大問題になると思う。 残酷描写も確かにあるが、これがなければ、桃レンジャー(古いか)みたいになってしまったでしょう。 続編もありそうだが、その頃には彼女成長しちゃってるだろうなあ・・。 [ブルーレイ(字幕)] 9点(2011-04-18 17:52:45) |
4. アバター(2009)
《ネタバレ》 超ネタバレあり。 まず3Dから。テーマパークのアトラクションのように、あっと驚く飛び出し感を狙ったもんじゃありません。 逆。キャメロンの3Dはナチュラルな奥行き、遠近感を実現したもの。 見る人によっては地味だと思うかもしれません。 でも目の肥えた人が見ると、圧倒的だと思われます。 現に、あの押井監督が完敗宣言したという記事がありました。 ・・とはいうものの最初1時間くらいは脳が慣れるのに時間がかかると思います。 しかし、その後は3Dであることも忘れて興奮。 前半、ためにためていたものを一気に爆発させるようなド迫力! ドキドキワクワク感満載。うるっとくるシーンも。 SW第一作でラスト、ハンソロが突然あらわれたときに感じたカタルシスがあります! そして・・・凄まじくシンプルな名言。 「I SEE YOU 」 この言葉はすごい。なんという深さ。 一緒に行った妻は激しく泣いていました。 しかし。。上映後。 妻「もっと泣いたとこがあった」 私「どこどこ?」 妻「動物さんが・・動物さんたちが来てくれたとこ! (泣)」 そこかい!(・_・;) 一点減点はキャメロンのせいじゃないが、3Dメガネのかけ心地の悪さ! なんというチープな作り。(全国共通??) メガネは昔行ったディズニーランドのほうがよかった。 あ。そうそう、2Dの予告で見るようなゲーム臭さ、安っぽさ、CGくささは3Dでは消失してました。 つうか、もんのすごい質感、存在感。全部本物に見えます。 まあ、とにかく名作。 [映画館(字幕)] 9点(2009-12-26 18:14:41)(笑:1票) (良:1票) |
5. ウルヴァリン:X-MEN ZERO
《ネタバレ》 つまらくはなかったし、結構ハラハラもしたが、もっともっとおもしろくできそう、 というのが結論。 もったいない。監督の手腕かもしれない。演出に更に切れとスピード感がほしい。 キャラも魅力的だし、役者はヒュージャックマンはじめ、がんばってたのに...。 [映画館(字幕)] 6点(2009-09-21 16:49:23) |
6. ターミネーター4
《ネタバレ》 期待してただけに失望感が強かった。全編、爆音爆音重低音。迫力はある。でも、手に汗握らないのはなぜでしょうか。ターミネーターというよりは戦争映画。ハードなトランスフォーマー。まあ、それはよしとしても、ラストのマーカスライトの扱いはひどい。彼をまだ人間と認めなかったってことでしょうか。本当のカリスマ的指導者ならば、あそこは断って死んでいくべきです。屁理屈はどうでもいい。人の心臓とってまで生きたいのかといいたいです。自分は救世主だから、半ロボットのあいつからなら心臓とって生きる権利があるとでも思ったのでしょうか。なんという自惚れ。自意識過剰。爽快感ゼロです。マーカスライトは実は人工心臓がつけられた・・・とはならんよなあ・・・。彼がかわいそすぎです。あそこはコナーが死亡し、マーカスが二代目コナーを名乗ってもよかったくらいです。それから、機械側はカイルを早くに認識してたくせに、グダグダ生かしておいたのはなぜなんでしょうか。まったくわかりません。私としてはT3よりはるかに下。スタートレックのほうを断然推奨しときます。 [映画館(字幕)] 2点(2009-06-06 01:37:03)(良:3票) |
7. レット・イット・ビー
《ネタバレ》 リアルタイムでみました。とにかく初めて観る生のセッションという感じ。 後年、いろんな本で当時は仲が最悪だったなどというのを読みましたが、本当だろうか?と思いました。 確かにジョージとポールが言い合いする場面もありますよ。しかし、メンバー同士お互い顔を見合わせながら ふざけながら楽しく演奏するシーンもあるんです。 この映画はとんでもないくらい長く行われたセッションのほんの一部です。 その時の音源はいろんな形で聴くことも可能ですが、和気あいあいのシーンもものすごく多いんです。 ほんとに仲が最悪だったら何十時間もいられないですよ。 特にアップル屋上ライブのかっこよさは筆舌につくしがたいです。 ジョンのギターと左利きのポールのベースが扇形に開くような下からのショットのかっこよさ! 警官がはいってきたとき ゲットバックでジョージとジョンの演奏が一度止まるのですが、 再びジョージがアンプのボリュームをぐいっと上げて!演奏再開するシーンにはしびれます。 ポールのアドリブのセリフ!ジョンの最後のジョークもいいですねえ。 [映画館(字幕)] 9点(2008-10-30 08:44:22)(良:2票) |
8. エディット・ピアフ~愛の讃歌~
