1. バンク・ジョブ
《ネタバレ》 社会的地位のある人が持つ秘密。それを色々な立場の者が奪い合う。これがこの映画の面白さの中心。秘密に近づくための金庫破り、偶然の結果、裏社会を敵に回して次々に仲間が襲われていく後半の展開も緊張感たっぷり。あれだけ登場人物が出てきてもすっきりと頭に入るのは脚本がうまいから。それに、装飾過剰にならずあっさりとしたところも良かったです。主役のキャラにぴったり。70年代を再現しようとしてかなり丁寧に作られているところもいい。 [DVD(字幕)] 8点(2009-06-21 22:22:03) |
2. ツォツィ
《ネタバレ》 人間は将来の希望がなくなると心が死んでしまいます。このツォツィやその仲間、土管に住んでいる子供たちはその日のことだけで精一杯。だから、残虐な行為もやっていけるのでしょう。ツォツイが赤ん坊を育てることで優しさを取り戻すことに救いは感じられてほっとしたのですが、舞台設定に対する元々の先入観(同情や恐怖)があまりに強く、本作の力はあまり感じられませんでした。もっと丁寧に描いてもらえればよかったと思います。 [地上波(字幕)] 4点(2009-05-06 15:31:58) |
3. ユナイテッド93
《ネタバレ》 冗長過ぎる管制塔のシーンでほとんどでユナイテッド93というよりは911全体の話。 でもわずかな本題の部分は心に迫るものがあった。 団結して戦うことになった乗客は最後まで家に帰る希望を失っていなかった。 英雄になるために自爆したわけではない。 それからテロリスト側も本当に脅えながらことを進めていた。乗客の反撃もさることながら死ぬことは嫌だったんだろう。そういうリアリティが本作にはあった。 ただ、覗き見的で見なければ良かったかもと思った。分かってはいたけど後味はよくない。 [DVD(字幕)] 5点(2009-03-23 17:07:14) |
4. ナイト・オン・ザ・プラネット
《ネタバレ》 世界の町での普通の人々の会話が中心に展開されている。 というか会話だけで話を進めていく。 それにはタクシーの中を選んだのはなかなかセンスがあると思いました。 それにその話も人生の味わいが溢れていますね。 [ビデオ(字幕)] 8点(2008-10-26 15:02:47) |
5. 007/カジノ・ロワイヤル(2006)
《ネタバレ》 ボンドのキャラクターとしては今までとはカラーが異なる俳優を据えた本作。アクションをかなり前面に押し出してきて面白かった。あまり突飛な武器もでてこなくて肉弾戦が多くスリルもあった。マダガスカルでの追跡は何回見てもすごい。 [DVD(字幕)] 8点(2008-09-21 14:51:46) |
6. デイ・アフター 首都水没
《ネタバレ》 パニック映画で使い古された典型的なパターンでした。ロバート・カーライルの役は果たしてヒーローだったのかというか特に必要なのか疑問。活かされていない気がしました。 災害シーンはお金はかかっていそうなのですが、テレビドラマのようなテイストで特に盛り上がりもなく終わってしまった。それに、登場人物が多すぎて見ている側としてはキャラクターに感情移入できていないので、本来は感情を揺さぶられるべきである”目の前で身近な人が亡くなるシーン”も「フィクションだから俳優は無事だよな」とスルーしてしまう自分がいました。 仮に日本を舞台にしていれば、自分にとって慣れ親しんだ風景がむちゃくちゃになるの見ているだけで辛い気持ちになるのだろうから、あのような説明不足な演出でも十分なのかもしれません。そういう意味ではイギリスを知らない人に見せることを意識していないのでしょうか。音楽は同じフレーズの繰り返しで苦痛でしたね。 [地上波(吹替)] 3点(2008-09-15 15:12:53) |
7. 0:34 レイジ 34 フン
《ネタバレ》 ホラーとしての怖さはあまりない。どちらかというと気持ち悪くて痛い場面が目立って いるので、格闘ものという認識です。 [DVD(字幕)] 3点(2008-08-24 12:18:06) |
8. ヘアスプレー(2007)
《ネタバレ》 慣れていないのでミュージカル映画の楽しみ方は難しい。一応は映画でありストーリーを重視して見ていても、場面展開が音楽やダンスで進められていくので、そのノリについていけないと最後までダメになってしまうためだ。 さて、翻って本作は私にとってどうだったか。テーマがデブや黒人の差別問題と重く、今でも本当に解消されているか微妙な問題。単純化された善人と悪人の構図も安易で、リンクがトレーシーに惹かれる理由やシーウイードとペニーの恋も唐突である。正論をつきつけられてもベルマみたいな価値観が本当のところは支配的だったのではないだろうか。 そういった思いがあってなかなか見ているほうとしてはエンジンはかからなかったが、楽曲とダンスのすばらしさで次第に引き込まれていった。特にジョン・トラボルタが演じる母が最高で、家にこもりきったままの彼女が娘の影響で街へ出て行ったり、メイベルと仲良くなっていくところの表現がよかった。新しい価値観が古い価値観を破るというテーマの中で、個人の内面の変化は少なくとも母については描かれていた。最後までいいとこなしのミシェル・ファイファーも美しかった。嫌いになれない悪役でしたね。 [DVD(字幕)] 7点(2008-06-22 17:02:49) |
9. 28日後...
