1. ラッキー・ブレイク
《ネタバレ》 脇のキャラが見事なまでに立っていて、これだけの登場人物の数にもかかわらず、キャラを混同するようなことがなかったというのは何気にスゴイ。(ついでにいうならばハンサムな男が一人も出てこない、というのも結構スゴイ。)大爆笑とは行かないまでも、小ネタがじわじわ効いていて、思わずニヤリとさせられる場面が多い。毎回歌い出しを間違える人が本番で間違わなかっただけで拍手を送りたくなってしまった! このあたりがこの監督の演出の妙かな。 8点(2004-11-12 13:01:22) |
2. 真珠の耳飾りの少女
チラシにあった「本年度アカデミー賞最有力候補」って見出しの横に、小さく「美術賞」「衣装デザイン賞」「撮影賞」と書かれていたのは、ちょっと反則っぽいけど、月並みながら、まるで本物の絵画に入り込んだような映像美が見事。 6点(2004-08-04 17:14:31) |
3. 華氏451
《ネタバレ》 書物が「善」で映像等のイメージが「悪」、という単純な構造ではなく、大事なのは真実を求め、そして自分の頭で考え、行動する姿勢のこと。映画の中の人々は情報を与えられるだけで、自らそれを求めようとしない。壁面テレビの「いとこ」たちから与えられる意味のない映像は秀逸。だけど一方、Montagが熱中して読むのは内容的にはどーでもいい表紙の扉に書かれた出版社の住所だったり、百科事典の「犀」の欄だったりする。もちろんキーとなるシーンでは、ちゃんとした本のちゃんとしたフレーズを読むのだが、こういうシーンは要らないのではないか? ラストの森のシーンは見ていて辛い。「暗記」という手段を取らざるを得ないこと。本来、かすかな希望を抱くシーンであるはずなんだろうが、僕は絶望感に囚われた。余計なお世話だけど記憶は変わるよな… ところで、素朴な疑問だが、本を読んだことの無い人たちが、なぜ字を読めるのだろう? 徐々に禁止されていったのかな? 5点(2004-03-19 14:13:04) |
4. 007/消されたライセンス
任務を離れた復讐劇といった人間くささがダルトン・ボンドのウリなんだな。彼はことある度に、「危険だ」「後は俺一人でやる」を連発するが、結局パムやQに助けてもらっているのはご愛敬。ちょっと残念なのはフェリックスに次の恋が芽生えているかのような描写。早すぎるってば! 6点(2004-03-17 12:22:45)(笑:1票) |
5. 007/リビング・デイライツ
本作はKGBの内紛や、アフガニスタンの反ソ連ゲリラ、更に東西冷戦の枠組みを超えた武器商人等が登場しており、リアリズムが強調されています。その代りに過剰なユーモアやお色気は少なくなりました。そんなシリーズの原点に返ったような作風に、ダルトンははまってます。彼のボンドは世間一般では評価が低いようで、更にシリーズの流れから言っても彼の2作は確かに浮いてますが、僕は結構気に入ってます。個人的にはラスト近くに登場するアフガンゲリラが演奏会に間に合わない言い訳が好きです。当時のアフガンの状況を西側諸国がどう見てたか、という別の意味でも見直すべき作品だと思います。 8点(2004-03-17 12:16:04) |
6. 007/ムーンレイカー
冒頭のスカイダイビング、かなり良かったので期待してたのに… 「二度死ぬ」同様、ツッコミを楽しむための作品。アマゾン(赤道直下)、イグアスの滝(ブラジルとアルゼンチン国境)マヤの遺跡(グアテマラ)と地理関係は無茶苦茶。とりあえずブラジル人は怒ったほうが良い。 6点(2004-03-17 12:05:26) |
7. 007/私を愛したスパイ
話のスケールの大きさ、秘密兵器(水陸両用車ロータス・エスプリ)、ボンド・ガール、悪役、そして程よいユーモアも加味したシリーズ屈指の傑作。敢えて言うならムーア・ボンドはこれだけがOKで残りはスカ(ツッコミを楽しむ為の「ムーンレイカー」はアリ)。特に鋼鉄の歯を持つ218cmの不死身の殺し屋Jaws の不気味な存在感が素晴らしい。走行中のオリエント急行から落とされても何食わぬ顔でジャケットの埃を振り払って歩き出したり、人食い鮫のプールに落とされても逆にそれを食いちぎったり、ともうそれはそれは漫画的に強くて痛快だ。 テーマ曲「Nobody does it better」も最高! 8点(2004-03-17 11:57:08) |
8. 007/黄金銃を持つ男
マリー・グッドナイトの仕事振りに僕もボンドもマジギレ寸前! 水前寺清子っぽい主題歌は必聴。「♪The man with the golden gun~ンニャ」 4点(2004-03-17 11:47:14) |
