1. 華麗なるギャツビー(2013)
《ネタバレ》 冒頭の「In my younger and more vulnerable years...」っていうトビーの台詞を聞いて、学生時代に読んだ原作がフラッシュバックのように蘇ったわ。 昔はアタシも若かったから、一途な愛を貫いたギャツビーとその彼をいとも簡単に裏切る悪女デイジーっていう印象だったけど、今回この映画を見て結局は階級の違う二人はどうしたって結ばれることはない運命だったのかな…と。 ギャツビーのデイジーに対する盲目の愛は一見純粋で美しいものに思えるけど、実は貧しい幼少期を過ごした彼にとってのデイジーは上流階級への強い憧れの一部に過ぎなかったのかも。 病的なまでの富への執着とデイジーへのストーカー並に強引な愛情はほぼイコールな気がするっていうか。 愛のない結婚生活に疲れたデイジーは、自分を猛烈に愛してくれるギャツビーに確かに惹かれてはいたと思うけど、ギャツビーが待ってくれって言ってたのに無視して金持ちのオトコとの結婚を選んだようなオンナだもの、どうあったってあの脳ミソ筋肉オトコと別れたりしないわよ。 上流階級の彼女がそんな体裁の悪いことするわけないし。 …ようやくデイジーから電話が来た!って思った瞬間に撃たれるラストはもちろん悲劇ではあるんだけど、ギャツビーにとってはある意味一番幸せだったのかも。 身分相応で満足するってホント大事なことね。 [映画館(字幕)] 7点(2013-07-07 08:38:47) |
2. グリーン・カード
《ネタバレ》 かなり前に見たときはそうも思わなかったんだけど、今回再見してみて上品ぶってる割にエゴの塊みたいなブロンティのイヤなオンナっぷりにビックリ! こんなに最低なオンナだったっけ!?みたいな。 でも…そんな堅物オンナが人生を謳歌してるジョージに触発されて少しずつ可愛げのある女性に変わっていく過程がステキ! 温室付マンションのためだけに偽装結婚した植物オンナが最後には「温室なんかどうでもいい!」って言い切っちゃうんだから…フランス男の手練手管はスゴイわねー。なんちゃって。 それにしてもブロンティはフィルなんか選ばなくて良かったわね。 好きで活動してるくせに自分は立派だと勘違いしてるああいうナルシスト系はタチ悪いわよ。 PETAとかシーシェパードとかさ。 話がそれちゃったけど…今度こそブロンティとジョージがうまくいくといいわね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-04-04 15:51:35)(良:1票) |
3. イエスマン "YES"は人生のパスワード
《ネタバレ》 軽い作品でいい感じだったわー。 ジム・キャリー独特のクドさもあるにはあったけどそんなに気にならなかったし、アリソン役の女の子のヨーロッパ女優のような気怠ーい感じも不思議な魅力を醸し出してて良かったわ。 なんにでもYesって言わなきゃいけないってのは無理があるけど(おばあちゃんとベッドインとか…)、要はできるだけ物事はポジティブにとらえて、言い訳ばっかりして逃げ回るのはやめろってことよね。 アタシも気をつけなきゃ! 気乗りしない友達からの誘いなんかは「ごめーん、ちょっと仕事が忙しくって…」とか言いがちだものね。 …全体的に軽めで、お休みの日にちょっと見るにはいい感じよ! [映画館(字幕)] 7点(2009-03-24 06:26:02) |
4. ブレイブ ワン
《ネタバレ》 相変わらず素晴らしいジョディの迫真の演技!!に気をとられてしまいがちだけど…この映画…どうなのかしらね?? よくこんな映画が許可されたなーというのがアタシの率直な感想よ。 冒頭の残虐すぎるあのシーンを見ると復讐してやりたい!!っていうエリカの気持ちは痛いほどよくわかるんだけど…恋人を殺した三人の男たち以外を殺したのは…アタシはやっぱりナシだと思うわ。 コンビニの件は偶発的なものなので仕方ないにしても、車で娼婦を囲ってた男やマロー(だったっけ?)を殺したのなんて、完全に彼女が自発的に殺しに行ってるでしょ? 地下鉄の男たちも、彼女がさっさと電車を降りれば回避できたはずじゃない。 『デスノート』とかもそうだけど、人間がほかの人間を裁いちゃダメよ、やっぱ。 そしてラストのあの警官…あの憎ったらしい三人の男を殺したエリカの行動は心情的には理解できるし同情したい気持ちもわかるけど、そこはやっぱ法を守る者として逮捕しないと。 