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自己紹介 猫と一緒に映画を見ていると、ヤツらは私より先にコイツはクソ映画だというのを察知します。ストーリー展開や伏線回収が怪しくなってくると席を立ってしまうのです。だけどそんなおっちょこちょいな映画にだって良いところはいっぱいあるんですよ。
猫のヤツらは冷酷です。

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1.  英国王のスピーチ 《ネタバレ》 
 猫は、いい。するすると人が行き交う中から、ちょっとした植え込みへ座る場所を変えて、寝転ぶ。時々はニャーとかなんとかないて、人を呼びつけたかと思うとやっぱりどうでも良くなってまたするする逃げる。  彼らは自由だ。ものすごく。毛皮を着ていても風に吹かれれば寒がるし、冷房の空気が流れ込むところを見つければ、それに人が気がつく頃には先に寝転んでいる。この失礼極まりない、だれにも媚びない彼らが一つニャーニャー泣き叫んで欲しがる物がある。   カリカリだ。フリスキーだ。キャラットもウマい。   欲望に忠実すぎて、餌の前では全くの囚人でありながら、ぐるぐるならす喉と出し過ぎなくらいの腹から見ても間違いないくらい満足しているのだろう。   ジョージ六世は、割と自由だ。囚人のようでいて、自分を伸ばし可能性を広げるチャンスを生かす自由を選ぶことが出来た。時々ローグのしつけからするする逃げ出してしまう彼だが、ローグのやり方だってまずい時もある。  でも、彼らの関係は時折、猫と人の様に対等以上で、なびかない猫を見た人間が手の打ちようの無さに落胆を隠せない時のようなことだってある。  それに、猫のように気高いジョージは、ただの人であるローグに容赦ない尊大な態度を取る。それでいいんですよ、とローグは説明するがジョージは高貴な生まれを巧妙に使いつつもそれに迷う。   だけど、お互いがまた存在を確かめ合うときっとお互いに、 「ありがとう」  って言うんだろう。ジョージがウンコファックと絶叫したあの時間の中に、くくりを超えた熱があった。うっすら光り始めた何かはその時消えてしまったけど、それでも彼らはズンズン前に進んでいった。
[地上波(吹替)] 8点(2014-02-28 13:14:10)
2.  スーパーマン リターンズ
 あの青いコスチューム。完全に耐用年数を過ぎている。バットマンがあのコスチュームを着るのは、奇跡的に理由が現実に合致したからだ。  コスプレをした半分頭のおかしい金持ちが、夜中に悪人を痛めつける快感を隠すためにはあのような姿しかないからという、ありそうな感じがする。   スーパーマンはどうか。かっこよさの象徴として作られたのであろうあの記号性は、現代では受け容れがたいかっこうわるさとなってしまった。いったいどうブラッシュアップしたらかっこよくなるのか皆目見当が付かないが、現実のガジェットや最新の銃器を華麗に操る捜査官や、スタイリッシュな音楽と編集にあわせて遠心分離器に血液を入れる科学者が格好良いとされるブラウン管やスクリーン上で、スーパーマンが写ってももう人目を惹くことは出来ないのではないだろうか。   残念だが、映像がスーパーマンであろうとすればするだけ、そこにあるのが観たい映像ではなくなってしまうと言うのが殆どの人の感じたところではないだろうか。  
[DVD(吹替)] 5点(2013-08-01 15:58:40)(良:1票)
3.  マッドマックス サンダードーム 《ネタバレ》 
フタアリハイッテデルノォハヒットリ フタアリハイッテデルノォハヒットリ   全然違う映画になっちゃってるよ。非常に焦ったものだ。同じクラスの女の子と「マッドマックス観よう、マッドマックス」という流れになったが、「2まで観たよ、なんだから3観ようよ。君は2まで予習しておくこと」という事になった。  その週末のお昼に紅茶とお菓子を用意してから、駅に迎えに行った。講義に聞き飽きて疲れた彼女とツタヤに寄るとマッドマックスの三作目を探し出した。 「マッドマックスの3って書いてないね。サンダードームだそうですよ。イヤな予感が伝わっていますでしょうか」マッドマックス1と2は貸し出し中になっているが、続き物なのに最終巻が借りられる。なんで?