1. トゥームレイダー2
4Kテレビ放送されていましたので久しぶりに鑑賞しました。パート1に引き続き、ゲームのララ・クラフトにクリソツなアンジェリーナ嬢が好演していて素敵です。しかし素晴らしいのはそのクリソツ具合だけで、映画本編・物語の骨格に関しては非常に薄っぺらくてご都合主義満載でした。いわゆる中高生向け、良くも悪くもゲーム的で安易な内容です。煩雑な下町にヘリで乗り付けるライス博士(ジェラルド・バトラー)も少々過剰演出で失笑もんですが、ゲーム的な観点から見れば許容範囲でしょうか。 監督ヤン・デ・ポンは「スピード」を初監督して大成功させただけあって、映画の撮り方、見せ方、表現方法は非常に洗練されていて良いです。全体的に失笑する箇所は多いものの、映画としては静と動のバランス良く最後まで飽きさせません。明らかに無駄であろうバイクでチチくり合うシーンも素敵だし、その前の飛行機をぶっ壊して中国入りするシーンもやたらと派手で豪華。全体的にリアル路線だった流れが急展開、終盤に魔物系になる点も非常に楽しく、こういう各演出の上手さは監督の手腕でしょう。 総じてゲームファン、厨二病満開の世代、アンジェリーナが大好きという方は結構楽しめる作品ですが、大人志向(思考)の方には失笑な作品。個人的にはレッドドワーフ号のリマ―が出ているだけニンマリしますが、クリス・バリーはリマ―の印象が強過ぎてもう他の役では成功しないということが痛感できる作品でもありました。 [地上波(吹替)] 6点(2023-07-18 13:42:00) |
2. ムカデ人間3
《ネタバレ》 まさかの同窓会ネタ。監督トム・シックス氏はムカデ2でやりたいことを全てやり切っているのは明白でしょう。驚いたことにパート1でハイター博士の役者だった方はコメディもOKなんですね(笑) 所長の囚人への態度が最悪ですが、ある意味この映画のように「ムカデの刑」を国策にしたらマジで犯罪者が減るかもしれないなと、真剣に考えてしまいました(笑) この「ムカデ3」ですが、新宿のシアターでロードショーしたらしいですね。配給会社の人もバカだねぇ・・(笑)ただ、個人的には123と通して見た感想としては結構笑えましたので甘めの点数にしておきます。 [インターネット(字幕)] 4点(2021-12-14 17:46:23) |
3. ムカデ人間2
モノクローム版で視聴しましたが、ただただ意味不明でキモい。この手の悪い趣味に一切興味が無い自分にとっては心に響くものはありませんでした。モノクロで意味不明といえばデヴィッド・リンチの「イレイザーヘッド」を思い出しますが、あちらにはある種の芸術性みたいなものがあったように感じますが、ムカデ2はただただキモくてエグイだけでした。特に終盤のエロいシーンはエロもキモも通り越してただただ不快なだけでした。(でもリアルマーティンさんは日本びいきで結構優しそうな普通の方みたいですけどね) 単に主人公マーティンが映画(ムカデ1)に感化されて真似したかっただけな内容ですが、これを理解・共感できる人間は少ないと思われます。ある意味「キモくてエグくてエロい」を追求している人にとっては最高の映画になるのかもしれませんが、そうじゃない人には意図がつかめず困惑すると思います。正直、何度も見たいとは思いませんが、カラー版に関しては一度見てみたいと思いますね。(ソウなんか目じゃないくらいのトラウマになりそうな気もしますが) [インターネット(字幕)] 5点(2021-12-14 17:42:50) |
4. ムカデ人間
