1. ミスティック・リバー
生々しい作品です。私自身は、ジミー(ショーン・ペン)の考え方に共通するところが多く、彼と同じように“一度頭を打たないと分からない”性格であることも承知しているのですが、人間っていうものの性分というか、性格なんてものはなかなか変わらないものでして、今でもその考え方は変わらないし、実のところ変えようとも思っていないのでしょう。 [DVD(字幕)] 10点(2008-01-01 14:58:00) |
2. スーパーマン リターンズ
《ネタバレ》 子供の頃に初めて行った映画館で見たのが『スーパーマン2-冒険編』でした。とてつもなく面白かったですよ。鳥山明(ドラゴンボール、アラレちゃん)がまともに影響を受けているのがコレ(『スーパーマン2-冒険編』)だと思います。例えば、かの有名なスッパマンや、超人的な強さを持ったロボット(アラレ)異星人(悟空・ベジータ)などなど。 今回は正に、この『スーパーマン2-冒険編』後の5年後が描かれているのですが、個人的には「リメイクの方が良かったかも・・・」なんて思っています。何故なら、やはり旧作と今作ではVFXの技術が違いすぎますから。ただ、作品の出来としては手堅くまとまっており、流石に『X-MEN』のB.シンガーだなと思わせます。 少しCGに違和感が有るシーンも見受けられますが、迫力+スピード感も十分に味わえるように出来上がってますよ。 特に僕らの世代は、飛行機が降りてきて観客に拍手で迎えられるシーンで完全に燃えるんですよね~。レビューワーの方には「涙が出た」との意見も!。感涙されるのも無理ない話でございます。 [DVD(字幕)] 8点(2008-01-01 12:59:21) |
3. ゴジラ FINAL WARS
ショッキングな作品を見てしまった。ゴジラ映画を見るのは初めてなのですが、これは一作目(1954版)のものとは別物と捉えればよいのでしょうか・・・。初代ゴジラ(1954版)に対する皆さんのレビューの点数が異常に高いだけに最終版となるこの作品を拝見するにあたり大変ビックリしました。 確かハリウッド版ゴジラが製作された際に「東宝を見習え!」「ゴジラをなめるな!」的なレビューを多数見かけたと記憶しているのですが、これが東宝の創るゴジラなんですか? それともこの作品のみが失敗作(超愚作?幼稚物)なのでしょうか・・・。 ミニチュア(不器用な作り)・セット・衣装&美術(特にこれは酷すぎる)・CG(これも最悪)全てに置いて腐れ外道的な仕上がりではありませんか! 物語にいたっては究極の馬鹿。ミュータント?ウソでしょ~(ここに来て戦隊モノですか!?)。シーンぶつ切りウソでしょ~。詰め込みすぎウソでしょ~。下の方が言われる通り、子供にすら馬鹿にされるような臭さ。そんな間抜けな作りしてるくせに妙にシリアスな演技しやがるせいで台詞聞き取りづらいし(特にケインお前じゃ!)! 過去の全作品に対するオマージュ?。オマージュって【ダイジェスト】という意味だったっけ? 開き直りのギャグ狙いだとしても糞だな、こりゃ。 嫌気がさすタイプのアホ映画だ。 [ビデオ(吹替)] 0点(2006-01-01 13:01:11)(良:4票) |
4. デンジャラス・ビューティー
「マイ・フェア・レディ」のような類の作品が好きなので以外と楽しめました。笑いを狙った台詞にしても風刺の効いたものが随意所に有ったし、思わず呆れてしまうようなお馬鹿なシーンも嫌みでは無かった(拳銃を見つけてダイビングするシーン)(その後の言い訳もお馬鹿で面白い)。 ラストもベタなりとも取りあえず上手くまとまってるし、ミスコンに対する賛否呂論的な観点から見ても当たり障りのないものとして出来上がっている。 ただ、続編が有るというのはどうだろう・・・。この作品に続編など全く必要が無いような気がするのですが。 [地上波(吹替)] 6点(2005-06-09 08:16:27) |
5. デッド・カーム/戦慄の航海
《ネタバレ》 「ケープ。フィアー」や「激流」にあるアイデアがベースに有る作品です。ヨットの上で殺人鬼と二人きり。想像しただけでもゾッとするのですが、こういうスチュエーションの映画って、ハリウッドでは頻繁に作られますね。 けっこう緊迫感もあって面白いのですが、ラストのチョン切れた腕はチョットした“笑い”を期待した演出なのだろうか・・・。何か最後の最後でズッコケちゃいました。 5点(2004-10-08 08:24:27) |
6. ゴーストシップ
スティーブン・キングの「シャイニング」(注:原作)や「ローズ・レッド」のようなノリで話しは進みます。すこ~しだけ、「ユージュアル・サスペクツ」も入っているような気も・・・。先に結論を言えば、作品自体が非常に中途半端で面白くない。 ホラーなんだけど、内側からジワジワと来る怖さも無いし、グロテスクなシーンで怖がらせるシーンもないし、何もない。 ラストのオチなんて、こっちが恥ずかしくなるような平凡さ! 駄作です。 2点(2004-07-09 18:11:04) |
7. スパイダー パニック!
