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コメント数 116
性別 男性
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1.  アンダー・ザ・スキン 種の捕食 《ネタバレ》 
オープニングからして何やら難解だ。恐らく、いや、明確な製作者の意図があるのだろうが、一般人な映画好きの自分にはその解釈すら思い浮かばない。いや、例えその解釈を説明されても理解(納得)出来るか、分からない。それが『アート=芸術』なのだろう。画面一杯に映し出される『蟻』もそう。意図や解釈は分からなくても、そのアート的な画のセンスは感じる。異星人がニンゲンを捕食する一連のビジュアルもB級SFホラーとは一線を画するハイセンスで独創的な映像で、監督の求めるこだわりが感じられる。一方で、正反対な海や山といった壮大な自然を広角で撮って見せたり、スカーレット・ヨハンソン演じる異星人『彼女』の前半のただ淡々と流れる逆ナンパシーン等、何の説明も無く、素っ気ない程アナログチックなんですが、自分は不思議と退屈しなかった。特に前半の物色シーンはあのスカヨハに声を掛けられる、という妄想に自分を置き換えて見れたせいか?(笑) 何にせよ、恐らく鑑賞した人は少なからずスカヨハ演じる『彼女』に感情移入してしまっているんじゃないでしょうか?ニンゲンの方が酷い事を平気でするじゃないか、と。自分はそうでした。ニンゲンに触れ、徐々に『彼女』の内にあるものに変化が現れるのは見ていて分かります。ついには無抵抗なのに殺されてしまう。それは自分も『人間』だから。人間の残酷さをよく知っているから。人間だって他の生き物を捕食してるじゃないか。でもそれは例えそう感じていても何も態度を改めない偽善的な鑑賞者に対するアンチテーゼに他ならないんじゃないかと。顔に障害のある男性に対する『彼女』の同情も何のためらいも無いピュアな態度。何不自由ない五体満足な鑑賞者に少しでも嫌悪感を抱かずにそれが出来るでしょうか?彼に「冗談か?」や「からかってるのか?」といった台詞を言わせなかった監督の意図は正にそこにあるんじゃないでしょうか。そして個人的にはあれ位の肉付きの方がそそられる(爆)スカーレット・ヨハンソンの魅力に尽きる一本だと思います。何かいっぺんに好きになりました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-08-22 20:58:18)(良:1票)
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