1. SISU/シス 不死身の男
殺戮グロシーンに全精力を注ぎ込んで、脚本・演出・音楽はほんの付け足し。 タイトルからして死なないのは分かりますが、常軌を逸した不死身ぶりには呆れるだけでした。 [DVD(字幕)] 3点(2024-11-30 13:07:52) |
2. 白い花びら
《ネタバレ》 カティ・オウティネンどう見ても少女に見えず、世間知らずの幼妻にも見えず。なので小洒落た男にホイホイついて行くのに真実味が欠片も無く呆れるのみ。途中男が白い蝶々を踏み潰すのに大体話の先行きが見えました。結末に子供に父親の事をどう説明するのだろうか考えが及び後味悪さにゲンナリするところ。 モノクロサイレントに「サンライズ」がふと浮かんだものの、比べるまでもない他愛ない作品。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-11-17 18:04:05) |
3. レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ
バンドメンバー沢山居ても、監督らしく誰にも台詞無し。唯一喋るマネージャーと彼等の関係はソビエトへの皮肉な視線を感じたところ。 監督らしくない明るさでのボチボチ行きましょうや感にリラックス出来た、突っ込んだら負け、のような出で立ちも含めた印象深い良作。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-11-05 01:16:58) |
4. 真夜中の虹
監督らしい、堕ちて行く男が淡々と描かれた作品。 他作に比べて彼がイマイチ魅力薄で物足りない。 味わいあるマッティ・ペロンパーとなかなかに趣ある邦題に3点ずつ。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-08-10 18:26:09) |
5. マッチ工場の少女
《ネタバレ》 カウリスマキ作品には何度も救われてきたのですが、本作はダメでした。 イリスの言動がそれこそ少女のように幼く、一方的に被害者ヅラするのが観るに堪えない。 件の3人のみならず初対面の男性まで手に掛けるのに唖然と。 天安門事件映像に驚きましたが、監督は思うところがあったのでしょうか。 [インターネット(字幕)] 3点(2023-09-02 21:57:17) |
6. ライダーズ・オブ・ジャスティス
野暮な事言いますが、デンマークには警察が居ないのか! マッツ・ミケルセンの無双にも白けてしまいました。ウクライナ青年のクマの話のような展開が一風変わった作品で、オットー、レナート、エメンタールがミケルセンよりも惹かれるキャラでありました。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-07-15 02:18:20)(良:1票) |
7. 旅人は夢を奏でる
《ネタバレ》 父親の言動と過去の所業が全く受け付けられない。息子が再生する結末が絵空事にしか見えず、余韻も胸糞感でいっぱいの残念な作品。 [DVD(字幕)] 3点(2023-01-18 16:35:11) |
8. 世界で一番しあわせな食堂
死ぬまでに一度は訪れたいフィンランド。見惚れる大自然を舞台に悪意有る者が皆無の物語。食が皆の体と心を癒していましたが、本作に心身とも癒されました。沁み入る小品佳作。 [DVD(字幕)] 7点(2022-12-20 01:37:50) |
9. かもめ食堂
フィンランドの食堂らしくイッタラ製テーブルウェアがふんだんに見られてウットリ。お高いけれど少~しずつ揃えていきたいと思った次第。食堂の雰囲気にピッタリとマッチした小林聡美の孤高のサムライで且つ人情も持ち合わせているかのような振る舞いが絶品でした。先日の「おにぎり騒動」を聞き及ぶにつけ、本作から潤いや許容を感じるところです。良作。 ガッチャマンの歌は3番まで覚えている私は善人なんですかね? [インターネット(邦画)] 7点(2022-01-03 19:59:33) |
10. ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像
《ネタバレ》 老画商のイリヤ・レーピン作品を巡る物語。私には大金ですが、巨匠作品が落札価格1万ユーロというのに侘しいというか微妙な思いです。画廊の世界に多少なりとも触れられた事は知識無い身にとっては有意義ではありました。スウェーデン人とフィンランド人の描かれ方も印象深いものがあります。疎遠だった娘と孫との関わりにしみじみとさせられました。 [DVD(字幕)] 6点(2020-10-24 16:50:33) |
11. アイロ 北欧ラップランドの小さなトナカイ
ラップランドを舞台にアイロと名付けられたトナカイ誕生からの1年が描かれたネイチャードキュメンタリー。雪の上に生れ落ち、5分で立ち5分で歩き5分で泳ぎ走らなければ生きてゆけない、半数は生まれて1年以内に死んでしまうというのに驚きです。静寂を湛える大地でトナカイをはじめ、グズリ、オオカミ、キツネ、リス、オコジョの営みが愛らしい。どうやって撮影したのかと驚く映像美に癒され、寒くて引っ張り出してきた毛布にくるまった暖かさに有難みを感じているところです。 [DVD(字幕)] 6点(2020-10-19 10:45:55) |
