1. ハリー・ポッターと謎のプリンス
《ネタバレ》 ヴォルデモートが復活し支配力を強める中、ダンブルドアはハリーにある使命を託す。そしてヴォルデモートも、ドラコ含むデス・イーターたちにある使命を与えていて・・という話。 スラグホーンという自己中ながら好々爺な老教師に取り入り追いつめ記憶を引き出し、ヴォルデモートに関する重要な情報を探り出す。特命係長的な仕事が今回のハリーの主要な任務ですw TVCFでは女の子がスルスルと空高く飛びあがって手を広げるシーンがさも一大事かのようですが、そうでもありません。やっぱり、借りた教科書の元の持ち主・半純血のプリンスの正体が分かり、そしてダンブルドアがぁぁ!というのがクライマックスにあるわけです。そして、ウヨウヨと○○の這い上がる洞窟のシーンですかね。思ったほど怖くはなかったですけど^^; シリーズは一貫して敵が固定なので、その敵に魅力がないと徐々に面白さが色褪せてきます。あののっぺりした鼻のない真っ白な顔は、原作本で読むとおどろおどろしいかもしれないけど、映像にしちゃうとそうでもない。てゆーかレイフ・ファインズじゃなくても誰でもいいんじゃない?というキャラになっちゃてますしねw 今回は出番を子役に譲り、その子役がオーメン風にちょっと不気味感があるんで良かったような^^ も一つ際立つのがホグワーツ内の色恋沙汰。誰もが色気づいてラブラブモードに、そこらの青春学園ドラマかい?とゆーシーンがてんこ盛り。3人も実年齢19、20歳ですからね。キスシーンなんて楽勝だい!というところでしょうw ロンは男冥利につきるというか、男の方にとっては羨ましい限りの設定ですねぇ^^ 泣いても笑っても次回作で最後。原作本読んでる方は、もうすでにあのシーンこのシーンの映像が見てみたいと思い描いているんじゃないでしょうか^^ [映画館(字幕)] 7点(2009-07-14 00:50:25)(笑:2票) (良:1票) |
2. バビロン A.D.
《ネタバレ》 荒廃した近未来の地球。傭兵・トーロップは、ある国際的マフィアのボスから、一人の修道女を運ぶ依頼を受ける。その報酬は今や入国不可能な祖国アメリカに戻れるパスポートと50万ドル。これを最後にと仕事を引き受けるが・・という話。 東欧の隠れ教会から修道女・オーロラ一人。ついでにサポートのオバサンのオマケ付き。これがミシェル・ヨー。既にカンフーアクションありきの設定ですw そしてロシア、アラスカを渡り、地球をかなり移動して、なんとかニューヨークまで行くというロードムービーみたいに話が進んでいくわけです。 途中、K-1のジェロムレバンナがこんな映画の中でも哀れにヤラレキャラかい!とか、戦闘機を銃で一機撃墜しちゃったけど?とか、追尾ミサイルに狙われても足の方が早いけど?とか・・妙な展開を繰り広げます。その中でオーロラの素性が徐々に明らかになるという流れなんですが、駅で爆発の予知とか、潜水艦でぶちキレて一騒ぎ、でも操作方法分かっちゃうとか、10歳くらいで19ヶ国語話せたとか、なんだか保菌者だとか言ってたのがどうも違う?とか、ミサイルを受けても平気の平左なのに双子の子供産んで死んじゃうの?とか、よく分からずじまいの微妙なキャラ。トーロップも一度死んで生き返らされて、最後には「お父さんになってね」と言われて、白人黒人の双子を押し付けられて終了。