1. プレステージ(2006)
《ネタバレ》 これは「反則」「禁じ手」の嵐の様な映画だ。まずベールが結局「双子」と言う落ちは やってはならない「禁じ手」だ。これじゃ結局ただの詐欺だ。ジャックマンそっくりの 人間が都合よく見つかるのも御都合主義の極みだし、電球がやっと実用化された時代に 「物質伝送・複製機」が発明されるなどと言うのも馬鹿馬鹿しい限りだ。 主演の二人も結局私怨の晴らしあいの喧嘩でどちらにも共感できない。キャストは豪華だし、映像の雰囲気は良いが、まじめに見ていると最後に腹が立つ映画だ。この脚本はお客をなめている。 [DVD(吹替)] 4点(2007-04-24 02:37:05)(良:1票) |
2. トリコロールに燃えて
最初の感想はシャーリズの着せ替えファッション・ショーという感じ。ともかくシーン ごとに変わるヘアスタイル、ドレスの艶やかさは正にため息ものである。前作「モンスター」でのブスメイクの鬱憤を一気に晴らしているかのようである。しかし、美しいのだが 何か人工的な美しさだ(メイクもかなり濃いし)。ちょっと前なら「スイート・ノベンバー」、最近なら「ミニミニ大作戦」の彼女の方がその魅力がストレートに出ていたと思う。白人女性の容貌の変化は早くて今の彼女には「スイート・ノベンバー」の頃までの可憐さ、可愛らしさはもう無い。その代わり絢爛豪華なゴージャスさが出てきているが、昔 からのファンとしては何か寂しい感じがする。S・タウンゼントは彼の「線の細さ」と 言う致命的欠点がもろに出て、作品を支え切れていない。シャーリズと並ぶと存在すら 霞んでしまう。ロードオブザリングを降ろされたのも当然だろう。本人のためにももう シャーリズとは共演しないほうが良い(ラブシーンも実生活の延長のようで白けるし)。 ペネロペは意外に地味な役(メイクはケバかった)だったが好演していたと思う。 映画としては前半の展開が遅くイライラした。映像と音楽は美しい。シャーリズの ファンには無条件に進められるが、そうでない人にはちょっと退屈な作品かもしれない。 この作品が彼女にとって「オスカーの呪い」の第一歩と成らない事を祈るのみである。 [DVD(字幕)] 6点(2005-04-22 10:39:00) |
3. ワイズ・ガールズ
久しぶりのミラ・ソルビノだがスタイルの良さは相変わらず。 物語は訳有りの主人公ミラがNYのマフィア系レストランに雇われ、 同僚のウエイトレス(マライア・キャリー、メローラ・ウオルターズ) とマフィアがらみの事件に巻き込まれるお話。 マライアはミラと較べると演技が固くて、学芸会レベルなのはご愛嬌。 メローラはちょっと飛んでるキャラクターだが実は・・・だったと言うオチが付く。 ギャング絡みのお話の為若干グロい場面もあるがそこそこ面白い。 しかし、儚げで少し悲しげなミラ・ソルビノが良い。この人はやはり巧い役者だ。 改めてミラって男顔だと感心。ミラと言い、ジュリア・スタイルズと言い、ハーバード 出身の女優って変わった顔立ちの人が多いのか。ともかくミラさんまだまだ行けます。 このまま「一風変わったB級路線」を突き進んで欲しい。 6点(2005-01-19 13:02:06)(良:1票) |
4. 抱擁(2002)
これは久々にじっくり見せる映画。19世紀の男女詩人の不倫とその事実を調査する現代の男女の学者の話が並行して描かれる。ことに19世紀の詩人たちの話がいい。 俳優も雰囲気ピッタリでうっとりさせる(19世紀の英国紳士の服装のダンディな事!)現代のコンビではG・バルトローは全てに薄味で魅力に乏しい人だがこの映画の雰囲気 にははまっていた。もう一方のA・エッカートは学者と言うにはちょっと体育会系だが 悪くなかった。英国の田園風景が本当に美しく、音楽も非常に格調高い。ラストのエピソードも感動的で後味良く映画を締めくくる。 邦題はこれでは意味不明、もっと他に付けようが有ったと思う。 全体として最近のドタバタしたラブコメ等とは較べるべくもない本格的な恋愛映画だ。 8点(2004-09-30 14:10:23) |