と僕が思わずつぶやくと 「待て、孔明の罠だ」などと彼女は言いながら、すでにジャケットの中身の透明なディスクケースを掲げている。  一瞬、二の足を踏みながらむむむと口にする僕に何がむむむだと叱責しながら上機嫌でレジの女性にそれを手渡した。   そういうわけで、スターバックスで適当に昼ご飯をおなかに収めると、せかされながら僕の部屋でサンダードームの再生ボタンを押した。全然マッドじゃない、むしろ紳士的なマックスに違和感を感じながらカントリーマアムをかじって、二人入って一人しか出られないサンダードームをぼんやりと眺めた。   見終わってみると、彼女は何ともいえない顔で僕を窺った。二人とも微妙な感想を持ちながら、「実は面白い映画で、微妙だったのは自分だけだったらどうしよう」という微妙な笑顔だ。 「あー、マックスさん。丸くなっちゃいましたね」 「丸かった。相当丸い。水準以上の丸さだし、一人で出てこれました」  とかいう、中身の全くない会話をしながら、お互いの感想がきちんと「微妙な出来だった」事を確認するとサンダードームの事はすっかり忘れてしまったあげく。夕方には全然違う馬鹿話をしていた。   次の日彼女はフタアリハイッテデルノォハヒットリと連呼していた。内容より吹き替えのこれがいたく気に入っていたようだ。もうすんごく昔の話である。   話題提供ツールとしては非常に優れている。マックスさん楽しい思い出をありがとう。
[地上波(吹替)] 6点(2012-04-10 12:32:31)
4.  マッドマックス 《ネタバレ》 
面白い。  狂ってるんだよね。出てくる人がみんな。 狂ってる理由って、物語ごとにいろいろだろうけど詳しく述べられないところにうまさがあった。作り込まれてるくせに言わないって雰囲気が良い。 現実の世界と地続きの近未来っていうのもうまい。SFだけが近未来じゃないって言うのを発掘してる。  映画自体はうまくないんだけど、うまくなくても面白い。着想の良さって大事だな。  この映画の世界も狂っているけど、今のこの国も十二分に狂ってる。抑制が効いているかそうでないかの紙一重の差しかないと思うんだけど、ドラマ性の無さがこの国の病的気質なんだろうな。日常に埋没した壊れた現実が、この国のありのままなんだろう。  いつしか、と言う言葉を使っているうちにそれがいつしかで無くなってる。マッドマックスの世界とこの世界はもしかしたら地続きなのかもね。
[地上波(吹替)] 7点(2011-09-21 23:56:46)
5.  シャーロック・ホームズ(2009)
なかなか面白かった。  ホームズのイメージをヘンテコにデフォルメした映画は結構あるような気がするが、こういう方向か。参った。推理というよりパズルなのだが、それが副要素てきなポジションに下げてあるところが憎い。今の推理モノの当たり前とホームズでは勝手が違うため、逆に味付けになっている。  キャラが立っているが、これは字幕で見たとき伝わるのだろうか。ちょっと気になった。役者の小技が楽しいのだが、文字で伝わると思えない。吹き替えでの鑑賞がお勧め。この作品で字幕はオリジナルトラックのミキシングやノイズ感が楽しめる以外は意味がないと思う。  とりあえずこういう映画化はアリ。CGの使い方も上手。佳作だと思う。  
[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2011-08-14 20:49:06)
6.  マトリックス レボリューションズ 《ネタバレ》 
そこそこ面白いけど、そこまで面白いかって言うとそうではない映画。  マトリックスが持っていた、仮想現実とそうではない現実という二つの層がそこそこ有機的に結びついている世界観というのがなんだか壊れてしまったのがもったいない。2003年というと、PCのプロセッサはPentium4真っ盛りだろうか。ブロードバンドという言葉がネットに何かあるという誘導を仕掛け、一方で90年代にあったネットやパソコンなら何でも実現可能というウソが、ホントにウソになっていった時期でもあるか。  90年代のパソコンブームが、物理層に存在する人間が論理層に存在する「自分がPCで作った何か」の同位性を強固にしていたが、ブームが去ってみるとPCの進歩など演算速度が速くなったり、バス転送速度が広くなったり狭くなったりしながら急速に伸びたに過ぎないことに気づく。