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プロフィール
コメント数 123
性別 男性
自己紹介 新作をどんどん観に行く、というよりも好きな作品を何度も繰り返し観るタイプです。
よろしくお願いいたします。

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1.  ベルファスト 《ネタバレ》 
いやこれは素晴らしい。ここ数年見た映画の中でも1番ではないかな。 (といってもコロナ禍で最近はすっかり映画館から遠ざかり、もっぱら家でストリーミング主体になってしまっていたが・・。)  一人の少年の目を通して描かれる、1960年代北アイルランドを舞台とした1つの家族(そしてその周りの人達)の物語。 ケネスブラナーの自伝的な内容でプロテスタントと少数派カトリックとの対立が背景としてあるのだが、 タッチとしては重苦しいものではなく、寧ろそのような情勢の中懸命に暮らそうとする人達の生活を さらりと爽やかに描いているのが印象的。 (紛争という非日常の中の日常を描いているという意味では「この世界の片隅に」にも通じるものがあるかもしれない。)  とにかく描かれる家族の皆が何か愛おしく(特にじいじとばあば・・)、見終わった後に自然と温かい涙が頬を伝っていた。  主人公の少年が初恋の女の子について、彼女が自分達と対立する宗派であることを父親に相談するシーンがある。 そこで父親が「彼女なら、仮にヒンドゥー教信者だって迎い入れるさ」と言うのだが、これを見て 白人のビルエヴァンスを自身のバンドに加えた事をバッシングされた際 「いいプレイをするなら、仮に肌が緑色のやつだって一緒にやるさ」と言ったマイルスデイビスの言葉を思い出した。 つまり、宗派とか生まれたところや皮膚や目の色ではなく、その人の中身で判断するべきだと言う事。  音楽は、勿論この人しかいないでしょうと言う事でベルファスト出身ヴァンモリソンの曲が終始流れていて 勿論すごくハマっている。
[映画館(字幕)] 9点(2022-04-09 16:34:48)
2.  イエスタデイ(2019) 《ネタバレ》 
これは観方を誤ったかもしれない。何故かビートルズがない世界に迷い込んでしまったミュージシャンの彼がビートルズの楽曲の力だけで有名になっていき、最後には自身のアイデンティティなどと葛藤していくというファンタジー形式の割と深い(笑)物語だと思っていた。勿論それも間違いではないのだが、この作品の核はあくまで幼馴染である男女のラブストーリーである。そう完全にラブストーリーがメインなのである。その為時空の歪みなどの細かい伏線とそれらが全て回収されるカタルシスと・・・と思ってずっと観ていた自分はなんとなく勝手に肩透かしを食らったような気分になってしまった。例えばバックトゥザフューチャーのようなタイムパラドックスとかそういう細かいところまで色々と期待して観てしまった。しかしおそらくだが、制作側は「そこまで深く考えていない」というのが正解だろう。これはもっとライトに、不思議な世界に迷い込んだ男女のラブコメとして見るべきだ。そうすればなんの不満もなかったと思う。普段見慣れたハリウッド映画とは異なり、イギリス映画らしい細かさというか、優しさというかとにかく最初から最後まで細かいギャグのオンパレードで、(それが面白いかどうかは別として、)素直に笑わせ続けようとしている作風には好意しか抱かなかった。肝心のビートルズの存在意義に関しても、おそらくそこ迄深い意図はなく、「もし聴きたくなったら、レコードショップに行けば、我々はいつでも本物のビートルズの音楽に触れることができる。ビートルズがあった世界で、よかったよね!」というくらいのメッセージじゃないかと思う。と言うわけで、次に見る時は「少し変わった設定の軽〜いラブコメ」と意識して観たいと思う。
[映画館(字幕)] 6点(2019-12-02 22:51:39)(良:1票)