アナタタチハイッタイナニモノデスカ? 結局、シャーロット・ランプリング演じる女教主様とサイボーグ?の旦那さんのバトルに巻き込まれたらしいと。 (´゚Д゚`) このフランス人監督の作品て「クリムゾン・リバー」「ゴシカ」くらいしか観てないんですが、なんかよく分かりませんね。少なくてもハリウッド系には向いてないような気がしますが^^; ヴィン・ディーゼル自体も、「ワイルド・スピード」のドミニク役が結構良かったんでいろいろ出るようになったんだろうけど、なんかどんどんB級作品を選んでそのままB級キャラに向かっているようで、とても心配です>< [試写会(字幕)] 5点(2009-05-03 22:56:57) |
3. レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで
《ネタバレ》 1950 年代のアメリカ。エグゼクティブな若い夫婦が、ニューヨーク郊外レボリューショナリー・ロードの家に越してきた。しかしやがて歯車が狂い始めて・・という話。 リチャード・イエーツという作家が1961年に書いた、「Revolutionary Road(家族の終わりに)」をサム・メンデスが映画化。奥さんのケイト・ウィンスレットの配役は当然ながら、夫役をどうする?って奥さんに聞いたら、「タイタニック」で共演したデカプーとやりたぁい、ということで決定したそうなw 約50年前という設定で、自動車や電話など古めかしい美術以外、特段特殊なシチュエーションというわけでもなく、ちょっといい会社に勤め小奇麗な家も買っちゃった、ややバブリーちっくな夫婦の話です。夫は会社が面白くもないけど我慢できる程度なんですが、妻は子供2人も抱え専業主婦に鬱屈している。昔女優になりたかったってゆー夢を捨てきれず、地元劇団でショボい舞台をやる程度で欲求不満ぎみ。ちょっとイマイチだったねだなんて夫に言われて車の中に外にで大喧嘩。 あるとき、パリへ移住しちゃわなぁい?って思い付きで夫を説得。夫も妻が“私が働くからあなたは暫く遊んでてもいい”なんて根拠裏付け乏しい与太話に乗ってしまい、それを会社や近所にも吹聴するんですが、なんと3人目ご懐妊でパリ行きは御破算に。 精神病の息子を連れてくる老夫婦とかも間に入ってきたりで、デカプーもケイトも声を荒げてお互い罵倒しまくりの連続。それでもって短絡的に自らゴムポンプで・・>< 「アメリカン・ビューティー」って思い起こせば、つまらない視点を針小棒大にして、ビューティーだなんてまとめた作品でした。 「タイタニック」の綺麗な話とは打って変わって、本当の私はこんなんで一生を終えたくなーいという思い込み強く見栄っ張りな夢見る妻と、それに引き回される夫という、ともすればそこらにいそうなバカ夫婦の話とは!確かに喜怒哀楽の凄さがゴールデングローブ受賞だったのかもしれませんが・・。 シーンも家と会社と飲み屋くらいで繋いで、それが閉塞感だったりするわけで、二人の綺麗な顔立ちや踊るシーンなどの予告映像から壮大な愛の話だと思わない方が良いです。夫婦・カップルで行ったりしたら、居たたまれない気持ちにさせられること請け合いですからw [試写会(字幕)] 5点(2009-01-22 00:45:31) |
4. マンマ・ミーア!
