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プロフィール
コメント数 56
性別 男性
年齢 39歳
自己紹介 夏が一番好きです。

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1.  ある子供 《ネタバレ》 
折々に見せる暇つぶしの仕草、その場しのぎの金の使い方、彼女が憤るのはわかりきっていたはずなのに、いざ反対にあったらすぐに赤ん坊を連れ戻しにいく行動など、まったく先のことに考えが及ばない、子供にしか見えないブリュノ。刑務所に入っただけで更生するなどという話はまずないだろうとは思うが、いつかそうなる可能性は確かにあるはずだ。彼が出頭したのは、回収人から逃れるためかなとも思ったが、考えたらそこまで頭が回る人間じゃない。彼には悪いが(笑)。責任というものの片鱗がそこには見え始めたんじゃないか。格差が与える教育への影響は甚大なものがあるそうだ。日本でも底辺校の生徒の家庭を調べてみると、進学校及び中堅の学校と比べて圧倒的に経済的格差がある。単に学力だけでなく、問題行動を起こすなど適応能力等も実際に劣っている。そうするとその子も子供ができたとき、自分の親と同じような職業に就くしかなく、悪い環境に追いやってしまう。そう、この状況は循環するのだ。これは決して外国の話ではなく、日本の話でもあることをしっかり心に留めないといけないと思った。あの赤ん坊がそうはならないことを願うばかり。頼むよ、ブリュノ。
[DVD(字幕)] 7点(2006-11-18 06:10:13)(良:1票)
2.  戦場のアリア
本当にこんなことがあったなんて!その当事者たちに拍手を送りたい。ついさっきまで敵対して殺しあっていた各国の兵士たちが言葉を交わし乾杯をした。そんなこと、想像もできない!「敵」という関係は、クリスマス(宗教)と音楽、そのたった二つの共通するものだけで解きほぐせるような、簡単なものだったんだ。兵士たちが本当はどれほど戦いたくないか、それがひしひしと伝わってくる。戦いたいのはトップだけ。実際に戦って被害をこうむるのは国民だ。それはおかしいじゃないか。……と考えるだけだった以前だが、こうまでそれを強調されると、逆も考えたくなる。もし戦争をしなかったなら?この場合だと、戦争の前に同盟を組まなかったら?例えばそれがかなり国際経済的に不利な事態を引き起こし、自国貨幣の国際価値下落、株価暴落、物価高騰、失業者急増、経済政策のため予算は公共事業等へ、教育には手が廻らず不良青年急増、治安悪化、国債発行、財政大赤字、何年この状況は続くのか、という事態。戦争の死傷者が例えばフランスだと616万人だが、今言ったような状況でそれ以上の死傷者がそうでない場合に比べて増えていたとしたら?経済や政治には詳しくないので本当に起きるかどうかは別として、「もし」そうなったとしたら、どちらが正しいといえるのだろうか。僕にはわからない。
[映画館(字幕)] 8点(2006-06-09 17:39:05)
3.  やさしい嘘
この作品の前説を読んで、「やさしい嘘」というのはそういうことなのかぁ~と納得しながら見始めた。でも、ラストでの、ちゃぶ台返し。そうか、これが本当の「やさしい嘘」なのかと。ええ、泣きました。そりゃあ、泣きましたよ。思い出すとうるっときます。この家族はこれからもずっと嘘をつきとおすんだろう。そして、一葉の手紙の度にこの三人は自分たちの絆を思い出すのだろう。この映画は、とても美しい家族愛を見せてくれた。だけども、嘘の怖さというものも忘れてはならない。最初二人がついた嘘は、おばあちゃんに嘘をつかせることになり、そしてそれはこれから永遠に続いていく。その中で、三人はいくつの嘘をつくことになるのだろうか?その連鎖性と生命力はとても強い。それは、とても怖いものだと思う。嘘は使いようによって悪にも善にもなる。くれぐれも、善の使い方をしたいものだ。
[ビデオ(字幕)] 10点(2005-04-08 19:42:30)(良:2票)
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