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プロフィール
コメント数 1694
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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1.  クライムズ・オブ・ザ・フューチャー 《ネタバレ》 
まずとにかくは何よりも、この監督一流の「奇天烈な発想」とゆーのは今作でも健在すぎるホドに健在だったのですよ。ただ、ソコでその発想⇒それは今作では一種の「世界観」として結実してるモノかとは思いますが、それを映画に描くのに(今回は)細かい整合性の方は選択的に捨ててしまって⇒映像的にも展開的にもワリとやりたいコトをやりたいママにやってる・詰め込んでる…ってのが結局、前述の発想の奇天烈さ+描写自体のユニークさ(=懐かしさ)、かつそれが非常に強烈にビンビンに伝わって来るコトの理由になってたのではねーかなって思いますかね。最初はなんかSFかな?と思ったのですが、観終わるとむしろ全然そーいうのじゃなくって意外に高度なアート系?みたいなヤツだった…のですケド、逆に、それに依って作品として「研ぎ澄まされて居た・削ぎ落されて居た」みたいなごくテクニカルな方の感覚も覚えられましたよね。  また、かなり高度に整合性が取れてない(そもそも放棄してる)⇒何をやってるのかが詳細にはならない、というコトがまた結局、描かれる諸々の「異形な」事象が一体ナニを意味しているのか…て部分に非常なる「奥行き」を産んでいたとゆーか、この映画がメタファーとしてナニを描いているかってトコロに関してゆーなら、個人的にはモ~「文明批判」だとか「芸術批判」だとか後はそれこそ人間の本能的な「エロ(グロ)」に関するごく美的なテーマ(=批判ではない方のシンプルな芸術・美的感覚)を語りたかったのではねーか、とか幾らでも心地好く深く思索に落込んでゆけるとゆーか、なんか今作、アート系だとしても(ジャンル内での比較としても)フツーにメッチャ面白く観れちゃったと思ったのですね。やっぱ、根っこのトコロでごく芸術家だって言うべき監督だったんだな~と思ってしまいましたよね。
[DVD(字幕)] 8点(2024-06-08 12:02:11)
2.  逆転のトライアングル 《ネタバレ》 
極めて非常に、人間性のほぼ総てに対してごくシニカルな映画でありますね。邦題は原題からちょっと変えて「逆転」となっているのですが(原題は直訳すると多分『悲しみのトライアングル』かな?)観ると確かに、人間社会における有形無形の様々な「相対するナニか」を描いておいて⇒それらが「逆転」してゆくサマをブラックなコメディに仕上げた(煮詰めた)作品の様に思えます。相対する…とゆーのはそれこそ、女と男とか・金持ちと貧乏人とか・支配者と被支配者(=強者と弱者)とか、なのですが、これも突き詰めると「善と悪」って最も根本的な二項対立に帰着してゆく様にも(やっぱり)見えてくるのです(=要は「神と悪魔」という、この世界の最も原始的な解釈だ…な~んて)。んで、前述どおり今作は結局、それを何処かしらで一切合財「引っ繰り返す」作品なのですよね⇒だから必然的に、最初は少しは善人であっても最終的には(何らかは or 幾分は)全員悪人…みたいなコトになっちゃってるのでありまして、ですね。。  個人的には、そーいうのマジでホントに大っ嫌いなのですよね(⇒殊に、それダケ言って終わっちゃってるトコロがもう…)。「人間なんて皆こんなモン」てコトなのでしょーケド⇒そんなんオマエに言われんでも(誰でも)薄々気付いてるわ!とゆーのと、ままズバリ「で?(怒)」とゆーのと、あと一つ、やっぱキョウビ「二項対立」なんてモ~流行るワケねージャンか!てェのも結構強力に思ってるトコロなのでありましてですね。。(世の中スパッと正義と悪に割り切れるなら誰も苦労なんかしねーよ!と。。)再度、こーいう「人間(人間の世界)」に絶望してる”ダケ”の映画とゆーのは、私はハッキリ嫌いだと言いたいのです。以上。
[DVD(字幕)] 4点(2023-11-20 22:11:34)
3.  林檎とポラロイド 《ネタバレ》 
これも今般のコロナの時世にインスピレーションを得たヤツ…とゆーか、原因不明で回復不能な記憶障害が多発している…という状況がまずは設定されておるのです(⇒んで政府がその患者に対するとある社会復帰プログラムを推進している、と)。なので、いちばん根本的にはSFの類い…とも見做せるでしょーし、その状況の中で「全てを失った≒ある種全てから解放された」主人公が再び「自分自身を探してゆく」というメインの筋からはまた多分に人間ドラマ的な展開をも期待できる…という作品かと思えるのですね。  しかし、結論的には今作は(そーいった部分において)思いの外あまりハッキリとしたモノを描き出して見せてってくれるってヤツではなかった…のでして、ぶっちゃけ言うたら雰囲気映画の方に近いっすねコレ。静かで綺麗な演出・画づくりもろもろをチャンと備えているって作品ではあるのでして、その辺の正に「雰囲気」とゆーのは実にごく上質で異な感じだったとも思うのですが(⇒シリアス・コミカル・サスペンスなんかが全部まろやかに+でもまた各々が粒だってハッキリと感じ取れる…な~んて言っておきましょーか)、また同時に個人的には少しダケ「思てたんと違う」仕上り&終わり方だな…とも(少~し)思ってしまいました。ナンつーか、凄くお洒落なお店で・またどれもメッチャ凝ってて・かつ色んな味覚が楽しめるコース料理食べたんだケド⇒結局お腹一杯にはならなかった…みたいな。どっちかっちゅーと(個人的には)ややイマイチ気味な方かな~とも思いますかね。
[DVD(字幕)] 5点(2023-10-25 13:17:55)
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