1. ダーク・プレイス(2015)
《ネタバレ》 「プリズナーズ」に匹敵する緊張感と殺人(推理)クラブの面々の登場もあって一気に没入できましたが、彼は悪い事には悪いとちゃんと言うという伏線がありながら、28年も黙って服役している事が、お母さんを守るためではないようですしどうしても引っかかりました。また彼がリビーに声をかけた後どのように逮捕されたかも重要シーンだと思われるので省略して欲しくなかったです。協力者ライルは最後の方は出てこなくなるので、何もかも終わった後に黙って主人公の肩に手を置くなど、殺人クラブ(出たの結局最初だけじゃん)全員は無理でも彼は最後に出して欲しかったです。クロエは適役でした。お母さん(クリスティーナ・ヘンドリックス)は見た目は知的で可愛かったです。期待したより少し下でしたが数少ないミステリーなので観て良かったです。 [映画館(字幕)] 7点(2016-07-03 00:58:02) |
2. リリーのすべて
《ネタバレ》 「博士と彼女のセオリー」もそうでしたがエディ・レッドメインの映画はガチで具合が悪いですね。街並みや質素な暮らしもとても良いし、自分自身を遂に手に入れたリリーと最後までそばにいたゲルダもとても印象に残りますが、楽しい映画かと言われればとても苦しいとしか言いようがないです。アカデミー主演男優賞にノミネートされましたが、エディ・レッドメインの演技は俺凄くね?感がもうすっかり出過ぎていて、賞が獲りにくいのではないでしょうか。室内でもスーツ姿がキマっていました。 [映画館(字幕)] 5点(2016-03-28 02:37:42) |
3. キングダム・オブ・ヘブン/ディレクターズ・カット
《ネタバレ》 10年振りに観ましたが、やはり超絶面白いです。全編に謎の癒しの空気が漂っています。主人公が王の申し出を断る理由が少し弱い気がしますが、彼が王を継いでいたら戦争が起こらず、あの凄まじい攻城戦を観る事が出来ないのでこれで良いと思います。あの時は鍛冶屋だったけど今は違う、あと時は墓堀職人だったけど今は違う、現代日本では難しいでしょうが、こういうのは大好きです。皆さんがご指摘されない所では、スキンヘッドの副官は渋い表情だけの演技でおいしい役だと思います。できれば死ぬまでに映画館で観たいです。 [DVD(吹替)] 10点(2016-02-12 20:47:03) |
4. マジック・イン・ムーンライト
《ネタバレ》 わかり易いストーリー展開と甘い雰囲気を堪能でき、現代に生まれた古き良き映画という感じで面白かったです。二人が仲良くなってからも主人公の台詞が酷すぎていちいち笑えました。吹き替えにすると「午後のロードショー」みたいで2度楽しめました。 [インターネット(字幕)] 7点(2016-01-14 00:00:36)(良:1票) |
5. ドラゴン・タトゥーの女
《ネタバレ》 ただただ長くて単調です。元々出来の良いオリジナル版があるのでわざわざ観る必要はないと思います。終盤一番緊張感があるシーンで犯人が"Orinoco Flow"を流してもう監督のセンスを笑うしかないです。 [インターネット(字幕)] 1点(2016-01-13 00:01:48) |
6. FRANK -フランク-(2014)
《ネタバレ》 フランクの即興性の高い歌やメンバーの演奏に中毒性があり、もっとたくさん聴いていたかったですが、話の都合ですぐに中断したりライブそのものが成立しなかったりして盛り上がる箇所がなく、消化不良でした。地元のインディーズライブに度々通うほど好きなジャンルではありますが、思い切り楽しむ事はできませんでした。 [インターネット(字幕)] 3点(2016-01-10 20:29:24) |
7. コードネーム U.N.C.L.E.
