1. パンズ・ラビリンス
一言では語り尽くせない、現実とファンタジーを織り交ぜた秀作。オフェリアの身にふりかかる辛い現実がある一方、オフェリア目線で希望を見出していこうとストーリーは進む。もちろんおとぎ話前提であれば、現実逃避とも判断しかねないだろうが、タイトルに「パンズラビリンス」を持ってきたのであれば、主人公を「オフェリア」と捉えたならば、けしてネガティブではない。ただ、現実が交錯するため、単なるおとぎ話で終わらない深みがある。人により見方は分かれるだろうが、それを逆手にとったかのような、実に面白い作りである。良質のファンタジーだと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2008-11-10 04:15:54) |
2. イノセント・ボイス 12歳の戦場
戦争における残酷な現状を実話を元に訴えかける作品。子供の無邪気さがせつなさを増長させるが、そもそもの詳しい情勢、時代背景を勉強してないが為に、やはりクエスチョンな部分が最後までぬぐいきれなかった感はある。メッセージ性は強いが、何度も見たくなるような映画ではない。ただ完全に入り込んで、心震わされる感覚の薄さは、チャバのかわいさが全面に押し出されすぎていた感があったためかもしれない。 [DVD(字幕)] 7点(2008-09-14 21:35:01) |
3. バベル
現代社会において人間と人間の共通点、融和点は国境を越えることもしばしばある。一丁のライフル銃が引き起こした事件とその事件の裏にある混沌。そんな人間のつながりや各々の人間が抱く感情は描かれてる。ただ、それは現実にありえるだろうシナリオを並べただけであって、共感する部分も薄ければメッセージ性も乏しい。ブラピの存在感など0に等しい。図らずしてガエル・ガルシア・ベルナルのモーターサイクルダイアリーズの次に見たため、「あ、あの人じゃん」的楽しさ以上の脚本は最後まで登場しなかった。 [DVD(字幕)] 5点(2008-02-23 11:41:51) |
4. モーターサイクル・ダイアリーズ
一人の青年が旅を通して成長するロードムービーだが、革命家チェ・ゲバラの日記だからこそ初めて意味があり、初めて色んな事を考えさせられる映画である、という事が残念である。喘息だろうが、旅に出ようというバイタリティだけは見習いたくもなるが、逆に言えば、チェ・ゲバラと無関係に映画を見れば見所などない。 [DVD(字幕)] 6点(2008-02-22 12:57:06) |
5. アモーレス・ペロス
期待してたけど、正直消化不良。印象には残る感じの映画だったので損した気はしませんでした。 5点(2003-01-04 06:02:48) |