1. ヘアスプレー(2007)
ギリギリのタイミングを狙っている予想を巧みに裏切るストーリー展開で後半からクライマックスまでの盛り上がりテンポが良く、久しぶりにミュージカル映画で楽しめました。主人公の歌唱力と踊りがもう一息に感じたのも同年代黒人生徒達との激しいレベルの差を協調したかったのかな?と勝手に想像してしまう。圧倒的な歌唱力と表現力を持つ黒人達の文化を流入してくるのに対して、時代遅れの価値観しか持てないごく一部の白人達が続けるむなしい抵抗がコミカルに崩れていく様がお約束的ですがそれもまた素直に楽しんでもらいたいポイントです。 [DVD(字幕)] 7点(2009-12-11 06:46:50) |
2. ウォッチメン
本当は機上鑑賞後にDVD。原作の知識ゼロで見ましたが、凄くツボにはまりました。なんだろうコメディアンのアホぶりが絶妙な音楽のセレクションに実によくマッチしていて、最近多い漫画原作だったので嫌な予感がしたけど当たんなかったですね。ただ、ストーリーが詰まり過ぎてて1回の鑑賞では完全に読み取れないのが難点でしょう。その後は何度でも見たくなるところもまたナイス。 [DVD(字幕)] 8点(2009-10-27 23:50:59) |
3. 28週後...
《ネタバレ》 続編と聞いてそこいらの3流ゾンビ映画になってしまうのではという心配は見事に外れた。2008年初旬公開のゾンビ物の映画では最もハードコアな内容。俳優の演技力もやはり英国映画だけあって高いと思う。それだけに登場人物が次々と悲惨な最期を遂げるのがなんとも切ないがそこがこの映画の表現しようとしているリアリティと受け止めたい。欲を言えばゾンビ(感染して凶暴化した人)が凄い速く動けるのと、感染してからのゾンビ化がちょっと速すぎるような。でもこのくらい速くないと爆発的な増殖パニックの緊迫感が出せないかも。 最近の人類滅亡映画では映像技術の進歩で荒廃した世界観の描写が競い合うように向上してきている。特に米軍による空爆のシーンがすごい迫力になっているので見ごたえがあった。どうも終わりがしっくり来ないので続編があるためかなと勝手に納得。 [DVD(字幕)] 6点(2008-12-27 12:50:53) |
4. ハンニバル・ライジング
ギャスパーウリエルの知的にキモい演技は予想以上に良かったと思う。女性に甘くて悪人には徹底的に残虐なヒーロー誕生が合理的に描ききれているからとりあえず納得。 [DVD(吹替)] 7点(2008-01-24 21:41:15) |
5. サンシャイン 2057
《ネタバレ》 俳優の演技力、特殊効果や演出の高さといい、次々登場人物が死んでいく硬派なストーリー設定と展開はディープインパクト以来久しぶりにお目にかかる映画だったと思います。リアリティの高さも保ちつつ、サスペンス要素とアクション要素を巧妙に含ませることに成功していて、見るものを飽きさせません。それでいてこのシリアスなラストはひょっとしたら受けが悪いかも?僕個人としては高く評価します。巨大な太陽の姿を象徴的に扱って、光と影の対照的描写もとても印象的。 [DVD(字幕)] 8点(2008-01-19 13:54:48) |
6. ダイ・ハード4.0
《ネタバレ》 実に12年ぶりの4作目、主人公の高齢化でシリーズ最後になるか?といういやな予感は的中しませんでした。今回もマクレーン刑事は傷だらけのボロボロですが、アクションシーンもピンチの脱し方も、マンネリ化しないで飽きずに最後まで観れました。付き合わされる相棒役は今回はオタク系の青年、悪役のテロリストもITインフラをターゲットにしている点などうまく社会情勢を捕らえた新鮮な内容になっていてお約束的な構成でも十分楽しめました。まあ相変わらずの車がドシャ!グシャ!のアクションやら異様なまでにマクレーン刑事が不死身なのはまあ娯楽映画なんで、この位やってこそダイハードではないかなと。年々この手の人質を前に窮地を脱する展開とか、悪役のアクションはどんどん派手で複雑かつ俊敏な動作に進化してるような。30年くらい前なら自分の娘が人質にとられたら、はい降参てのが普通だったような? [DVD(邦画)] 7点(2008-01-16 09:54:06) |