《ネタバレ》 エーゲ海はギリシャのカロカイリ島。母子家庭で育ったソフィの願いは、父親とヴァージン・ロードを歩くこと。母の日記を内緒で読み、父親の可能性のある昔の恋人3人に結婚式の招待状を出すと、本当に全員やってきて・・という話。 ブロードウェイ・ミュージカルを映画化した作品で、日本でも劇団四季が未だ公演中ですね^^ 作品向けに楽曲が作られたわけではなく、既存の楽曲を軸に脚本を作るというジュークボックス・ミュージカルと言われるスタイル。この既存の楽曲が過去世界を席巻したABBAというダブル夫婦グループのヒット曲の数々から。タイトルも同作品中の楽曲の一つです。 タイトルでもある"Mamma Mia!"はイタリア語直訳で"私の母"ですが、意味は"おお!、なんてこったい!"という、英語でいう"Oh my god!"と同じだそうでw ソフィ役には、「ミーン・ガールズ」のアマンダ・セイフライド。母親はメリル・ストリープ。父親候補の3人にはピアース・ブロスナン、コリン・ファース、ステラン・スカルスガルド。配役はイメージと歌唱力で選ばれたんでしょうけど、みんな上手いですよねー(ピアース・ブロスナンを除いてw)。 ソフィの結婚式を主軸にストーリーが進んでいくんですが、カッコイイ・カワイイ若者たちも結構多かったにも関わらず、ほとんどが引き立て役。真の主役はメリル・ストリープであり、その親友や昔の恋人たちが中心メンバーですw 結婚式をネタに父親探しを行うという、確かに彼氏や母親、呼ばれた母親の元彼たちにしてみれば噴飯ものの流れ。が、それはそれ、エーゲ海辺りには楽天的な土地・人柄が多いのでしょう、みんな心広く和やかに受け入れるわけです。イギリスでは「タイタニック」を超えて、史上歴代興収1位になったそうで、もしかしたら閉塞感を打ち破りたいという願望が表れているのかもですね。 なにしろミュージカルって、みんなが能天気になったり或いは思い込み激しく叫んだりで、ストーリー中にいきなり歌い踊りだすってゆー展開が普通なんですが、そういうお約束を受け入れて観れば、ミュージカル好きでなくてもツボにはまれます。そして何より、30年も前の楽曲ながら色褪せずに見事に融合しているABBAの作品って凄かったんだなぁと思わせますよね^^ [試写会(字幕)] 8点(2008-12-23 22:30:10)(良:2票) |
5. 落下の王国
《ネタバレ》 撮影で大けがを負い半身不随になった青年とオレンジ畑から落ちて入院してきた少女。自殺のためのモルヒネを少女に盗んでこさせようと、医者や看護師、氷売りの男など周辺人物を登場人物に見立てた世界周遊的な即興物語を作り少女に聞かせ始める・・という話。 現実世界では病院の中と周辺だけのエリアなのですが、作った物語の世界は実際に世界遺産を回ってロケをしたそうで、なかなかの映像美です。そして、ターセム御用達とでも言える衣装美術家に石岡瑛子。「ザ・セル」でも一緒でしたしね^^ 出てくる役者の多くは、劇中物語の登場人物でもあるというダブルキャスト仕立て。薬盗ませるためという割にはなんだか凄い大風呂敷な話がこの作品の売りなんですがw 話をしているうちにやがて少女との間に壊したくない信頼関係が形成され・・やがて主人公の青年は再起を志し、見事画面向こうに返り咲く。最後は「ニュー・シネマ・パラダイス」ばりなエンディングで締めくくる。 原題が“THE FALL”というように、落ちるシーンが多く出てきます。落ちるという意味で韻を踏んだようになってるんですね^^ [試写会(字幕)] 6点(2008-08-31 00:06:29) |
6. つぐない
《ネタバレ》 イギリス小説家であるイアン・マキューアンの『贖罪(Atonement)』(2001)を映画化。1930年代のイギリス中流家庭の姉妹セシーリアとブライオニー、使用人の息子ロビーの三角関係が主軸。 双子の従弟の家出捜索時に従姉ローラが襲われる事件を目撃したブライオニーが、その犯人をロビーだったと告発。ロビーに対しほのかに恋心を持っていたのだが、実はロビーはセシーリアと相思相愛だった。そしてロビーは刑務所に入れられ、のち兵役に駆り出されて・・という話。 ブライオニーの視点を中心に、少女、ナース、小説家の時代に分けて語られていきます。この少女時代を演じたシアーシャ・ローナンがアカデミー助演にノミネートされているのですが、危うく不安定な純粋さを持つ少女を表現し評価されたのでしょう。 