5. ブリジット・ジョーンズの日記
良く見ればこのヒロインは全く恵まれている。頼りになる親友がいて、優しい両親も居てその上二人の男に愛される。何処が不幸なのだ!と言いたくなる。 ヒロインのだらしなさ、意志薄弱ぶりを見れば現在の状況は自業自得で同情の余地はない。このようなヒロインが可愛く、魅力的に見えるのはひとえにレニーのおかげだろう。 彼女以外のキャスティングは想像出来ないほどはまっている。 R・ウイザースプーンの「メラニーは行く」と較べると女優の差がそのまま作品の魅力の差になっている。レニーの女優魂に+1点。 6点(2004-09-30 13:40:00) |
6. トゥームレイダー2
本当久しぶりに見た最低映画。脚本はハチャメチャだし監督はアクションシーンを 撮る事しか能が無くララの性格描写・筋立てなどには全く興味なしと言う有様。 最後は訳わからん怪物迄登場ともうメチャメチャこれに較べれば前作が大傑作に見える。 A・ジョリーさんもこんな映画に出てると今までの輝かしい実績が吹っ飛びますよ。 ヤン・デボンに映画監督の能力の無い事を証明した映画。 1点(2004-06-16 14:58:48) |
7. トゥームレイダー
PCでこのゲームをやってきた人間には苦笑しか出てこない映画だ。 A・ジョリーのララは雰囲気的には悪くないと思うが安っぽい執事と訳のわからん パソコンおたくは不要だ。最初のロボットとの戦闘シーンなど全く無意味で不要。 元々、映画にするのは無理と思っていたが、まさにその通りだった。 これでもpart2に較べればずっと良くできている作品と言える。 これで止めておけば良かったのに。 5点(2004-06-16 14:39:55) |
8. ザ・コア
船が出発するまでの部分は、結構面白かったのだが、肝心の船が出発してからが いけません。全く地中を潜っている感じがしない上、防御服で外に出る!に至っては 笑うしか有りません。前半は7点、後半3点ですね。 ヒラリー・スワンクは初めて見たが、ヘルメットかぶってる時はそうでもなかったが 脱ぐと怖い顔ですねー(なんか類人猿を連想しました。 ファンの方スイマセン!)。 5点(2004-06-15 16:35:19) |
9. ミニミニ大作戦(2003)
邦題は最低、素晴らしいキャストとテンポの良い演出で見せる快作である。 後から考えれば都合の良すぎるところは多々あるが見ている時は気にならない。 この映画のキャスティングは最高で同じキャスト是非part2を作って欲しい位だ。 紅一点のシャーリズ・セロンはもっともおいしい役であったが魅力万全・余裕綽々に この役をこなしており大したものである。 ただシャーリズが映画の前半(メンバーと落ち合う場面迄)はスレンダーなのに 中盤(屋敷を偵察する場面、レストランの場面)では若干太っていて印象が かなり異なるのは気になった。 8点(2004-06-15 16:16:45) |
10. マイ・ハート、マイ・ラブ(1999)
五組の愛の物語が同時進行して最後はひとつに纏まる群像劇だが 中でもA・ジョリーのエピソードが断然良い。 ジョリーの役は女優の卵で本当に弾けそうな魅力に溢れている。 このエピソードだけでもこの映画を見る価値がある。 この他では根暗なJ・アンダーソンのエピソードも面白い。 登場人物が多く、話が分散するので見づらい点はあるが 良く出来た映画と思う。 7点(2004-06-14 14:37:37) |