《ネタバレ》 超大傑作。様々な時代に飛びまくるのが成功している。最愛の恋人が死んだのがわかって、泣き泣き叫び、逃げるように部屋を出ると、次の瞬間、大観客の前でステージに立ってるなどという大胆、かつシュールなカット。更にラストの編集は見事。 人生は走馬灯。人生は夢まぼろしという言葉を想起する。様々な想い出が交錯する走馬灯の中、彼女は死の床で「昔にはもう戻れない」と呟く。しかしそれでも彼女は歌う。良いことも悪いこともあったけれど、今の私には同じこと。後悔はしない。今一度0からスタートしようと。そんなラストソングNon, Je Ne Regrette Rienが胸を打つ。 感涙。 40代50代以降の人に見て欲しい映画。若者にはこの凄さがわからないかもしれない。 ピアフを演じたマリオン・コティヤールはアカデミー賞主演女優賞をとったが 全く異論はない。凄まじいまでの演技力。 日本の女優ではここまで演技できる人は見当たらない。 [地上波(字幕)] 9点(2008-09-08 22:59:33)(良:1票) |
9. ダイ・ハード4.0
《ネタバレ》 言われてるほど設定も悪くはないです。むしろ面白い。 いろんな意味でデジタル対アナログの対決。アクションもすごい。 しかし、なぜか手に汗握らない。ドキドキしない。これはなぜなんだろう。 分析してみると、被害者が希薄。何人か死んだかもしれないが、 犯人がしたことが ひどい!残虐!なんて最低の悪賢い悪魔なんだろう!という感じがしないんです。 1では冷酷に顔色ひとつ変えずに人質をうつ悪党。 2では飛行機をものすごい方法で墜落させ、罪の無い大勢の人の命を奪った。 そのときのマクレーンの嘆き。 今回はそれがない。トンネル事故も誰か死んだのか死ななかったのかよくわからない。 停電になった。信号機が壊れた。その程度? ホワイトハウスが破壊されたとおもいきや、それはウソだった。炭疽菌もウソだった。 なにもかもフェイクだった。これじゃあちょっと緊迫感なさすぎ。 [映画館(字幕)] 6点(2007-07-09 00:37:35)(良:1票) |
10. 大人のための残酷童話/妖精写真
《ネタバレ》 数々のトリック写真をプロの目から暴き、 もちろん妖精など信じない不可知論的男が、 なぜに妖精を求めて狂ってしまったのか。 最愛の妻の死とのかかわり合いは・・? 11点をつけたいくらいの隠れた大名作。哀しくそして美しい。 メーカーに昔、DVDを発売してほしいと、嘆願メールをだしたことがあるくらい好きだ。 メーカーはもっとDVDが普及したら検討するという答えだった。 もうDVDは普及してしまってるのに未だに発売されてない。 私が死ぬまでに発売してくれるだろうか。ああ・・美しいDVDで見たい。 [ビデオ(字幕)] 10点(2005-12-03 00:58:44) |
11. 小さな恋のメロディ
《ネタバレ》 「君たちは結婚というものがどういうものか わかってるのかね?」と校長に問われて、 ダニエルが叫ぶように言う。 「ぼくたちはいつも一緒にいたいんです!それが結婚なんです!」 この震えるようなピュアな言葉に当時はかなりの 衝撃を受けました。 しかし。二人がトロッコに乗ってどこまでも走って、行き着く先にはなにがあるのだろう。そこには「現実」が待っている。 私たちの人生と同じように。今見ると決して ロマンチックなだけではない映画だというのがわかる。傑作。 9点(2004-03-05 11:27:10) |
12. アイズ ワイド シャット
《ネタバレ》 仮面パーティの部分が、なんだか学芸会のようだった。 恐怖感も色気も緊迫感も中途半端。 R指定だのなんだのいってないで、アダルト向きに製作されれば 徹底的に描けたものを。テーマは実はすごい。 これはその手の会社でリメイクを希望したいところ。 4点(2004-02-20 16:00:29) |
13. 2001年宇宙の旅
《ネタバレ》 もしもHALの章がなかったら、とんでもないことになってた映画。 これだけは緊迫感がある。あとはダラダラ。ラストはごまかし以外のなにものでもない。 但し特撮技術は驚異。本当に60年代の技術だろうかと今見ても驚かされる。 4点(2004-02-20 15:54:59) |
14. ターミネーター3
《ネタバレ》 TXのクリスタナ・ローケンの演技・可愛さはさいこ~! 彼女に敬意を払って、甘いが9点を進呈。 ジョンの血を舐めて、今まで無表情だったのが 一瞬驚き、おののくシーンは素晴らしい。 アクションシーンも2のすごさが印象的だったが 今一度2と3をDVDで見直して欲しい。 3のほうが上。 (ホームシアターをやってる皆さん、音響もはるかに上だ!) 難はある。しかし難は2にも感じた。説教臭いのよ,2は。 3ではもっとTXの女性型としての特徴を出して欲しかった。例えば、誘惑するとかね。TXの最期もあっけない。 もっとしつこくてもヨカッタ。 髪もまとめないほうがよかったなあ・・。 9点(2003-12-16 02:00:11) |
15. the EYE 【アイ】
現代ホラーでは「リング」と肩を並べる大傑作。 怖い、そしてせつない、正にコピー通りの作品。 「私のホラーは、単純に怖いというより、愛を描きたい」など監督が思ってると、どっちつかずで、つまらん映画になってしまいがちだが、これは奇跡的に両立してる希有な映画。 9点(2003-12-14 16:29:27) |