1. オー!ラッキーマン
町山智浩さんのCSの番組で見ました。 実際、主役のマルコム・マクダウェルはコーヒーのセールスマンだったそうで、この作品のアイデアは彼の発想が基になったそうです。 セールスマンから俳優になるまでのストーリーが撮影に入っても全くシナリオが出来ていなかったそうで、確かに主人公の冒険は行き当たりばったりなのは否めません。 町山さんが言うように、「時計じかけのオレンジ」と似たようなシーンがありますが、この映画はやっぱり失敗作です。 時計じかけに比べると映画の作りが雑で、いい意味に捉えると手作り感満載です。 この映画で成功していたら、マクダウェルは悪役ばかりではなく、一流の個性派俳優になっていただろうと残念でなりません。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-01-06 12:22:08) |
2. フライト・ゲーム
《ネタバレ》 ジュリアン・ムーアが出てるっていうから見てみたけど、彼女、どうでもよくねえ?(笑) ジュリアンの出演シーンを全てカットして、CAだけをヒロインしちゃってもよかったんじゃないかって。 主人公がどういう経緯で飛行機に乗せられたのか全く描かれないけど、どういう訳か、途中までは頭使わずに見れちゃう。 ツッコミどころ満載なんだけど、こういう、ただ暇つぶしに映画でも観るかぁって感じの作品は、私は正直苦手。 伏線があるんだかないんだかわからない犯人の登場もイマイチピンときませんでした。 多分1年後には、この映画自体忘れていると思います。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-12-31 18:30:15) |
3. バルカン超特急(1938)
ヒッチコック作品をどれか一つ選べと言われて本作を推すことはないけど、3本の指には入る作品だと思います。 ヒロインの記憶が真実なのかわからなくなる展開からスケールが広がっていき、生きるか死ぬかの境に入ると、ドキドキハラハラします。 ラストまで息つく暇もありません。 1938年の作品とは思えない傑作でした。 そういえばヒロインの相手役の男性がゲイリー・オールドマンに似ているなぁと思いました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-12-25 18:58:37) |
4. 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
初めて見たのは30年前。 当時見たときは斬新だったが、今見ると、やはりコメディは時代とともに廃れる。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-12-16 22:30:11) |
5. さらば青春の光
ザ・フーの「四重人格」というアルバムが好きで、30年前にビデオで見ました。 その時は、BGMに字幕がついていたのですが、今回CSで放送されたものは字幕はありませんでした。 内容は本当につまらない虫けらみたいな若者の挫折を描いただけの話しですね。 救いというものが全くない。 1965年当時、イギリスで青春時代を送った人間だけがノスタルジーに浸れるだけの作品ですね。 音楽がなかったら全く内容がない。 日本の映画に例えたら、那須博之監督の「ビーバップハイスクール」といったところでしょうか。 こんな青春、私は歩みたくないです。 [CS・衛星(字幕)] 1点(2020-11-04 01:40:51) |
6. 妖婆の家
娘が誰のせいで死んでしまったのか、わからない展開で進んでいくので面白かったです。 ベティ・デイビス演じる主人公の名前が「ばあや」っていうのが笑えました。 全体的に、こじんまりしているせいか衝撃がなかったのが残念でした。 [DVD(字幕)] 7点(2020-07-29 19:14:06) |
7. 血を吸うカメラ
《ネタバレ》 映画評論家の町山智浩さんの番組で鑑賞。 タイトルのようなホラーではなく、主人公が女性が恐怖におののく表情をカメラに収めたいという、変な欲望を満たしたいがため、殺しを行っていくというサスペンスです。 最後は自分が恐怖に怯える表情を撮りたいと、自ら命を絶つのですが、60年前の作品とはいえ、退屈せずに見ることが出来ました。 当時は試写会の段階で悪評がついたらしく、評判が悪かったそうです。 ですが、監督のマイケル・パルマンの教え子だったマーティン・スコセッシによって1979年にリバイバル上映され高評価を得たらしいです。 日本でも、日活ロマンポルノで「切り裂き暴行ジャック」という、殺人に欲望を抱く主人公を描いた作品がありました。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-06-24 00:13:39) |
8. シャイニング(1980)
上映時間が長いし、長回しが多様だけど、テレビで放送されるたびに見てしまう作品です。 この映画に影響を受けて「ヘレディタリー/継承」は作られたんじゃないかと個人的に思いました。 万人におすすめはできませんが、思い入れのある作品です。 三輪車を漕ぐ男の子が可愛いです。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-06-10 00:07:06) |
9. ロケットマン
《ネタバレ》 全く予備知識なしで見ましたが、冒頭のミュージカルで「ああ、ララランドやマンマ・ミーアがやりたいのね」って印象がしました。 全体的に暗い内容ですが、父親にハグされたい気持ちやゲイである苦悩があまり伝わってきませんでした。 それより一番ムカついたのは、エルトンが死んでも収入が入ると言ったジョンリードではないでしょうか? エンディングのテロップで、その語のエルトンについて語られますが、ジョンリードとの関係がどうなったのかは説明がなく、なんだか、こんな終わり方でいいのかなって思いました。 ジョンリードとの関係がどうやって終演したのか、ネットではなく映画で知りたかったですね。 個人的には私はエルトンジョンのファンなので点数は甘めです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-06-03 16:40:44)(良:1票) |
10. COLD WAR あの歌、2つの心
ヒロインのヨアンナ・クーリクさん、どことなくレア・セドゥ、もしくは若き日のジーナ・ローランスに似ていて雰囲気があっていいです。 冷戦時代のポーランドとフランスを舞台に民族舞踊から始まり、ジャズ、シャンソン、ロックの洗礼まであって、その中でもがき苦しむ二人の恋愛模様が88分に収められています。 カンヌ映画祭でも注目された傑作だと思います。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-05-20 10:08:27) |
