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1.  フューリー(2014) 《ネタバレ》 
リアリティを売りにしている割にはどうも中途半端な印象でした。 戦車戦もそんなに多くなく、それを期待していくとちょっとがっかりです。 作戦自体もいい加減だし、動けなくなったシャーマン1台でSS大隊を相手にするのはちょっと無理がありすぎる。 また、一日の出来事なので配属されたばかりの新兵の成長物語という面で見てもアパムさんのようにはしっくり来ませんでした。 途中の食事のゴタゴタとか無駄に長く感じましたし、ご都合主義も多く後半しらけてしまいました。 でも実写を使ったタイガーⅠを見れただけで感動だったので6点です。
[映画館(字幕)] 6点(2014-11-30 19:32:13)
2.  バイオハザードIV アフターライフ 《ネタバレ》 
もはやこの内容ならバイオハザードでなくても良くないですか? スローにして、3Dを強調するアクションシーンは何故かマトリックスにそっくり。 銃弾が壁を崩していくところや、ウェスカーが至近弾を避けまくるところなんか 本当にそっくり。 感染者(ゾンビ)との戦闘もほとんどないし、出てきても毎回ワンパターンです。 むしろ、全身タイツに日本刀の組み合わせとかって、ウルトラ・バイオレットみたいだな。 前作で広げちゃった大風呂敷を無理やり畳んで、続編を続けていくための 新しい設定作りといったものが、今作の内容ということでしょうか。  エンディングで流れるA Perfect CircleのThe Outsiderはカッコいいです。 
[映画館(吹替)] 4点(2010-09-06 01:30:08)
3.  アバター(2009) 《ネタバレ》 
映像は確かに凄い。CGの質も素晴らしいし、風景の圧倒的なビジュアルも驚嘆に値する。 でも、鑑賞し終わったあと一番最初に思ったのは「これ何てもののけ姫?」だ。  環境問題と人類の関わりというテーマについては他のレビュアーの方も 触れていらっしゃる様に、プロットがよく似ている。 だが、こちらの方がステレオタイプで底が浅い。そう考えると宮崎駿監督は ジェームズ・キャメロンより凄いのかな?とも思ってしまった。  もうひとつ、開拓者と原住民の対立というテーマでは新大陸にやってきたヨーロッパ人が 資源を搾取し、原住民を虐殺していった歴史物語を仮想の世界で描いてみたともいえる。 現実では、神の救済は無く、現地の文明はヨーロッパの文明に淘汰されてしまった。 だがこの映画では一応、原住民が勝利を収めて幕切れとなる。 アバターはハッピーエンドで良い。こうでないと後味が悪すぎる。 しかし、そうなっていない現実を思うとなんともやりきれない気持ちになった。  主人公の成長についてはあまり共感できなかった。 異民族との交流によって赤ちゃんから大人へと成長する物語だよということを 実際に言葉を使って説明してしまっているのが最悪だ。 ネイティリはしきりに「赤ん坊みたい」を連発しているが、 3ヵ月後には成人の儀式である。 なんだかどっかのTV番組でやっている、世界の僻地の原住民と 1週間くらい生活し、なんだかわかった様な気になって涙でさよならするみたいな 薄っぺらいドラマだ。他のテーマに比べると非常に出来が悪い。  しかし、それらを補って余りあるほどの映像と演出で最後まで観れてしまう力があるのは間違いない。お勧めかお勧めでないかと問われれば、間違いなくお勧めである。 よって採点表にしたがって7点献上です。 
[映画館(字幕)] 7点(2010-03-07 01:02:22)(良:1票)
4.  スラムドッグ$ミリオネア 《ネタバレ》 
ヴィカス・スワラップ著「ぼくと1ルピーの神様」の映画化なんですね。 スラム出身の主人公が数奇な人生経験と生きていくために身につけた知恵で クイズに正解して行くという原作の面白さをそのままに、各エピソードを 映画用にうまく改変しており、とても良い作品になっていました。 ただ後半部分はヒロインとのロマンスも含め映画用にいじりすぎてしまったようで、 ちょっと雑になってしまったようです。 もう少しあっさり目にして、主人公の体験とそれがクイズの解答に繋がるところを 丁寧に描いたり、原作の1ルピー硬貨の表と裏に託した決断のエピソードを 描いた方が良かったかなぁと個人的には思います。 それでも原作の面白さを2時間の映画にきっちりと昇華した脚本と監督に 素直に拍手すると同時に、改めて原作の秀逸さにも感服しました。 興味を持たれた方がいたら、ぜひ小説も読んで欲しいなと思います。
[映画館(字幕)] 8点(2009-05-04 19:42:24)
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