ってかあれを許してたらどこで線引きすんのよ? やっても許される殺人なんてあっちゃいけないと思うわ。 ってことで、世の中に疑問を投げかけたという意味ではとても興味深い映画だと思うけど、ものすごーく穿った見方をすれば9.11以降アメリカが中東でしている復讐(でしょ?結局)の正当化ととれなくもなかったり。 …それにしてもあの犬、もうちょっとなんかできなかったの?? 知らない人においそれと捕まっちゃダメよ! しかも普通に飼われてるし…。 って絶対うちの犬も敵に尻尾ふってついてっちゃうわね…。 頼りにならないわねー。 [映画館(字幕)] 7点(2007-11-30 12:26:00)(笑:1票) |
5. ロミオ&ジュリエット
《ネタバレ》 アタシはけっこう好きよ。 悪趣味スレスレ(もちろんいい意味よ)の衣裳やセットの色使いと、ほとんど原作からいじらず使ってるセリフのギャップがステキ。 put up thy sword(汝の剣をおさめよ)なんて言いつつ、手に持ってるのは拳銃ってのが斬新!っていうか怖いもの知らず。 ホホ。 (よく見ると拳銃の名前として「SWORD」って刻印が入ってたりするんだけど。) アタシは逆に、セリフを現代語に変えてたら余計にトンチンカンな映画になってたんじゃ…って思うわ。 それにアタシは舞台を現代に持ってきたところも、いろいろ工夫があっておもしろかったと思うわ。 舞台劇の導入部だったセリフをニュースにしたとこから「そう来るかー」って感心しっぱなしだったし。 古典劇のままのほうがいいって人が多いみたいだけど…古典劇に新しい解釈や演出を加えるってことは、実はすごく大切なことなんじゃないかしら? そうやってシェイクスピアの作品は今まで生き残ってきたんだろうし。 もちろん伝統は重んじつつも、新しい試みにも扉を閉ざさないでおくってのが理想的な姿勢じゃないかしら?なーんて思ったりして。 ところでアタシ、もうあの郵便屋が憎ったらしくて憎ったらしくて。 ちゃんと手紙渡しなさいよっ!!!って感じ。 最後の展開がとってもじれったいの。 でもそう感じるってことはシェイクスピアの術中にまんまとはまってるってことよね。 現代でもこうして映画化されるぐらいに、長い間ずーっと人々をインスパイアし続けてるシェイクスピアは、やっぱりすごい人なんでしょうね。 [ビデオ(字幕)] 7点(2004-02-24 21:38:37)(良:2票) |
6. ウィッチ・ハント/魔女の血族<TVM>
《ネタバレ》 ぜんぜん期待せずに見たせいかもしれないけど、すごくよかったわ。 前半は「あらあら、結婚して相手の家族と一緒に暮らすとありがちよねえ、こういういざこざ。」なーんて、みのもんたの昼の番組見てる主婦みたいになってたけど、どんどん引き込まれてっちゃったわ。 最初きっと誰もがアヤシイと思って見てたに違いないデイビッドから徐々に、最初あれだけ被害者っぽくて同情すらしちゃってたバーバラに疑いが移っていって…ていう過程が、この映画つくった人の狙いどおりに進んでいって見事だったわ。 見てる側も謎解きをしてる刑事と同調してのめりこんでいっちゃって、第三者でいられないのよね。 それにしてもジャクリーン・ビセット…いいわ。 最初のほうで、まだ観客がバーバラに同情してた段階でも、ほんのすこーしアヤシイ表情とかしてて、それがうまく後半へとつながっていくあたり…テクニシャンね。 いい感じでした。 でも…ジャクリーン・ビセットももうおばあちゃん役をするような年なのね。 月日がたつのは早いわ…。 [地上波(字幕)] 7点(2003-12-25 08:15:04) |
7. ムーラン・ルージュ(2001)
《ネタバレ》 アタシこういう世界大好き。 ニコール美しすぎるわー。 彼女が住んでたあのゾウの家なんて、アタシに金が腐るほどあったらホントに作って住みたいってくらい好き。 でもね、ストーリーは…どうなのかしら? 誰かも言ってるけど、アタシにもユアンとニコールは世間知らずの甘ちゃんにしか見えないわ。 ニコールなんて娼婦のクセに金持ちから散々金ふんだくっていながらずっとオアズケくらわすなんて、娼婦の風上にも置けないわ。 ユアンも脚本家のクセに舞台を台無しにするなんて、北島マヤの舞台に対する情熱(泥まんじゅうだって食べちゃうんだから!)を見習えって感じ。 でもニコールの美しさと絢爛たる世界に意外に高得点なの。 ホホ。 [ビデオ(字幕)] 7点(2003-12-02 17:26:54)(笑:1票) |