9. 007/死ぬのは奴らだ
シリーズ20作中、最も印象が薄い作品。全体的に間延びしている感じ。ボートの追跡シーンではせめてバックにBondのテーマでも流れていれば少しは緊張感が高まったかも? 4点(2004-03-17 11:43:27) |
10. 007/ダイヤモンドは永遠に
《ネタバレ》 人工衛星を制御するプログラムを記録してある媒体がカセットテープというのが泣ける。全然関係ないけどCIAのフェリックス・ライターというエージェントが毎回別な役者だというのはいかがなものか。 4点(2004-03-17 11:39:54)(良:1票) |
11. 女王陛下の007
《ネタバレ》 各国から治療に訪れている患者達に催眠術をかけて”細菌兵器戦争”の実行犯に仕立てるプロットは一見無茶だけど”催眠術”=”洗脳”と読み替えればこれはオウム事件を彷彿とさせて背筋が寒くなる。最も印象に残っているシーンは新雪の積もったアルプスにシュプールを描きながら逃げるボンドとトレーシー。このシーンといい、花火の使い方といい、「私をスキーに連れてって」に少なからず影響を与えているはず。(そんなのどうでもいい?) 7点(2004-03-17 11:35:30)(良:2票) |
12. 007は二度死ぬ
ただ相撲のシーンが意外とマトモで逆にビックリした。笑ったのは、日本の諜報機関のヘッド、タイガー田中 (丹波哲郎)のアジトの入口が”落とし穴”だったこと! コントじゃあるまいし! そしてもう一つ、ボンド日本人化計画は一重まぶたにかつらと染料で黒髪に。「下は染めないのか?」との問いに、日本女性たちは「私たちだけの秘密よ」と笑っていたが、まるで金髪美人を見た時に、「下はどうなっているのだろうか?」と我々日本男児が考えることを逆手にとっているようで面白い(←馬鹿?)。 5点(2004-03-17 11:23:54) |
13. 007/サンダーボール作戦
アロハのQ! お茶目! 7点(2004-03-17 11:13:05) |
14. 007/ゴールドフィンガー
《ネタバレ》 ボンドは監禁されているだけで、何にもしてない。強いて言えば、Pussy Galore を寝返らせたくらい...ケンタッキーがロケ地というのも気分も盛り上がらない。ただ、以降のシリーズの路線を決定付けたのは確か。でもシリーズ最高傑作って言われる程の評価は不思議。ただ、ツッコミどころは満載だ。冒頭の水鳥の剥製を頭に乗せたボンドが水中から登場するが、まさかあれも”Q”の製作なんだろか? あと金粉塗って皮膚呼吸できずに窒息死、ってことは生きている間に塗ったんだよな、いつの間に... 誰が! どうやって! 4点(2004-03-17 11:07:56) |
15. 007/ロシアより愛をこめて
あまりアクションに寄りかかることも無く、ピンと張り詰めたような緊張感が映画全体に貫かれているところがいい。更にボンドと英国諜報部のイスタンブール駐在員との友情も泣けます。 8点(2004-03-17 10:56:00) |
16. 007/ドクター・ノオ
意外と真面目な作品なんでビックリしたんだけど、ベルトコンベアに載ってシャワーを浴びるだけで、放射能の濃度が下がるのが不思議。 5点(2004-03-17 10:46:53) |
17. 007/ユア・アイズ・オンリー
音楽がいつものジョン・バリーではなく、「Rocky」シリーズのビル・コンティなのだけど、追跡シーンとかが何となく緊張感に欠けて安っぽくなったような気が。ただ、主題歌は名曲! 前作「ムーンレイカー」の反省を活かし(?)、 ヨーロッパのエキゾチックなロケーションを活用したオーソドックスなアクションシーンが山盛りで飽きさせない。断崖絶壁の上に立つ修道院、行ってみたい! 5点(2004-03-17 10:27:54) |
18. 007/オクトパシー
美女てんこ盛りで思わずごまかされそうになったが、かなりつまらない。 4点(2004-03-17 10:19:02) |
19. 007/美しき獲物たち
《ネタバレ》 最後の最後で寝返るMay Day、カッコイイ! 男だね~(女です!)ただ、作品的には低調... 4点(2004-03-17 10:15:36) |
20. 007/ゴールデンアイ
Onnatop は殺しに性的興奮を覚える殺し屋でターゲットとセックスしながら殺しちゃう!こんな人に命狙われたらいやだな。(狙われません) Qとボンドの掛け合いは漫才の領域にまで達してしまった。しかし、Qの研究所は危険な職場だ。あちこちで爆発が起きているし。労災適用されるかな? 6点(2004-03-17 09:58:20) |