映像的には、イギリスの旧い家のたたずまいや緑映える草原の美しい景色、英仏連合軍がナチスドイツに追い詰められたダンケルクにおける悲壮な光景、これらがうまく対比されていて見どころ。 老齢になって出す小説が「つぐない」。ここで実は・・という悲恋話をキレイにまとめています。この収束があってこその作品。音楽もタイプライターの音を効果音として取り入れ作曲賞を受賞しています。 そういえば、「イングリッシュ・ペイシェント」の監督アンソニー・ミンゲラが、インタビュアー役で出ていますが遺作になっちゃいましたね・・。 [試写会(字幕)] 7点(2008-03-27 16:20:57)(良:2票) |
7. ダンサー・イン・ザ・ダーク
《ネタバレ》 映画自体は、ミュージカル仕立てじゃないと、とても救われない薄幸の親子の話。でも無理矢理にでも悲劇に引っ張ろうとする作りはどうも鼻につく。失明していく自分の遺伝子を持った息子を救おうとする気持ちは分かるが、無実に近い罪で絞首刑になってまでもとは・・。 重たい話だけに、ミュージカル部分も明るめの曲にならないから、いまいちミュージカルとしては見れないし、処刑場までの歩数をわざわざミュージカルにしたり、最後のアカペラも何か冷めてしまう。 でも、一番気に食わないのが、撮影においてハンディカメラを多用し過ぎる事。かの「ブレア・ウィッチ・・」もそうだったが、リアル感は出るが、画面揺れが始終なので酔っ払っちゃう>< 監督のラース・フォントリアほか、ハリウッドに対抗すべく、「ドグマ・・」にて取り決めた中に、「手持ちカメラを使う・・」というものがあります。ドグマでなくても、ハリウッドみたいに多額な予算が取れない欧州映画は、手持ちが多いのですが、画面揺れなどのマイナス要素がどうしてもあります。そのかわりにアートな雰囲気の作品になります。「ダンサー・・」では列車のミュージカルシーンは100台の固定カメラを使ったということですが、ほかも含め、ミュージカルシーンは固定です。やはり撮影範囲が広くなるし、動きのあるダンスで手持ちはキツイでしょうし。通常の会話シーンなどはほとんど手持ち。ただ、この作品の場合、ちょっと動かし過ぎでしたね。 無理に二者択一しなくても、セルマもジーンの目もどちらも救う手だてはあったと思います。ただそれをしては映画としては非常に甘口になってしまう。カンヌをとるんだったら、当然死しても息子を救う筋の方がいい。そういう事だとは思いますけど、それにしても、カンヌっていうのはこういうのが好きなんですねぇ・・。 [DVD(字幕)] 4点(2008-03-15 13:45:41) |
8. ライラの冒険/黄金の羅針盤
《ネタバレ》 「黄金の羅針盤」「神秘の短剣」「琥珀の望遠鏡」で成る三部作の第一部。ナルニア物語みたいに当然ながら続編製作も決まっているようです。 現世界とパラレルワールドが存在し、そこに住むライラという女の子が主人公なんですが、抜擢された子役の子はとても大人顔。顔ばかりか権謀術数も使うなかなかのヤリ手でしたw 誰しもがダイモンという守護精霊を持っていて、子供が持つダイモンはまだ不定形でいろいろに変化できる。それがとっても可愛いですw “ジョジョの奇妙な冒険”のスタンドみたい。ダイモンが苦しむと自分も苦しむ。でもなぜかニコールキッドマンが自分のダイモンをビンタするシーンがありますがw 原作があるのでエピソードをたくさん持たせるためにどんどんサクサクと話が進みますので、登場人物などは多少予習しておいた方がいいかもしれません。まー少なくてもナルニア物語よりは楽しめましたよ^^ [試写会(字幕)] 7点(2008-02-09 22:43:25)(良:1票) |
9. エリザベス:ゴールデン・エイジ
これって、「エリザベス」(1998年)の続編ですよね。 相変わらず、豪華なセットに豪華な衣装で、こういう部分がとても好きw 時代考証はちゃんとしてるのかなーなんて感じで細かい美術の部分を見てしまいます。 しかし、あんな女王がいたらお付の人も大変でしょうけど、ケイト・ブランシェットはアカデミー主演女優賞にノミネートw 本物もあんなんだったのかな? まー、ストーリー的には城内の色恋が多いので、1と比べると今ちょっとでしたね^^; [試写会(字幕)] 6点(2008-02-09 13:09:35) |