1. トロイ(2004)
この映画では誰一人として追いつめられていない。追いつめられて追いつめられて極限状態の人間を描かないかぎり、まともな映画にはならないだろう。余分な愛をもってきてしまい、くだらないものに仕上がっている。あまりによくある映画なので驚きが全くない。映画に新しい衝撃を求めている人には全くの不向きな映画だ。映像もさほどすごくない。何も悩まず、お子様と楽しくご鑑賞ください。 2点(2004-05-27 22:36:19)(良:2票) |
2. 時計じかけのオレンジ
天才と、異常者の境目というものは、紙一重といわれるが まさしくその紙一重の人間が作った「もの」である。 コメディなのか、バイオレンスなのか とてもじゃないけど私には分からない。 良い映画なのか、悪い映画なのか とてもじゃないけど私には分からない。 すごい映画なのかすごくない映画なのか それなら私でも分かる。 今までこれほどの衝撃を受けた映画はない これからもない。断言できる。 なぜならこの映画を観たあとでは どの映画を観てもすごいと思えない。 本当に感覚を麻痺させられてしまった。 もっと早く観るべきだったのか、 もっと遅く観るべきだったのか。 何回観ればいいのか・・・ 人と共有できる映画ではない。 10回ほど観た今、半笑しながら、観れている。 良いことなのか悪いことなのか・・・ 10点(2004-05-04 16:09:38) |
3. 戦場のピアニスト
《ネタバレ》 2002年の映画では一番なのではないだろうか?シカゴよりもアカデミー賞に近い映画だったと思う。この映画は一人の人間から見た戦争の話だ。主人公は戦争という極限状態でユダヤ人が虐殺され、家族が殺され、仲間が殺されるのを見ていく。その結果感情を出すことも出来ずにただ生きるために追いつめられていく。最初はドイツ兵をとにかく悪者悪者と描いているが、ただそれだけの映画ではなかった。誰でも追いつめられたらああなってしまうのだろうかと考えさせられてしまう。こういう戦争映画もなかなか良い。 9点(2003-12-22 18:25:58) |
4. フルメタル・ジャケット
《ネタバレ》 戦争映画にもいろいろな種類がある。プライベートライアンのように、すばらしい描写と、ストーリーでおすものもあれば、プラトーンのように戦争とは何か、戦争は人間にどう影響するのかを訴えるものなどがあるが、この映画はそれらとは違い戦争とアメリカを皮肉る映画だ。内容は前半の殺戮兵器としての兵士の育成と、後半の戦争の描写との二つにはっきりとわかれる。前半での出来事が主人公に与えた影響を私は見終わったあとになって気づいた。人間としての理性を捨てるようにしつけられ殺戮兵器となったが実際の戦争では銃を撃たずにただの諜報活動の仕事を与えられた主人公。最終的に戦うことになるが、そのとき前半の訓練の話が大きく影響している。この映画は戦争とは何かではなく殺すということを全体で大きく描写している。戦争映画としてはこの上なくすばらしい作品だ。戦車や、銃撃の戦闘シーンもさすがキューブリックという感じですばらしい。音楽も映画の中でとても大事な働きをしている。映画の中で軍隊が歌っている歌は心にとても重たいものを残す。プラトーンなどの対比的なベトナム戦争映画として見て欲しい。 10点(2003-12-21 20:23:13) |
5. ターミネーター
なんというかジェームズキャメロンの映画の中では一番衝撃的でしたね。シュワルツネッガーの絶好調ぶりが見て取れる。核兵器の脅威を近未来的に描いた映画としては初期の頃なのではないだろうか?最後のターミネーターの映像が時代的(笑)中途半端にならずにすべての話がきちんとまとまっていて、観たあとにとてもすっきりした気分になれる映画だ。 9点(2003-12-18 22:52:37) |
6. ザ・ビーチ(2000)
なんの映画なのかさっぱり分からない。内容がすっからかんだ。現実的でもないし、何かサスペンスというわけでもない。それとも青春映画なのか?人の生死によって何を学ぶのかとかこの監督は何を言いたかったのだろう?もっと、キャラクターをしっかりと強調していたら、もっとましになったんではないだろうか? 2点(2003-12-18 22:45:49) |
7. エイリアン
《ネタバレ》 この映画が世界の宇宙人の想像図になっている。初めて観たときは怖くて怖くて。まさか体の中から飛び出してくるとは想像もせずそれからというもの変な形の虫を見たりすると体の中に入り込まれないように気を付けていた(笑)今でもエイリアンが人間に寄生するという新しい発想と密閉した空間でおそってくる未知の生物の最高パニック映画だ。カメラのアングル、音、などで見えない恐怖をあおる。監督の腕のも感服する。こんなに強い女性がいたらすごいなぁ、と思ったもんだ。SFパニック映画の元祖とも言え最高傑作でもあるこの作品をたくさんの人に見てもらいたい。 8点(2003-12-16 23:01:00) |
