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1.  ムーラン・ルージュ(2001)
19世紀末パリ・モンマルトルのボヘミアン的猥雑さが好きな小生としては、是非とも見ておきたい作品でした。オープニングのセーヌ川からモンマルトルの丘にズームインする手法は、ディズニーの「ノートルダム・・・」へのオマージュですかね。オマージュといえば、「メリ―ポピンズ」や「アブソリュート・ビギナーズ」といったミュージカル作品のおいしい部分をパクっているようなところも。しかし、「これはやられたな」と思ったのは、前半のショーの演出で、よもや80年代ポップスをリ・アレンジして“はちゃめちゃ”に展開してくれるとはね。しかし、この演出、当時のムーランルージュのエキサイティングな雰囲気をうまく伝えてくれたと感心しました。ここまで“はちゃめちゃ”なら、ロートレックだけではなく、当時のエコードパリ文化を引っ張っていた芸術家兼ルンペン連中をもっとたくさん出してほしかったような・・・。悲劇として見ると、いかにもありがちな物語なのだが、そもそもこの作品、映画文化勃興の頃に「映画」が有していた「シンプルだが猥雑でドキドキするような」エネルギーを再現することに執念を燃やしているふしもあり、そこは確信犯なのだろう。小生はうまく乗せられてしまいました。はい。
9点(2002-05-27 08:17:51)
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