1. 天国へのシュート
《ネタバレ》 オランダのサッカー文化が垣間見れる興味深い作品でした。規律に縛られるより自らクリエイティブにプレーする方を選ぶ展開にオランダらしさを感じましたね。しかし、スリナムにもイタコがいるんですね。 [DVD(吹替)] 6点(2011-12-23 00:36:12) |
2. ビルマVJ 消された革命
《ネタバレ》 ミャンマーの混乱を映した映像は長井さんの件もあってニュース等でも良く観ていたのですが、やはりデモが徐々に盛り上がっていく躍動感とそれが武力で押さえつけられてしまった絶望感が緊迫したビデオ映像(隠し撮り)で強く伝わってきました。 本当に不思議なのはどうしてこのような事態が行っているのに、日本はミャンマーの軍事政権と友好関係を維持し続けているのかですね?何か利権が絡んでいるのか、それとも反政府活動側のプロパガンダ活動が世界的に目立っているだけで、実はミャンマーの現政権は極めて真っ当な国政運営を行っているからなのか(とてもそうだとは思えませんが・・・・)? [DVD(字幕)] 7点(2011-05-25 23:04:57) |
3. ローゼンシュトラッセ
《ネタバレ》 ナチスのユダヤ人迫害をテーマにした映画は数多く作られ、私自身もかなりの本数を見ていますが、この作品は実際に起きた「ローゼンシュトラーセ事件」をベースにユダヤ人と異人種間結婚したドイツ人(アーリア人)の存在を描いていて非常に興味深かったです。 夫が国家の敵と認定され自らにも身の危険が及ぶ可能性があるにも関わらず、夫を取り戻すために体を張って行動する妻たちの姿には感銘を受けましたね(男は自分を守るため妻を捨ててしまう姿しか描かれてませんが・・・)。 構成も現代の若者が自分の母親の秘密をさぐるという形で非常にわかりやすく面白かったです。 [DVD(字幕)] 7点(2010-11-26 22:33:58) |
4. 遥かなるクルディスタン
《ネタバレ》 正直、ストーリーは粗さが目立ち、映画としてはそれ程良い出来だとは思わないのですが、節々に映し出されるトルコにおけるクルド人の置かれている状況の厳しさは非常に衝撃的でした。 ナチスがユダヤ人の住居・店舗の目印として「ダビデの星」を落書きしたように、クルド人の住居のドアに赤い×の印がつけられるシーンには本当に背筋が凍るような気分にさせられました。 なんともやるせない気分しか残らない作品でしたが、このような事実を映画にして世界に発信したイェシム・ウスタオウル監督の勇気には拍手を贈りたいですね。 [DVD(字幕)] 7点(2009-11-23 21:07:10) |
5. SING FOR DARFUR
《ネタバレ》 非常に評価が難しい作品ですね。観終わった後は、「ナイト・オン・ザ・プラネット」のバルセロナバージョンみたいだなというのが率直な感想でした。リレー方式で主役が入れ替わっていく手法は中々面白い試みだと思いました。 ちょっと日本人夫婦の会話には違和感を感じましたが。 この作品が伝えようとするメッセージは、「ダルフール」の問題は対岸の火事ではなく人類として脅威となる問題なのだから関心を持ちましょうということだと思います。ただ、皆それぞれ何らかの問題を抱えていますからね・・・・生活に余裕のある人ならともかく、殆どの人はそこまで頭が回らないのは仕方ないでしょうね。まあ、それ故に人類は過ちを繰り返していると言われてしまうと何も言えませんが・・・・・。 [映画館(字幕)] 6点(2009-10-07 17:40:00) |
6. アザー・ファイナル
《ネタバレ》 サッカーは世界の共通語であることを実感させてくれる作品でした。お互い遠く離れた、文化も人種も違うまったく接点の無い2つの国(モントセラトはイギリス領ですが)がこうやって交流をはかれるのですから、サッカーボールは本当に優秀な外交官であると思います(時には禍根を残すこともありますけど・・・)。 私自身も、モントセラトについてはこの試合で初めて名前を聞きましたし、火山の噴火により首都が壊滅したなんてことも初めて知りました。ブータンについても、名前や位置は知っている程度だったので、非常に興味深かったです。 しかし、パッと見では圧倒的にモントセラトの方が強そうに見えたのですが、やはりホームアドバンテージってあるんですね。 次は、各地域別の最下位チームを集めて裏ワールドカップを開催してもらいたいですね。結構盛り上がると思いますけど。 [DVD(字幕)] 8点(2009-02-15 20:43:35) |
7. 恋するレストラン
《ネタバレ》 民族の壁、親の呪縛等の問題を何とか克服しようと悩み奮闘する若者の姿を、明るく軽快に描いていて非常に楽しく観賞することが出来ました。ただ、移民への差別や偏見を描いたシーンが結構あって、オランダにおける移民問題の根深さを感じましたね。まあ、コメディなので湿っぽさはそれ程ありませんでしたけどね。 しかしまあ、この厨房のメンバーは中々いい奴が揃ってはいますけど、客として食事はしたくないですねw [DVD(字幕)] 8点(2009-02-12 19:14:39) |
8. ブラックブック
《ネタバレ》 第二次世界大戦終盤のオランダの状況を知ることができ、なおかつ娯楽作品としても良く出来ている作品です(お色気やグロテスクなシーンも多いので、決して家族向けではないですが・・・)。 2時間半近い作品ですが、話が面白くテンポが良いのであっという間に終わってしまいました。 しかし、終戦後のナチス協力者への仕打ちなんかは凄まじいものがありましたね・・・・。 [映画館(字幕)] 8点(2007-09-09 00:52:31) |
9. パラダイス・ナウ
《ネタバレ》 パレスチナ問題をパレスチナ人側から描いている作品ということで、正直観る前は、パレスチナ人やイスラムの考え方がどこまで理解できるだろうかと思っていました。けれども、実際観てみるとまったく違和感なく映画の世界に入ることができましたね。ドキュメントとしても、ドラマとしても良い作品だと思いました。逆に「ミュンヘン」のようなイスラエル側の作品よりも、登場人物の思いがわかるような気がしましたね(どっちの肩をもつとかいう話ではないです)。 しかし、上映する場所が非常に少ないのが残念です。もっとたくさんの人に見てもらいたい作品ですね。日本のマスコミ報道なんか、「アラブ人=狂信的なテロリスト集団」みたいな扱いですからね・・・・・。 [映画館(字幕)] 8点(2007-04-25 16:56:41) |
10. ダンサー・イン・ザ・ダーク
《ネタバレ》 息が詰まるような140分でした。もうひたすら絶望的な物語がドキュメンタリー・タッチで描かれていきます。セルマ役はもうビョーク以外に考えられないという位ハマリ役で、息子の眼を治すという最後の希望のために、あえて死刑を選ぶ姿に非常に心打たれました。 映像が非常にドキュメンタリー・タッチでリアルなので、ビョークの美しい音楽に救われる部分が多かったです。ミュージカル部分が無かったら、後味最悪の映画になっていたでしょう。(もうエンディングなんて心臓止まるかと思いました。) しかし、ビョークが凄い魅力的でしたね。凄く美しいというわけではないのですが、シーンによって様々な表情を見せてくれるので、最初から最後まで惹きつけられっ放しでした。 [DVD(字幕)] 9点(2006-04-30 19:22:07) |