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1.  ナバロンの嵐
マロリー大佐って確かギリシャ語とドイツ語が話せたんじゃなかったっけ?「~要塞」と続けてみましたが単純にストーリー的にこちらの方がひねりがあって楽しめました。キャストは前作の方が魅力的でしたが…。
[DVD(字幕)] 7点(2006-10-10 08:23:57)
2.  遠すぎた橋 《ネタバレ》 
んー、何だろ。映画としては色々不満はあるんですがマーケットガーデン作戦について事前に予習してから鑑賞したのでなんとか話の流れについていく事が出来ました。でも映画だけ見た人は場面飛びまくりでさっぱり分からないんじゃないでしょうか。あと場面転換が変な省略の仕方で「ここをもっと見たいのに~」と思うこと数回…。でもそういう不満はあれどアイントホーヴェンでの民衆の熱狂的な歓迎シーンはやっぱり見てて嬉しくなっちゃうし、市街戦のシーンも戦車が蹂躙する感じが出てて良かったなと。それに映画の中で戦車が登場しても「飾り」で終わる事がほとんどなのにこの作品では何両も破壊されるので戦争の雰囲気が出てたと思います。印象に残ったのはいきなり入り込んできた軍隊に家をのっとられてしまうおばあさんとホルスト夫人の対比。戦争中とはいえ急にずかずか大勢で入り込んできて自宅を徴収された上にあれだけ滅茶苦茶にされたら、おばあさんみたいに不平を漏らしたくなるのも分かる気がしますが、一方で献身的に兵士を看護し挙句自宅を放棄しなければならなくなったのに泣き言一つ言わないホルスト夫人はすごい立派だなぁと素直に感じました。そして戦争というものが兵士だけでなく民間人にも(協力するしないに関わらず)決して小さくない犠牲を強いた上で成り立っているという当たり前の事を改めて認識させられました。 点数についてですが事前に作戦についてある程度予習して観たので7点つけましたが、もし予備知識ゼロで観てれば多分5点くらいだったかも。
[DVD(字幕)] 7点(2006-09-30 02:36:46)
3.  戦場にかける橋 《ネタバレ》 
もっと能天気な映画かと思いきや、いやいやラストの喪失感はすごいですね。副官の「マーベラス」の一言に全てが集約されてる気がします。ただなんか「クワイ河のマーチ」が既にDNAレベルにまで刷り込まれてるのか流れるたびに小学校の運動会とか思い出して余韻に浸りきれないのは勘弁してください。それと斉藤大佐はくそ真面目で確かに西洋人から見たら滑稽なんでしょうけど、ある意味で謹厳実直、融通が利かないが気骨ある古き良き日本人を体現してる人だなと感じました。
[DVD(字幕)] 7点(2006-09-28 02:18:22)
4.  スターリングラード(2001)
戦闘シーンとかは臨場感があってすごくよく出来てるのですが、唐突なラブシーンとか中途半端に娯楽要素をブレンドしたせいかちょっとちぐはぐな感じがするのが残念。個人的には一見人間的で実はやっぱり残酷なドイツ兵の描き方とか子供の扱い方とかも少し気になりました。とはいうものの戦争映画としてクオリティが高いのは間違いないです。
[DVD(字幕)] 7点(2006-09-27 20:25:19)
5.  コレクター(1965)
ミランダ、かわいそう…(ノ_・、)
[DVD(字幕)] 7点(2006-09-22 10:36:57)
6.  第三の男
もしこの作品がサスペンス作品の原体験だったなら多分惜しみなく10点をつけていたと思います。逆に言えばこの作品が後世の作品に与えた影響がそれだけ大きかったと言えるのかも。残念ながら既に様々な作品を鑑賞した後だっただけに話の流れが読めてしまいましたが、戦前にこれだけの映画が存在したという事にびっくりしました。
[DVD(字幕)] 8点(2006-09-07 22:41:08)
7.  ショーン・オブ・ザ・デッド
ロメロゾンビに対するオマージュ作品としては突出した出来栄え。(まあそれだけこのジャンルにしょーもない作品が多いということでもあるのですが。)近年のゾンビ映画としてみてもずば抜けて楽しめる作品だと思いました。DVD特典の後日談も最高でした(笑)
[DVD(字幕)] 9点(2006-06-19 18:11:28)
8.  バリー・リンドン
決して全面的に主人公に共感出来たわけじゃないのですが長尺を飽きずに最後まで見れたのは語り口の上手さとじっくりと画面を見せつつも意思を持ったように動くカメラワークの巧みさによるものだったと思います。繰り返し奏でられるテーマ曲も独特な哀感が強調され印象に残りました。晩年の「アイズワイドシャット」はラストがあまり評判がよくないようですがこの「バリー・リンドン」でのラストの皮肉たっぷりの口上を見てキューブリックの反骨心がこの当時からずっと変わってなかったんだとわかり少し嬉しくなりました。
[DVD(字幕)] 8点(2006-05-24 19:41:18)
9.  2001年宇宙の旅
映画史の中でSFが"スペースファンタジー"から"サイエンスフィクション"に変わった瞬間。10点じゃないのは映画版を鑑賞するはるか昔に読んだ小説版の感動が自分にとってははるかに衝撃的だったからです。映画版はキューブリックの作家性を強く感じるため純粋な科学体験をしたい方は小説版の方を強くお勧めします。クラークのヒューマニズムと正確な科学知識に天才キューブリックのひらめきが融合した傑作です。(映画の中で説明不足だった点もほぼ全て説明されています。まあ映画だけ見る人にも理解できるようにしろよっていう話ですが…。) 
[DVD(字幕)] 9点(2006-05-24 14:51:51)