《ネタバレ》 凄く面白いという訳ではないですが、ルパンIII世の実写版を観ているような感覚で最後まで心地良かったです。「スプリンターセル コンヴィクション」のアーチャーとケストレルの物語が好きなので、米ソのスパイが協力するという話はもうシチュエーションだけで好みでした。イリヤの最初の格好は「The Saboteur」のようで良かったです。男性も女性も皆綺麗で素敵でしたが、鑑賞後映画館のトイレの鏡で自分を見ると、自分には色気がなさ過ぎて嫌になります。同時期公開「エベレスト3D」でのエリザベス・デビッキは可愛い女医さんだったのに、本作では蜘蛛女になってて面白かったです。身長が190㎝もあるんですね。アリシア・ヴィキャンデルはレトロ調が似合ってとにかく可愛かったです。 [映画館(字幕)] 5点(2015-11-23 02:46:51) |
8. エベレスト 3D
《ネタバレ》 前半のベースキャンプの描写が若干退屈で登場人物が皆髭面で覚えづらいと思いますが、皆が楽しんでいたため後半との落差を予想させるには十分でした。下山時に猛烈なブリザードが来てから、後ろにいた人がスポッといなくなったり暑い暑い言いながら脱ぎだす等皆が亡くなっていく深刻な描写に涙が止まらず、家に帰ってからも映画の強い余韻が頭から離れませんでした。皆のため散々頑張った主人公が雪に埋もれて徐々に力を失っていき、他方で同じく雪に埋もれた金持ちのお客さんが力を取り戻しガバッと大復活する様は実話が元とは言えストーリー性というか因果のようなものを感じました。搬送ヘリから最初に皆で渡った橋が見えたのも帰りは一人でしたという象徴となって良かったです。難波康子さんは気絶後放置されて可哀想でした。ガチで作った凄い映画だと思います。登山とか怖くてもう無理ですが、これは映画館でだけの凄まじい体験だと思います。/2回目(TCX字幕)も超絶ヤバかったです。原因を登山の商業化とだけ言ってしまうのはあまりにも短絡的で、ルート作成の不慣れ、体力と酸素の予想以上の消耗、(作中は描かれなかったが)パーティ内での不倫関係の露呈で士気低下、(フィッシャーの)ガイドが仕事をしなかった為フィッシャー自身が各人の下山指示を出し負担が増大など、どの職場でも起こりうる事が積み重なったという事だと思います。存命中の人物なので悪く描かれていませんが、クラカワーは救助に行くことを拒否して後に実際に非難を浴びた一方でハロルドは助けに来てくれて亡くなった事が熱かったです。難波さんは男性2人によるガイド登山なので6大陸を制覇しようと認めないという見方もあります。このように様々な人物が集まった事で映画に関しての話題も尽きず、これは実話ならではの面白さだと思います。 [映画館(吹替)] 10点(2015-11-08 01:15:50)(良:1票) |
9. あと1センチの恋
《ネタバレ》 思っていたよりずっと軽めで、ティーン向けなのかも知れません。わざわざ観るまでもないと思います。ヒロインは可愛かったので、他のジャンルの映画で観てみたいです。 [DVD(吹替)] 2点(2015-10-24 01:51:27) |
10. オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分
《ネタバレ》 夜間高速を走るだけというシチュエーションが凄く良いです。「イースタンプロミス」でスティーヴン・ナイトのファンになったので、本作でも濃密で短めの作風を堪能できました。 [DVD(吹替)] 8点(2015-10-16 06:00:35) |
11. キングスマン
《ネタバレ》 劇場ポスター左端の女性が昔付き合っていた人に似ていたので観に行きました。人体マイクロチップ埋め込みや人口削減を題材にしたイルミナティの映画でした。コリン・ファースの武装紳士っぷりが本当に好みだったので、後半は子供が主役の違う映画になってしまい残念です。教会とポポポポ~ンは良かったです。ヴァレンタインがマックでもてなしたり、スウェーデン王女の台詞も品がなく残念でした。最後のシーンもくどいし蛇足だと思います。ロキシーのスーツ姿がキマッていて第二のハリーではなくても、ヒットガール的な役割を期待したので、終盤はエグジーと役割が逆だと良かったです。宇宙ではソルテッカマンみたいでした。栗山千明が演じるガゼルが観たいです。 [映画館(字幕)] 7点(2015-09-18 01:20:58) |
12. ビリー・エリオット ミュージカルライブ/リトル・ダンサー