3.  時計じかけのオレンジ 《ネタバレ》 
こないだリバイバルでやっと本作を映画館で観れた。感激。まあそれは置いておいて、とても誤解されやすい作品だと思うのであえて断言させていただく。(心象悪くしたらごめんなさい。)  みなさーん!この作品は「コメディ」です。全然、そう見えないかもしれないし、実際に全く笑えないかもしれない。しかし、キューブリックは絶対にこの作品、観客を笑わせようとして作っている。まずは笑わせることを最優先にして作っている。劇場全体がドッと湧くような笑いではないが、それぞれがニヒヒヒと静かに笑うタイプの笑いで溢れている。それ以外の要素が強すぎて、見る側に伝わらないことが多いと言うだけのことだ。と言うわけで、ピンと来なかった方もあまり深く考えず「これはコメディである」と思ってもう一度観てみたら、今まで見えなかった景色が見えてくる・・かも?(ちなみに黒澤明監督の「生きる」も同じ傾向の作品だ。)
[映画館(字幕)] 9点(2019-11-09 21:17:39)(良:1票)
4.  ロケットマン
エルトンジョンの数奇な半生を描いた伝記ミュージカル。ボヘミアンラプソディがクイーンのことを知らなかった人達をも巻き込んで(一部で新たなクイーンファンを獲得しながら)どんどん波及して行ったのに対して、本作にはエルトンジョンの事を全然知らない人達をファンにして行くような力はないだろう。ただそれはこの作品が悪いということでは無くて、ボヘミアン〜と本作は当然ながら全くベクトルの異なる作品であり、恐らく制作側もボヘミアン程の波及力など狙ってもいないのだろうからこれはこれで良いと思う。何しろご本人はまだまだご健在なのだし、お涙頂戴の物語とも違う、何と言っても本作は煌びやかなミュージカルなのである。肝心の音楽シーンはどれも素晴らしく、単なる歌って踊ってにとどまらず所々にプラスアルファの独創的なアイデアが散りばめられていて素敵であった。主演の俳優の方がこれまたご本人にそっくりで驚きだ。それにしてもサーエルトンジョンも良く今まで生きていられたなというくらい強烈な人生だ。
[映画館(字幕)] 7点(2019-09-03 21:16:36)(良:1票)
5.  ノッティングヒルの恋人 《ネタバレ》 
身分の違い・・とまではいかないものの、格差のあるカップルを描いた本作はイギリス版「ローマの休日」と言った装い。両作共に色々な柵に縛られた女性が、至極まっとうで純真に生きている「一般男性」に惹かれていくというものだが、本作の主役であるアナスコットにどこまで魅力を感じるのかがポイントとなるだろう。ローマの休日におけるアン王女が天真爛漫でまさに妖精のような存在だったのに対して、本作のアナはもっとエキセントリックな感じがして、悪い人ではないのだろうが、何か共感しにくい感じがした(笑)まあ映画史における奇跡とも言えるアン王女と比べるのも難儀な話なのだが。。一方でヒューグラント演じる本屋の主人は本当に人の良さが滲み出ている感じがして終始ほっこりできた。普段ハリウッド映画ばかり見ていた自分にはイギリス映画の独特のタッチも新鮮であった。無事に結ばれてゴールインするラストは、誰の心の中にもあったかもしれない、ローマの休日のもう一つのエンディングのようだ。
[DVD(字幕)] 5点(2018-09-19 10:49:18)
6.  ベイビー・ドライバー 《ネタバレ》 
とてもリズム感の良い作品。使われる曲のリズムに映像や音響がシンクロしながら進んでいくのでとにかくテンポが良い。特に銃声やクラッシュ音が音楽に同化しているところなど、こういう演出は普通、少し冗談ぽくなってしまうものだが、徹底してやりきっていてあくまでスタイリッシュに魅せるのが凄い。編集は相当苦労されているのだろうと察せられる。というわけで音楽好きは気に入るはず。Queenの曲の中でも「隠れた名曲」の筆頭である(※諸説あり)Brighton Rockをクライマックスに持ってくるあたりに監督の捻くれたセンスを感じた。この監督さんの作品は初めて観たが、他の作品も観たくなった。サントラ欲しい。レッチリのフリーが強盗団の一員として出ている。 