8. 2001年宇宙の旅
《ネタバレ》 この映画がSF映画の最高傑作であると私は信じている。小さい頃に観たときは何がすごいのか何を言っているのかおもしろいのかおもしろくないのか何も分からなかった。ただ、何か有名なんだろうとしか分からなかった。今でも完璧に理解できているかと言われるとそうとは言えないと思うが、知能を持ったコンピューターハルなどを多少理解できるようになり、それと、2010年宇宙の旅などを観て少しは分かったと思う。人間がコンピューターに命も含めすべてを任せられるような時、30年以上前に想像した人はコンピューターが任務のためなら人の命も惜しまないという意志さえ持ってしまうと考えた。今の私たちでさえまだ考えられないコンピューターが人間に対して反逆するわけではない。ただ人間のためにやったことなのだ。結局最後もよく分からなくなってしまうのだが、人類という奇跡の誕生を映画いているものだと勝手に解釈し、深い感動を感じた。この映画を観ずにSF映画は語ることは許されないといわれるが、ただ言えるのはこの映画はSF映画の越えられない壁を越えた唯一の映画であり、すべてのSF映画の原点を築いた私にとっても映画界にとっても大事な映画だと言うことだ。 10点(2003-12-16 22:29:30) |
9. ハリー・ポッターと秘密の部屋
なぜここまで迫力のない映画を映画館で観ようとするのだろう?やはり、映画の価値を分かっていない人たちなのだろう。ようは、ファンタジー映画ならもっと脚本を買えても良いような気がしてしまう。相変わらず子役達の演技も成長していないし、セリフに違和感。忠実に再現しすぎるのもどうかと思う。 3点(2003-12-14 23:55:37) |
10. ハリー・ポッターと賢者の石
なんだろう、本はまぁおもしろいと言えばおもしろい、みんながはまるのも分かる。だけどこの映画はおもしろくない。やっぱり、文章は映像に勝りますね。演技に自然な感じがしないのが一番の原因だと思う。本を忠実に再現しようとがんばりすぎてセリフに違和感が出てしまっている。幼稚園児なら気づかないかも知れないが小学生なら気づいてしまう違和感だ。これから何作出るのか知らないが、子役達の演技の成長に期待する。 2点(2003-12-14 23:43:49) |
11. グラディエーター
実にストーリーは簡単だ。小さな子供でも理解できる。すごいのはあの映像とラッセルクロウの演技だ。戦闘シーンに迫力があるわけではない。なのに、全体を通してものすごい迫力がある。やはり監督とラッセルクロウのおかげだろう。最後のシーンのあとにはやはり、目が潤んでしまった。なぜこんな単純なストーリーなのに泣かされてしまったのだろう。とてもよくできている。 9点(2003-12-14 21:05:50) |
12. トゥームレイダー
実につまらない。なんの意義も意味も楽も無い映画。アクション、冒険があの程度ならせめて内容をもっと盛り上げるべきでは??ディズニーのぼーけんもののほうがまだおもしろい。 1点(2003-12-14 15:32:17) |
13. ターミネーター3
《ネタバレ》 あからさまにこういう映画を作るのをジェームズキャメロンはどう思っているのだろう?アクションもなんだあれは?マトリックスのようにCGに全勢力をかけて作っている映画の方がずーっとましだ。映像技術は何年か止まっているようだ。このアクションですごいと言っている人たちはアクション映画をターミネーター2以来観たことがないのだろう。傑作ターミネーター1、2を見事にぶつ壊す世界観を持っているターミネーター3。ターミネーターを好きな人なら憤慨せずにはいられないはずだ。ジェームズキャメロン曰く「僕だってたまにはつまらない映画を作るよ」 0点(2003-12-14 15:27:08) |
14. プラトーン
アメリカの作った戦争映画というとアメリカ万歳的なイメージしかなかった私だが、この映画は違った。あのパッケージにもなっているシーンはだいぶ心に残りました。この映画はアメリカ対ベトナムという描き方ではなく人間と人間の戦いとしてベトナム戦争を描いている。この映画ほど戦争とは何か、何のために、なぜを考えさせられる映画はない。人間と人間の戦い、狂い、死ぬ。さらに映画を引き立てているのは音楽だ。テーマの音楽流れ出すと無常感に押しつぶされてしまいそうになってしまう。この映画以上自分にショックを与えた映画は無い。 10点(2003-12-14 15:20:01) |