11. マイ・レフトフット
《ネタバレ》 小児性麻痺の画家の半生を描いた実話物なんですが、なかなか面白いです。 ダニエル・ルイスが本当に障害者なんじゃないかと思うくらい迫真の演技に迫っています。 障害者というものの苦労がにじみ出てくる描写がいいです。 少年時代の主人公が必死で床に何かを描こうとするのですが、父親から見放されるんです。 それから数年後、今度は「mother」の文字を描いて家族からビックリされるんですが、とても感動しました。 彼は女医さんに恋するのですが、「愛してる」と言っても本気にしてもらえず、婚約を告げられて、逆ギレするんです。 そのレストランのシーンが痛い…イタすぎる! 障害者だってセックスしたいんです。 以前、テレビの障害者についての番組で、アパートを借り、自立した障害者たちにとって、一番の喜びは何かと聞かれて、 その障害者の人が「アダルトビデオを沢山見れる」と言ってたことを思い出しました。 酒ばかり飲んでる主人公ですが、最後はハッピーエンドでよかったと思います。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-04-11 19:55:41) |
12. ラブ・アクチュアリー
テイストの問題ですね。 私のように受け付けない人には全くダメな作品。 お約束の展開に後半にいけばいくほどついていけず。 2時間超えたくらいから「もういい、お腹いっぱい」って感じでした。 宝石店のミスター・ビーンのシーンだけは笑えました。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2020-03-10 01:06:00)(良:1票) |
13. トラスト・ミー
妊娠して高校中退した女の子と、ろくに職にも就かない中年男の恋愛映画。 どいつもこいつもダメ人間ばかりだが、それがとてもリアルで、ある意味、好感が持てる。 如何にも90年代のインディーズ映画って感じの終わり方で、そこが自分には合わなかった。 主役のエイドリアン・シェリーという女優は、とても魅力的だが、実生活では2006年に殺害され、享年40歳。 合掌。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-02-23 00:20:57) |
14. パンドラム
「通称:ダメな方のポール・アンダーソン」ね。(笑) もうバイオハザードの匂いがプンプン。 っていうか「エイリアンvsプレデター」に近い出来だったと思います。 オリジナルってものが何一つ感じられない。 宇宙船に金かけるより脚本に金かけろって。 もう、こういう映画しか作れないクリエイターは生涯、名作という映画は作れないんでしょうね。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2020-02-18 17:08:30) |
15. シド・アンド・ナンシー
《ネタバレ》 パンクを知らなきゃ、ただのジャンキーカップルの映画だね。 見所はマイウェイの演奏とラストで二人がタクシーに乗って走り去るシーンだけ。 それだけ見るのに1時間50分は長すぎる。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2020-02-08 14:47:13) |
16. ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男
《ネタバレ》 胸糞悪くなる映画でした。 チャーチルについてはほとんど知りませんが、やはり政治家というのはエゴの塊なんです。 戦争に勝利したからいいようなものの、チャーチルたちの考え方はギャンブルそのものです。 自分の手を汚さず暖かいところで温々と生きているような連中に私は終始感情移入できませんでした。 地下鉄に乗って国民の声を聞いたなんて、なんて偽善的なことだろうか。 最後の演説をハンカチ一枚の動きで訳も分からず賞賛している連中にも腹が立ちました。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2020-02-06 22:50:21) |
17. ギャング・オブ・ニューヨーク
無駄に長いという意味では、如何にもスコセッシらしい作品。 原作はおそらく膨大な物語で、映画はまるでダイジェストを見ているような感じ。 キャメロン・ディアスの立ち位置もよくわからないし、単純な復讐劇を何故ここまで難しくしたのか、理解に苦しむ。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2020-02-06 18:50:36) |
18. 戦場のピアニスト
《ネタバレ》 この映画見ると食べ物の好き嫌いがなくなるような気がします。 主人公は何でも美味しそうに食べます。 見ていて、あっという間に終わってしまう魅力を感じました。 将校がピアノの演奏に感動しなければ彼は生き延びてはいなかったでしょう。 芸術の良し悪しは主観では語れませんが、才能があったからこそ彼は長生きできたんでしょうね。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2020-02-04 22:53:40) |
19. SHAME -シェイム-
《ネタバレ》 なんだか笑える映画でした。 ひと晩限りなら出来るけど人間関係が絡んでくるとセックスが出来なくなってしまう男。 そんな男が苦悩してついには男にまで走るんだけど、ここまで来ると最後は妹とやっちゃうのかと思ったけど、それはなかったです。(笑) でもなんだかなぁ…。 ただ人間を描いているだけで、それはそれで面白いんだけど、この監督は全てやりっぱなしって感じで、どうも私とはテイストが合わない。 最初に地下鉄で出会った女性が初々しかったのに、ラストで色気づいて再登場して、そんな彼女を無視する主人公にも笑えました。 6点にしようと思ったけど、何も残らないので5点。(笑) [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-01-29 04:52:14) |
20. バトル・オブ・ザ・セクシーズ
まず吹き替えで見たのが間違いでした。 ボビー・リッグスの声、最悪…。 正直、始め見たときは、ただのギャンブル好きのおっさんかと思いました。 まるでコメディアンみたいです。 実話物とはいいますが、シナリオはロッキー、もしくはロッキー4の焼き直しです。 今は男尊女卑を批判する題材がタイムリーなんでしょうね。 #metoo、同性愛、ロケットマン、そして、エマ・ストーン…。 もうウンザリです。 私も性差別反対運動は同意はします。 ですが、こんな薄っぺらいシナリオでは説得力がないと思います。 心に残るものが全くありませんでした。 [CS・衛星(吹替)] 3点(2020-01-22 03:44:14) |