これはダメですね。細かいことは何も考えずに見るタイプの作品なのですが、本当に面白くない。 何ですか、あの不甲斐ないクモのCGは・・・。役者に関しても魅力ゼロ。なにも無い映画です。 2点(2004-03-15 17:06:01) |
8. ピアノ・レッスン
ホリー・ハンター(母親役)とアンナ・パキン(娘役)は確かこの作品でアカデミー賞を獲ったと思います。ハーベイ・カイテルも素晴らしい役者だし(個人的に好きなので)、サム・ニールも今回だけは(好きな人スイマセン)そこそこ芯に迫った演技を見せてくれました。重厚なイメージで撮られている作品で、スチェワート、ベインズの異なる形で表現された“愛”が交差する展開には切なさを感じずにはいられない。これで何故アカデミー賞作品賞じゃなかったのか不思議なのですが、相手が「シンドラーのリスト」だったのですね。とは言え、作品賞を撮っても不思議ではないぐらい格調の高い素晴らしい作品だと思います。 ただ、少し生々しすぎる傾向が有るのも事実ですね。 7点(2004-03-01 15:37:59) |
9. マッドマックス サンダードーム
好きずきであるとは思うが個人的にはガッカリした。売りである近未来的世界観の表現(見せ方)がダサくなっていると感じた。「マッドマックス2」よりも原始的になってしまったように思える。特に子供達の隠れ家のシーンはそういうふうに感じた。全体的な作風も変更され、カーアクションから格闘ものへと移行しました。正直言ってかなりパワーダウンしたという印象。なにより一番気になったのはティナ・ターナーが出演していたことです・・・。なんで? 4点(2004-02-03 18:19:23) |
10. マッドマックス2
前作とはかなり異なったイメージになりました。「北斗の拳」がこの作品のエピソードの一部をマネしていましたね。 近未来の世界観は実にリアルな雰囲気で、荒廃したむさ苦しい熱気が伝わるような映像が素晴らしい。前作同様にカーアクションの見せ方も上手いし、服飾・装飾にしても作品のテイストにピッタリと合っている。続編はコケることが多いのですが、この作品は逆に前作よりも面白くなっていると思います。 7点(2004-02-03 18:19:00) |
11. マッドマックス
徹底的に正義と悪との対比を際だたせた設定。暴走族に対して本気で腹が立ってきます。 残酷描写満載で、警官の同僚や主人公の妻と子供は無惨に殺されます。そういう点でも少し後味が悪い作品なので見る人を選びそうな印象です。 この作品はかなり低予算で作られたということが有名だが、カメラアングルを巧みに工夫したアクションでそれを全く感じさせない出来映え。スピード感を出すための演出方法はスピルバーグの「激突」のような見せ方だと感じた。 よく似ているストーリーで、例の“無駄にお金を掛けた作品”(ウォーターワールド)が有るけど、こちらの方が断然面白いと思いますよ。 6点(2004-02-03 18:18:31) |
12. ピッチブラック
解明仕切れていない未知の惑星での恐怖を描くにあたり、巨大静物が骨になっていたり、先遣隊の基地が崩壊していたりと、謎の生命への興味をそそるような展開が上手い。昼と夜のコンストラストを平穏と恐怖というテーマに照らし合わせた演出のアイデアが面白いと思います。テンポも良いし、エンターテイメントとしてのストーリー展開はハイレベルです。何も考えずに気軽に見るとかなり楽しめると思います。 6点(2004-01-22 16:38:52)(良:1票) |
13. ドリームキャッチャー