10.  シャイニング(1980) 《ネタバレ》 
アザーズを見てなぜかこの映画を思い出し久々に鑑賞。スプラッタシーンに頼らずジワジワと恐怖を盛り上げていく演出は見事。あ、でも一箇所ありました。風呂場の中で死んでる女性、ここがグロすぎて何度も見るのを躊躇してしまう臆病な自分…。まあそれはさておき主人公が狂気にかられていく過程をホテルのバーでの過去の(彼の妄想が生み出した)人物達との対話を通して表現する辺りのスタイリッシュな演出はさすがキューブリックだと思いました。
[DVD(字幕)] 9点(2006-05-14 23:29:42)
11.  めぐりあう時間たち
心が弱った時に見るととても共感でき、元気づけられる映画。といっても決して大きな声で「がんばれ!がんばれ!」と励ましてくれたり、楽しい話をして気分を紛らわしてくれる映画という訳ではありませんが…。この作品は主人公達が悩み戸惑う姿を丁寧に描いてます。決して彼らがとった行動を正しいとも間違っているとも決めつけず、ただただありのままを描いています。なのになぜ癒されるのでしょうか?それは恐らく彼らを見つめる視点が終始優しいものだからだと思います。例えるならばもし何か悩み事を抱えてカウンセリングにかかった時にカウンセラーから「そう、とても辛い思いをしたのね。でもあなたは強いんだから負けずに頑張らないとダメよ。」って言われるのと「そんなに辛いのなら思いっきり泣いていいんだよ。」って言われるのとどちらがあなたは救われるでしょうか?この映画は後者です。彼女達の心の弱さを描きつつも決して頭ごなしに糾弾はしません。(そんな事をせずとも彼ら自身が自分の弱さに十分気づいているのだから…。)確かに作中で主人公達のとる行動には迷いが多いですが、この映画はそんな主人公達を決して拒絶したり冷たく突き放す事はせず、弱さを曝け出す彼らを優しく見守っています。だから最後の場面でクラリッサ(メリル・ストリープ)を訪ねて来た年老いたローラ(ジュリアン・ムーア)をジュリア(クレア・デーンズ)が優しく抱擁するシーンはほんのさりげない場面なのにとてもジンときます。(余談ですがこのシーンのジュリアン・ムーアは本当に素晴らしい演技です!)身近な人々との関係に悩み、彼らとのポジションを上手く築けない自分に傷つき、苦悩の果てに愛する人々を捨ててしまった事を終生後悔し続けてきたであろうローラの人生の最後の局面で、初対面だったジュリアが見せてくれたほんのさりげない共感がどんなに彼女にとって救いとなった事か!このクレア・デーンズの存在がこの映画にぬくもりを与えていると思います。この映画は自殺を肯定していると一部で揶揄されたりしますが決してそうではなく、むしろこのシーンこそ製作者が本当に訴えたかった主題なのではないでしょうか?印象に残る場面が多いこの作品の中で、とびきり温かく優しさに満ちた素敵なシーンだと思いました。
[DVD(字幕)] 9点(2006-05-07 04:22:09)(良:1票)
12.  戦場のピアニスト
周りに散々迷惑をかけつつまんまと自分だけ生き延びる主人公に、有罪判決を受けながらちゃっかり逃げおおせたどこかの映画監督の姿がダブって見えました。
[DVD(字幕)] 7点(2006-05-07 03:53:42)(笑:1票)
13.  アイズ ワイド シャット 《ネタバレ》 
何かが自分の周囲で起こっているのだがそれが単なる事故なのか?それとも事件なのか?そんな傍観者のもやもや感を味あわせてくれる作品。軽い気持ちで覗き見すると焼けどするぜベイベエ!ってなもんですね。結局友人の忠告もあり、主人公は身を引き一切関わらなかった事にするのですが、そんな彼に最後に妻が言う台詞はとても挑発的です。 "You know there is something very important that we need to do as soon as possible." "What's that?" "Fuck." この作品はラストが唐突で結局真相が明らかになることなく終わるため一般にあまり評価は高くないようですが、そんな肩透かしを食らわされた気分にある我々観客の低俗な覗き見趣味に対してキューブリックが「Fuck!(クソ喰らえ!)」と痛烈に皮肉ってるようでいかにもキューブリックらしくてニンヤリさせられました。 死の直前までこうした反骨心を持ち続けたキューブリックに驚かされると同時に改めて偉大な才能を失ったなと思いました。
[DVD(字幕)] 8点(2006-04-29 22:33:25)
14.  0:34 レイジ 34 フン 《ネタバレ》 
「バイオハザード」地下鉄版。迷路のような構内、殺人鬼の動きや雄たけびなんかまんまそれ。そう割り切って見るとなかなか楽しめます。あんな場所でどうやって長期間生き延びてこれたのかとかなぜ今まで誰にも気づかれなかったのか等突っ込みどころは多いけどそれはまあこの手の映画のお約束という事で。個人的に終電後の地下鉄や下水道のシーンなどが結構わくわくして好きなので甘めの評価です。
[DVD(字幕)] 7点(2006-04-23 02:04:56)
15.  穴(2001) 《ネタバレ》 
親友が病気なんだから助けなよ!舞い上がる気持ちはわからなくもないけどあれじゃあ死んだ彼女が浮かばれません。思いを遂げた後も無意味に地下生活を続けた挙句、第ニ第三の犠牲者が…。それとはしごが折れてそれが刺さって死ぬのってちょっと無理がないですか?
[DVD(字幕)] 6点(2006-04-17 01:15:36)
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