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1.  ベイブ 《ネタバレ》 
ブタは見かけよりバカじゃないことを世界中に知らしめた記念碑的?作品。以後ブタや猪のショーが各地でみられるようになった。 児童文学「シャーロットのおくりもの」の影響を受けていると思う。共に子豚が人間に食べられる運命と知って落胆するのを周囲が励まし、救う話だ。「豚は人間に食べられるために飼育される」という宿命は、裏返せば、生き物の命を奪わないと生きていけない人間の宿命でもある。自然界には食物連鎖、弱肉強食の厳しい掟があり、そのため食糧となる生き物には感謝しないといけないが、本作はそういった主題を正面に据えているわけではなく、あくまで子豚にとっての危機としての扱い。ベイブを見守るのは、寡黙ながら彼の牧羊豚としての才能を真っ先に見つけた農場主、疑似家族となった母犬のフライ、ベイブをライバル視し、一度は邪険に扱ったが最後には和解する犬のレックスなど。公開当初、技術の進歩により動物が本当に演技しているように見えるのが売りだった。今みても見劣りしない。ベイブが周囲の温かい応援により成長し、自から運命を切り開き、最後には立派な牧羊豚になる姿をユーモアとアクションを交えて描く。注目度の低い子豚を扱い、感動的な成長物語にまでまとめ上げた脚本が手柄だ。普通ならベイブが努力に努力を重ねて牧羊豚になるような「根性もの」にするだろうが、一風変わっている方法が採られる。人間はあくまで、動物と会話できないという設定が潔くて良い。会話が通じると甘くなってしまう。農場主を娘夫婦や孫たちと心が通わず孤独としたことで、両者の心が通う下地が出来た。それが農場主が子豚のためにダンスする場面で活きてくる。ベイブが優勝しても喜んだそぶりはみせず、ただ寄り添い、一言祝福を贈るだけ。その凛として気高い姿に作品の質の高さを見た気がします。違和感を覚える箇所が一つある。それは、羊を襲った野犬に対して、ベイブが猪突猛進して撃退する場面だ。そんな力量があるなら、訓練すれば牧羊犬と同様の追いこみ運動ができるだろうに。ベイブの特徴は、あくまで非力で、羊たちに命令したり脅したりせず、礼儀正しく接して、納得して協調行動をとってもらうことにある。従って野犬撃退の方法もそれに倣い、うまい嘘でもついて、追い払うような内容であってほしい。最後に牧場主がベイブに贈る言葉「That'll do(よくやった)」を製作者におくりたい。良質な映画です。
[DVD(字幕)] 8点(2012-12-17 02:28:45)(良:2票)
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