《ネタバレ》 前半まではよかった。絶望的な状態に弱い者が立ち向かっていく様に恐怖を感じる。しかし、後半は雑すぎてダメだった。軍隊を相手にキリアンがランボーになってしまうなんてありえません。 [地上波(吹替)] 5点(2008-06-13 21:55:09) |
10. ターミネーター3
《ネタバレ》 救いのないラストもあってあまり評判がよくないのですが、タイムパラドックスが解決できて納得ができました。時代がやっとスカイネットを止められない理由を説明できる状態になったんでしょうね。 [DVD(字幕)] 7点(2008-04-13 21:45:21) |
11. あるスキャンダルの覚え書き
《ネタバレ》 狭く深い関係を友人に求めて一線を踏み越えてしまいストーカーになってしまうという感覚は、肯定はできないんですがなぜそうなってしまうのかはなんとなく理解できます。 自身の生活がある友人に自分の全てを受け入れさせようとして破綻してしまうんでしょう。 その常習犯である気味の悪い役がらをジュディ・デンチが見事に演じていました。 ケイトブランシェットがストーカー日記を見つけて壊れてしまった演技もすさまじかった。 演技はすごいです。でも話はドロドロしすぎてイヤでした。感情移入しながら見てしまうと 耐え難いものがあるんです。 [DVD(字幕)] 6点(2008-02-10 00:42:36) |
12. 28週後...
《ネタバレ》 昔のゾンビはゆっくりと歩いていたのに、このゾンビはすさまじいスピードで 走ってきます。当然あんなのに狙われたら他人のことなんか構う余裕もなく 人々はただ逃げ惑うことしかできないだろう。そんなリアリティがこの作品にはありました。家族愛や弱い者を救おうとする気持ちが勝利には結びつかず、むしろ裏目にでてしまう 絶望的な展開で全く救いはありませんが、このような冷たい話を作れるのもヨーロッパらしい気がします。 冷静に考える余裕も与えないスピード感に圧倒されましたし、ロバートカーライルの狂気の熱演も素晴らしかったです。 [映画館(字幕)] 8点(2008-02-02 00:53:19) |
13. アドレナリン(2006)
《ネタバレ》 特に前半はテンポもいいし、色調も含めた映像も面白いです。 ストーリーはないに等しいのですが、ジェイソンステーサムのいかれぶりが面白かった。 ただ、後半からテンポが悪くなるし、ラストはギャグのつもりなんだろうけど 全く笑えなかった。ちょっと毒が強いです。R-15も納得。 [DVD(字幕)] 6点(2008-01-06 00:53:09) |
14. バイオハザードIII
《ネタバレ》 2の思わせぶりな終わり方が気になっていたのですが、いきなり世界は終わっていた。 途中をもっと描いてくださいよ。 支離滅裂な話の展開の上にアリスはとうとうエスパーになってしまいました。 (次は空を飛べるかも) かっこいいアクションシーンはあったし、ミラジョボビッチが美しかったので 最後まで見ましたが、残念ながらもうこのシリーズはいいかも。 続編をにおわす終わり方だったのですが、どうやって終わらせるつもりなんだろう。 ここまで無茶苦茶になってしまったらもう何も取り戻せないです。 [映画館(字幕)] 3点(2007-11-05 22:51:34) |
15. バイオハザードII アポカリプス
《ネタバレ》 1作目よりもゲームに近い雰囲気。 アリスが超人化してしまったため対ゾンビでに対する恐怖が全くなくなってしまいましたが、ネメシスの存在により緊張感はなんとか保たれています。アクションもがんばっているし満足です。1作目から続き、次回作へのつなぎという位置づけですが、3作目も見に行こうと思える作品に仕上がっていると思いました。 [DVD(字幕)] 7点(2007-10-27 18:31:07) |
16. プルートで朝食を
《ネタバレ》 キトゥンのしゃべりや風貌は気持ち悪く、周りの冷たい視線の描写は見ていて いたたまれない気持ちになってしまいます。 トラブルには勝手に巻き込まれていくし、こんな人が周りにいるとリアルではたまらないです。でも、面白かった。いろんな人の懐に飛び込んで味方もつくるし強い人だと 感情移入してしまいました。最後はなんとなくハッピーな気持ちになれました。 [DVD(字幕)] 9点(2007-09-30 15:00:28) |
17. ダイ・ハード4.0
都合のいい展開が目立つような気がしますが、 アクションが激しくて満足しました。 スカッとします。 [映画館(字幕)] 8点(2007-08-12 15:15:01) |
18. キンキーブーツ
《ネタバレ》 イギリス版のプロジェクトXといったストーリーです。ピンチの町工場を救うのは、やる気にかける主人と 素朴な田舎の工員、そして助っ人は都会の異端児!工員は異端児を蔑視しながらもいつしか受け入れ、最後は大舞台に。正統的なストーリーで受け入れやすいですね。そんな中で、このお話の肝は、「肯定すること」なのかなと思いました。いかにもなマッチョな工員がローラを受け入れたところが一つのクライマックスかなと。 だから、チャーリーとローラの喧嘩は展開上必要でしたが、ちょっと唐突な感じでした。そこがちょっと残念です。 ストーリー以外にもローラのゴージャスなショー、田舎の風景、イギリス満載という感じで楽しかったです。お勧めです。 [DVD(字幕)] 7点(2007-07-26 00:12:21) |