12. オリ・マキの人生で最も幸せな日
《ネタバレ》 フィンランド映画なのにモノクロな点は敢えてそうしたとはいえ残念。1962年オリ・マキが当時の世界フェザー級王者デービー・ムーアに挑む世界タイトル戦の舞台がフィンランド。国の期待を一身に背負ったオリ・マキが恋に落ちてしまう。浮ついた気持ちのままでの決戦はあっけない。オリ・マキにとってはハッピーエンドなのかもしれないが、献身的にサポートしたトレーナーは立つ瀬がないだろうし、昭和スポ根アニメ世代人間にとっては何か腹立つ結末と邦題。 [DVD(字幕)] 6点(2020-09-01 11:58:04) |
13. オンネリとアンネリとひみつのさくせん
シリーズ3作目。前2作の登場人物を上手く絡ませた脚本はなかなかのもので、敵役ミンナ・ピンナは憎たらしいけれどは陰湿さはなく退場のさせ方もシリーズならではのほっこり感があります。すっかり成長したオンネリとアンネリは純朴さよりも頼もしさが目立ちました。カラフルな色使いは1作目で受けた衝撃には及びませんが、収容所のような子供の家との対比に於いて美しさを感じるところです。シリーズ順番の鑑賞をお勧めします。 [DVD(字幕)] 7点(2020-06-24 00:27:35) |
14. オンネリとアンネリのふゆ
前作鑑賞後の本作鑑賞が絶対お勧め。ドラマ性は前作よりは劣るものの童話として楽しめる内容。色彩美は キュンキュン×無限大 で気がヘンになりそうだった前作よりはこれまた劣るものの、キューンとさせられました。モノトーンが好みの私が原色を取り入れるようになったのですが、方針路線拡大!を改めて意識する事に。子供が小さい時の楽しく過ごしたクリスマスを思い出し、孫と一緒に本シリーズを鑑賞し、ツリーの飾りつけもしたいなぁと思わされました。 [DVD(字幕)] 7点(2019-12-24 14:16:10) |
15. 365日のシンプルライフ
先頃、娘の部屋の模様替えで粗大ごみ置き場の大半を占める程の不要物処分を手伝いながら、結婚当初のシンプルな部屋に戻したいと思い、回収業者さんに家具数点を引き取ってもらったところでの本作。フィンランドもので興味深いテーマ。冒頭の全裸で雪の舞う屋外を走る姿に期待が高まったのですが。以降は地味で退屈で盛りあがり皆無のハズレ作品でした。 [DVD(字幕)] 3点(2019-10-09 15:23:35) |
16. ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男
ボルグの大大大ファンの私は、テレビ観戦時には必ず正座して競った場面では祈りを捧げ、勝利の瞬間は一緒のポーズで喜びを爆発させたものであります(懐) FILAは今に至るまで愛用しています。 この一戦は見ていないのです(理由が思い出せず)翌日の新聞で興奮していました。 本作でボルグがマッケンロー以上の悪童だったのが仰天であり、それを封印したプレースタイルが可能である事に信じ難い思いがします。 そして好きな仕事を楽しんで出来ていないように見える彼の姿は、ワーワーキャーキャー声援していた当時の私には頭の隅にも浮かびませんでした。 王道的な作りで見応えある良作です。 [DVD(字幕)] 7点(2019-10-07 12:45:35)(良:1票) |
17. オンネリとアンネリのおうち
ため息溢れまくりの見惚れる色彩並びに純朴なオンネリ&アンネリに胸キュンキュン(死語かな?)し通しのひと時を過ごさせてもらえました。お伽噺とシビアな現実に直面する人々の塩梅が絶妙で、彼等が癒されてゆくのと同様に、私も心洗われました。フィンランド大好き人間にとって堪らない一品でそうでない方にもお勧め出来る秀作。 [DVD(字幕)] 9点(2019-07-24 13:48:37) |
18. フィンランド式残酷ショッピング・ツアー
フィンランドの物語が短い尺でタダで観れるという事に釣られてカレーライスを食べながらの鑑賞。フィンランド人とロシア人にとってはシニカルな作品なのかもしれませんが、これぞ超激しょぼ映画。胸糞悪いことこの上ない・・・吐き気だけで収まらず・・・・えらい目に遭って・・・不埒な鑑賞を反省しています。 [インターネット(字幕)] 0点(2019-01-09 02:14:11) |
19. 愛しのタチアナ
男女四人の心模様に喜怒哀楽を感じられないまま終わってしまった作品。独特の色使いが興味深いカラー作品で無かったのが退屈さに輪をかける。 [DVD(字幕)] 4点(2018-10-31 14:30:33) |
20. 浮き雲(1996)
《ネタバレ》 失業した夫婦それぞれの求職過程でドツボにはまってゆく姿が身につまされる。二人と違ったのは戦力外通告を受けた事と一人であった事。ホッとした結末に、自分を憐れむ事無く山あり谷ありの毎日を過ごせば良いと思わされる。 余談ながら、カウリスマキ作品には接客という概念がないのかと常々感じるところで、本作でも他作よりほんの少しましと言う程度。こちらでは自動販売機でもお愛想を言ってくれるのに。 [DVD(字幕)] 6点(2018-10-31 14:15:01) |