例えば原作では「クソは変わらず日付は変わる」という台詞が有るのですが、映画版ではそのことの意味が上手く表されていませんでしたね。4人の少年とダディッツの楽しい時間。ダディッツと会うこともなくなった4人の荒んだ人生。楽しい時間は(日付)は瞬く間に過ぎてゆくが(日付が変わる)、その一方では楽しかろうと荒んでいようと自分というものは変わらないのである。「可愛い子馬」という短編が有るのですが、キングの思いはそれを呼んでも分かると思います。 逆にドリームキャッチャーの意味合いに置いては少々クド過ぎる表現が成されていた。ドリームキャッチャーの形状を大写しするだけで良い。それで十分分かる。懐古シーンによるフォーカスは必要ではない。 この作品の特徴は、原作の「トミーノッカーズ」を思わせる『トンデモ映画』っぷりな所のですが、現実性を重視した場合、難度もUFO(異星人)が地球に訪れていてその都度政府が撃退を試みていたという設定に問題有り。初めてやって来たという設定の方が良かったのではないだろうか・・・。 あと、ラストシーンは原作と大きく異なっています。ダディッツは宇宙人では有りませんし、変身したりなんか致しません。皆さん、決してスティーブン・キングだけが悪い訳では有りませんよ。 1点(2003-11-21 09:59:35)(良:1票) |
14. ムーラン・ルージュ(2001)
《ネタバレ》 「幸せなのは人を愛すること、愛されること」。メッセージとしては単純だけど、ミュージカル物はその方が良いのかも知れません。シュールに創られた世界観と、色彩豊かな映像、音楽もさることながら、なにしろ驚いたのは主演2人の歌唱力です。まさかこんなに凄いとは・・・、ハリウッド俳優の底力を見たような気がします。 ただ、楽曲が「流行したヒットナンバーをアレンジ」した物が多く、少し独創性の無さを感じた。斬新なオリジナル曲も是非欲しかったところです。そのへんが惜しまれる。 7点(2003-11-18 15:21:29) |
15. マトリックス レボリューションズ
《ネタバレ》 あまりに難解なので、この作品の解釈をいろいろ調べてみました。 まず、『アーキテクト』というのはマトリックスのシステムを造った人物(機械.AI)であり、ソース(コンピュータの中核)を管理していて、マトリックス内では人間の姿形で表現されているようです。そのアーキテクトが、マトリックス内でのルール“理由と結果”の制御を任せるプログラムを作ったのが『メロビンジアン』のようです。 一度目に作ったマトリックスは、人間に選択の余地を与えなかったので大失敗(知的生物をマトリックスに接続しているから、選択に対する無理強いは出来なかった)したようです。その為に、人間の性質や思考を探り出す(人間の習性を検索する0r人間に“選択”する特権を与える)ために造られたのが『オラクル』という直感プログラムのようです。オラクルは何度かマトリックスが作り直されるうちにエグザイル(勝手に放浪するプログラム)となり、長年のデータ蓄積により人間の思考(選択)が読めるようになった(予言者)。 メロビンジアンとオラクルは大切な2大プログラムである為に、それぞれには護衛(セキュリティ〈パスワード〉プログラム)を付けているようです(ツインズ・セラフ)。 マトリックスと現実世界にあるシステム(アーキテクトの現形)をつなぐ回線が、トレインマンが管理する地下鉄で、その回線はモバイル形式になっているようです。 ネオが現実世界でセンチネルを破壊出来たのは、無線LAN(ワイヤなし)でマトリックス内のソースとアクセス出来るようになったのが理由だと考えられるそうです。 最後のスミスとの闘いは、プラス(ネオ)とマイナス(スミス)のデータが重なった為に、両者のデータが消し飛んだようです。 それにしてもコンピュータに詳しくないと非常に苦しいですよ、これは。 7点(2003-11-16 16:14:19)(良:1票) |
16. マトリックス
「そんな馬鹿な!」「いくな何でも無理!」「幼稚くさい!」というような超人的なアクションを演出しても、マトリックスという仮想現実世界という設定が土台として有るから何でも許される。これは明らかにアイデアの勝利と言える。何でも可能な世界観というのは、SFにとって打って付けの舞台が整った訳であり、後はやりたい放題に派手な映像が撮れるというものだ。 今何気なく過ごしている世界が仮想現実だったら?というパターンの作品は他に無いという訳ではないが、この作品が一世を風靡したのは、そこにスタイリッシュな映像と斬新で派手なアクションを盛り込んだからだ。そこに「現実と虚像」という一種哲学的で難解な設定をほどこした点が多くの人の興味を示した要素だと思う。 6点(2003-11-16 16:09:18)(良:1票) |