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2018-09-18 10:28:59)
7.  ブレードランナー 2049 《ネタバレ》 
面白かった!当該監督作品は初めて観たが、うまい監督さんですね。2時間40分程の上映時間も殆ど気にならずに楽しめた。世界観もきちんとブレードランナーを継承できていたと思うし、この世界観を漏らさずに描ききるには製作者の皆さん相当腐心されたのだろうなあと感心した。美術面は本当に素晴らしい。演出面では例えばラブがマダムを殺すシーンではナイフで刺す瞬間カメラが建物の外に出て無音になる所など、なかなかセンスを感じた。(こういう映画的な演出は最近見ることが少なくなった気がする。)惜しむらくは音楽がヴァンゲリスでないことで、恐らくそれは、制作サイドが一番悔しいとは思うが、やはり自分の中でブレードランナーをそうたらしめていたのはあの音楽に拠るところが多いため、「ここでヴァンゲリスの音楽が入って来れば最高だったな・・」と思うシーンが多かった。オリジナルの方も初見時は正直「?」という感想だったので、本作もこれから何度も見ることで更に面白さが増していきそうな予感がする。余談だが本作でjoi役のアナ・デ・アルマスに心奪われた男性諸君はそのまま「ノック・ノック」を見ることを強くお勧めする。(女性不信になると思いますが。)
[映画館(字幕)] 8点(2017-12-02 14:46:22)(良:1票)
8.  ダンケルク(2017) 《ネタバレ》 
とにかく音による恐怖演出が過多で、生理的にも受け入れ難く、途中から辟易してしまった。 なんというか、「予告編の方が面白い映画」の典型的なパターンとなっていて残念だ。 どうもクリストファーノーランは「インセプション」辺りを境に演出力が曲がり角を曲がってしまった気がしてならない。  一点、ハリースタイルズはカメオ出演程度かと思っていたら、結構重要な役柄で演技もしっかりしていたので驚いた。
[映画館(字幕)] 6点(2017-09-24 00:18:39)
9.  美女と野獣(2017) 《ネタバレ》 
当たり前なのだろうがとても心温まる物語で感動した。やはりミュージカルはこのように大団円で終わるものの方が個人的に向いているようだ。最後エンドロールでキャストの方々を紹介するシーンでは、役者の皆さんそれぞれ良い表情をしていて感動が高まった。それにしてもBeauty and the beastは名曲だ。あの曲が流れるだけで気分が高まるのだからどうしようもない。特にBoth a little scared, Neither one prepared という歌詞が素晴らしい。エンドロールでオリジナルを歌っていたセリーヌ・ディオンの歌声が聴けたのも嬉しいサプライズだった。
[映画館(字幕)] 8点(2017-04-27 17:02:39)
10.  キャロル(2015)
まるでヨーロッパ映画のような、独特な雰囲気を持った作品。クリスマスに向けて、丁度寒くなり始める今くらいの季節に観るのにぴったりな映画ではないか。しかしルーニー・マーラが「ドラゴンタトゥーの女」のリスベットだったとはなぁ、全然気づかなかった。このルーニーの50s'ファッションもとても可愛い。作品の世界観にぴったりハマっていて、その魅力を増幅させる事に成功しているカーター・バーウェルのスコアが素晴らしい。さて、「キャロル」のサントラを聴きながらコーヒーでもいれよう。
[DVD(字幕)] 7点(2016-10-15 10:09:09)
11.  ジャッカルの日 《ネタバレ》 
もはやサスペンスのマスターピースとなっている本作、テンポも良く気持ちよく観れる。70年代初頭ヨーロッパの美しい町並みが観れるのも嬉しい。一点、最後にルベル警視が何故あのアパートメントにたどり着いたのかが分からなかった...それが個人的に残念。