《ネタバレ》 驚きの連続で特に前半が素晴らしかったです。バレエ教室と労働者の場面の融合、主人公の葛藤に警官バリケードを使う所は震えました。労働者の団結の歌が「それなりにforever」に聴こえるのは有名みたいです。近年「ナショナルシアターライブ」をよく観る事もあり、後半は悲劇だろうと休憩中勝手に思いましたが、特に事件も無く普通にハッピーエンドで圧巻のダンスで終了したのは、まあアリだと思います。ゲイネタがやや多いかなと思います。少女の「私のあそこ見る?」という台詞も良かったです。ラストは歴代ビリーも集い、皆スタイルと姿勢が良すぎて圧倒されました。バレエ教室の先生の歌と踊りが一番印象に残っています。先生と主人公のお婆ちゃん(歌も踊りも凄い!)はどすの利いた、良く言えば張りのある強さに満ちた声で、女性の声は可愛いばかりが一番なのではないんだなと衝撃を受けました。凄かったので繰り返し観たい映画です。 [映画館(字幕)] 8点(2015-04-19 16:45:44) |
13. 博士と彼女のセオリー
《ネタバレ》 実話なので仕方ないですが、ラブストーリーを期待したら全然違ってたのでしょんぼりしました。演技が凄いので見応えがありました。愛の力というよりはスティーヴン自身の生命力や与えられた使命で長生きをしていることを確信しました。ポスターやパンフレットからも一見ラブストーリーに見えるのが何かおかしいです。 [映画館(字幕)] 8点(2015-03-26 00:18:00) |
14. イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密
《ネタバレ》 カンバーバッチのいつもの馬面が更にも増してゲイっぽい印象だったので、秘密を明かされた時も驚きはしませんでした。脇を固めるキーラやマシューも素敵で、真面目な作風に好感を持てる映画でした。 [映画館(字幕)] 8点(2015-03-14 23:53:42) |
15. ファーナス/訣別の朝
《ネタバレ》 有名俳優ばかり出るハードボイルド、という事で公開当時から期待しすぎたせいもありますが、普通のバイオレンス映画だという印象です。丁寧に作ってありますが、悪党が二人を殺害するのが唐突過ぎると思います。我慢し続けた兄貴が爆発するというのはわかりますが、映画としての面白さには繋がっていないです。終盤は登場人物も更に少なくなり、寂しい映画で終わった感じです。内容は違いますが、鑑賞後の寂寥感は「ヒミズ」に近いです。フォレスト・ウィテカーは「96時間 レクイエム」でも使えない警官役で、ここでもやはり使えない警官で残念でした。 [DVD(字幕)] 6点(2015-02-04 00:14:05)(良:1票) |
16. トラッシュ! この街が輝く日まで
《ネタバレ》 日本語サブタイトルや劇場ポスターだと「感動の少年もの!」という印象ですが、内容は良くできた社会派サスペンスで、「ブラッド・ダイヤモンド」「ヒューマン・トラフィック」「イースタン・プロミス」等が好きなのでとても楽しめました。警察による少年への暴行や銃撃も容赦なく、貧民/富裕層と分かれたベタなSF作品よりブラジルを舞台にした方がよっぽど面白いと思いました。観終わってみるとシリアスな表情のポスターよりはこの柄で良かった気がします。リチャード・カーティスらしく少年たちの台詞にほんの少し下ネタがありますが、真実の追求をやめない主人公自身を「それが正しい事だと思うから」の一言で表したのは良かったです。日本だと作る事ができない映画です。 [映画館(字幕)] 7点(2015-01-13 17:53:13) |
17. フューリー(2014)
《ネタバレ》 「BF1943」「COD2」「BIA:RtH30」等で戦車が大好きになり楽しみにしていました。狭い戦車の中で分業し協力して、生死を共にするという感情が生まれてくる事がよく伝わってきました。現代に作られた貴重なWWII映画だと思います。ティーガー戦車が登場するとすぐにその四角いフォルムに心躍り、弾を跳ね返し無双し始めた時は胸がスカッとして、撃たれた時は涙が出ました。中盤までの戦車隊が慎重に進むさまや食事のシーンは緊張感があって良かったですが、十字路で急にウォーダディが死に急ぐようになり、最後は普通のアクション映画になってしまい本当に残念です。 [映画館(字幕)] 6点(2014-12-08 01:09:32) |
18. ホテル・ルワンダ
《ネタバレ》 主人公は特別な事はしておらず、ただ職務に忠実であった事で幸運にも道が開かれたのだと思います。私も自分のポジションでできる事をしっかりやろうと思った映画です。 [DVD(吹替)] 6点(2014-11-30 03:39:49) |
19. プレステージ(2006)
《ネタバレ》 ミステリーかと思わせておいてファンタジーだったという映画を作る事は、詐欺行為だから取り締まって欲しいです…。 [DVD(吹替)] 2点(2014-11-13 14:17:33) |
20. ヒステリア
《ネタバレ》 バイブのまじめな話という着眼点は面白いが、少しもコメディしておらず、とても退屈な映画で残念です。面白みのない監督が作ったのでしょう、マイナー映画で終わったのも頷けます。どの人もあらすじを読んだ時がピークだと思います。作り手が違えば、例えばトム・ハンクスの「ビッグ」のようなノリを作る事もできたと思います。 [DVD(字幕)] 2点(2014-11-11 14:10:19) |