ついに視聴できました。博士が施術を説明するだけでおぞましさが100%伝わるのは素晴らしいです。スリラー的な要素も含め、B級を通り越して結構良い映画に仕上がっていますが、一言でいってしまうと「変態の極致」といった印象しか残らないのは題材があまりにも突飛なせいだと思われます。 この映画、日本人にとっては結構大きなマイナス点があり、先頭が日本人やくざになっているので、どうでもイイ罵倒&ダミ声が常に耳に入ってきて物語に集中できません。女性を真ん中にしたい意図からすると仕方がないのかもしれませんが、アレはちょっと喧しいだけでいただけませんでした。 反面、ハイター博士はなかなかの役者で、インテリっぽくも脳内がクラッシュした雰囲気が上手く表現できています。庭での調教シーンとかおぞまし過ぎる。ただ、警察が訪ねてきた後のグダグダ感は残念でしたが、尺の関係から致し方ないのかもしれません。(警察無能すぎるだろってツッコミは無しで) よく考えたら鉄腕アトムのお茶の水博士もハイター博士とそんなに違っていないのかもしれません。犯罪者側が天才的な医者なだけに、やろうと思えばやれちゃう感は怖いです。もし自分が捕らえられていて、あの説明を受けている側だと想像したら・・ [インターネット(字幕)] 7点(2021-12-14 17:40:34) |
5. 武器人間
《ネタバレ》 この手の映画には全く興味がありませんでしたがアマゾン100円プレイ。これが予想外に良くまとまっていて、決してB級映画なんかじゃありませんでした。超絶にグロいんですがこの雰囲気はなかなかGoodです! 特に前半60分の出来が素晴らしく、ナチスの得体のしれない感がよく出ています。初出のヤレた武器人間もとてもいい味(リアルな気味悪さ)が出ていて、そのまま隊長が餌食になるのはかなり怖いです。途中まさかの美女投入からのモスキート野郎や扇風機おじさんとの死闘、仲間内のトラブルなどバランスよく配置しつつ、奥底にある冷蔵庫(ドライアイスの場面)もなかなか素晴らしいグロさです。 マニアに人気の博士パート(後半)ですが、マニアじゃない私からみても上手いバランス配分で申し分ない流れだったと思います。仲間同士の確執もきちんと伏線回収できていますし、博士の主張もギリギリのライン(まあ完全に超えてるが)でよく考えられたものだったと思います。 手振れカメラがリアルな反面、もう少し手振れを抑えた上で、このリアルな感じが出ていればもっと見やすくて良かったです。他人には絶対お勧めできませんが密かに「結構良作だったよなぁ」と一人悦に入る映画です。 [インターネット(字幕)] 7点(2018-08-27 11:13:56)(良:1票) |
6. ダンケルク(2017)
賛否あったので心配でしたがあっという間に終わってしまいました。私はそんなに詳しいほうではなかったのですが、かじり程度の知識でも十分に楽しめました。しかしやはりこの映画は時代背景と戦闘機への理解度の深さで評価が大きく変わりそうな気はします。それからやはり大画面で見るべき映画だとも感じました。(TVの小画面で見たら評価下がりまくりでしょうねきっと) 一週間、一日、一時間の三部構成になっていますが、これがなかなかわかり辛いです。普通に一週間前から時間軸通りにストーリーをもってきてくれたほうが良かったような気がします。時間軸がバラバラなこと、セリフの少なさと兵隊さんの顔が皆同じに見えることで、、もうほとんど訳ワカメ。(いや途中途中で交錯する部分が多いので何となく判ったような気になったりしつつ・・) そう何度も見たいとは思いませんでしたが、なかなか重厚で生々しく、映画通の大人が見られる丁寧な仕上がりだったと思います。どこかの評論で「絵画のような味わい」と評されていますが、まさにそんな感じす。ただ、そんな評価に反してスピットファイアがやたらカッコいい。劇中でも語られますが、エンジン音が素晴らしいし海をバックにその姿が現れただけで優雅に見えるのが不思議です。 結局はディスクを買ってしまうかもしれません。。やはりノーランマジックの作品だと感じます。なかなか味わい深い映画です。 [インターネット(字幕)] 7点(2018-07-16 10:20:13) |