[DVD(字幕)] 8点(2016-09-25 13:31:02)
12.  2001年宇宙の旅 《ネタバレ》 
これぞ総合芸術としての映画ではないだろうか。映画でしかできないことをやっている。何年か前にリバイバルで映画館で観た際、最も印象に残ったのが最後のロココ調の部屋で年老いたボウマンがベッドに横たわりながらモノリスを観るシーン。そこに配置された緑色のソファに圧倒された。なぜか凄い迫力を感じてしまったのだ。このソファー、完全に計算されて配置されている事が分かる。勿論、他のシーンのセットも全てキューブリックの中で計算されている。(計算というか、キューブリックの中では直感でやっている部分が多いのだろうが。)  デビット・リンチとスタンリー・キューブリック。私の好きな2大監督だが、リンチは元々画家であり、キューブリックは元々フォトグラファーである。共に静止画の世界出身だ。それ故か、両監督とも一つ一つの画に対する姿勢に共通する物があるように感じる。動画である筈の映画だが、両監督とも、一時停止するとそのまま一つの静止画として機能してしまうほど、一つ一つのシーンの「画」が完成されているのである。  もう一度映画館で観たい。あと、凄く長い映画というイメージがあるが、上映時間思ったほど長くない。
[映画館(字幕)] 10点(2016-07-28 19:42:44)(良:1票)
13.  エベレスト 3D 《ネタバレ》 
「なぜ登るのか?」この問いかけを登山者同士が語り合うシーンが非常に印象的であった。 後半過酷なシーンが続くにつけ、登山をした事が無い私は本当に何故こんな危険な事を自ら希望して行うのかが分からず「何故だ..何故...」 と頭の中でこの問いが駆け巡り、息が詰まりそうになりながら観ていた。  登山家それぞれに答えがあるのだろうが、私はふと先日亡くなられた水木しげるさんの言葉を思い出した。 水木さんの遺された幸せになるための条件だったかの中に「しないでいられないことをし続けなさい。」という言葉がある。 放っておいても心の底から沸き上がってくる欲求・情熱...それらを無視する事は自分を裏切る事..いつまでも自分を裏切り続ける事はできない... 結局、登山家というのは、登山をしないではいられないのであろう。登らずにはいられないから登るのだろう。  自らの情熱に従った故の結果であれば、本人達にしてみれば幸せだったという事なのだろうか。  素晴らしく迫力のある映像と音響に驚愕する一方、非常に切ない気持ちで劇場を後にした。
[映画館(字幕)] 7点(2015-12-10 17:58:51)
14.  アイズ ワイド シャット 《ネタバレ》 
スタンリー・キューブリック最後の傑作。終始ゆったりとしたテンポで進むのだが、冗長になる事も無く、逆にあっという間に時間が過ぎて行くという不思議な作品。実際2時間40分近くある作品とは思えない。殆ど単音で構成された主題ピアノ曲のように余計なものを排除した演出。台詞の量も多くは語らず、必要な事だけをゆっくりと話している。青、赤、緑などの幻想的なライトニングの色使いも美しい。画、音楽、台詞、役者の演技、これらの要素が丁寧に織られて一つの映画を成している。ゆったりとしたテンポも全て計算し尽くされたものであり、最後までキューブリックの演出手腕は鈍っていなかったと思い知らされる。コスチューム屋での日本人男性の騒動や、意味有りげなホテル受付男性の細かい演技など、キューブリックらしいブラック・ユーモアも健在。また、開始30分ほどで展開される夫婦喧嘩シーンでのニコール・キッドマンの演技は、「シャイニング」での狂ったジャック・ニコルソンの演技を彷彿とさせ、ニヤリとさせられる。
[DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2015-09-13 08:23:50)
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