そうすると、物理層にいる人間はあくまでも物理層での何かをなさなければいけないという当たり前の事実に気づくのみだった。  きっとそういうところに合わせてきた作りなんだろう。この映画でも、人間が戦うのは物理層に存在する様々な意味合いを持つハードウェアであり、それを動かすソフトウェアではない。しかしソフトウェア的な抗争を人間が論理層で戦うのをあきらめて、それを作るベンダがすべてを支配するという古典SF的な「機械が人間を虐げる」恐怖感を使っていたのは残念。  さすがに21世紀も1割終わった今、プログラムが自立的に自己生存や感情の生成を目的として、その上機械の設計まで始めた上に人間を虐殺するだろう。などという未来を想像するなんてことは小学生でもやらないだろう。そういう時代の最後の一粒だったのかもしれない。  アクションでは贅沢なCGがたっぷり観られて、実写ダンスアクションとは一線を画する格闘や、空想兵器の銃撃戦や、おどろおどろしい意匠の飛行軍艦の強行軍など見所が満載。ストーリーが面白くなくても、映画としてそこそこ面白いのはこの部分が太いからか。  とはいえ、私が大好きなマトリックスはここにはなかった。
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 6点(2010-10-11 16:58:02)
7.  マトリックス 《ネタバレ》 
すごい。面白い。  このハードな世界観を、イメージ映像的なあるいは世界観の紹介的な雰囲気映像ではなく、ストーリーの存在するエンタメとして完成してのける。そこにしびれた。これまでも似たような近未来的なハードSFはいくつもあるが、元々ストーリーがしっかりした原作ものであったり案としてすでに面白いものだ。が、これはスゴい。漫画的な技法を動画に落とし込んで、それをストーリーと分けて、さらに世界観とも分けてある。その上、それらがちゃんと相互にくっついて離れないんだからスゴい。  一つ一つの要素はアレでみた、アレと同じだ、アレに似てる。っていう集合体に近いが、それが結合することで見事に新しいものになっている。「マトリックス」になってる。ただ幻想的で新しく、ストーリーが曖昧な話もシュールな映像としては悪くはないけど、それにはやっぱり確固としたストーリーが乗っかっていた方が満足度が高いに決まってる。  だから私はマトリックスが大好きなんだ。
[ビデオ(字幕)] 8点(2010-03-23 02:16:26)
8.  ドリームキャッチャー 《ネタバレ》 
次々現れる伏線と、不安感をあおる設定。どのように収束するか全くの予測不能な展開。  それは宇宙人です  脳のずっと奥の方から、持ち上がってくるその言葉との戦いは困難を極めたが、無事に気づかなかったふりをすることができた。危ねえ。  キング映画なのに、おかしい。展開がスムーズでスリルまでありやがる、しかも広がっていく謎に不安が募るとき。そんなはずは無い、キング映画の伏線回収にそんな巧妙な技巧が使われる訳が無い。そんなときは十中八九  それは宇宙人  宇宙人ならどんなに複雑に絡んだ伏線も、「あっそっかぁ」だ。宇宙人ならどんなに説明が困難なトリックも「なるほどね!」。宇宙人ならいくら不可避な現実も「じゃぁだいじょうぶだね!」だ。  スゲェ。この映画の凄いところは、普通にサスペンスや恐怖ものとして最後まで作れば結構凄いところまでいけたような感じの着想なのに、わざわざ誰も思いつかない宇宙人オチを合体させてしまっている。  キングの凄いところは、見始めると一瞬で「ああ、これ宇宙人でしょ?」って分かる話を作るところではなく、一級のサスペンスホラーにZ級の宇宙人オチを合体させるその豪腕だ。普通なら一級のサスペンスホラーを考えたら、もったいなくて宇宙人に解決させることなんてできないはずだが、一瞬の躊躇もなく軽やかに「いやいや、これ宇宙人だから」と人間や人間世界のオカルト的なせめぎ合いをバッサリと、というか、気軽にヒョイッとゴミ箱につまんでドロップしてしまうようなその判断力。  やはりキング映画の魅力はただ事ではない。
[DVD(吹替)] 6点(2009-12-06 16:24:46)(笑:1票)
9.  ソードフィッシュ 《ネタバレ》 
面白かったと思う。人に勧められなくもない。  冒頭の爆発シーンには当時たまげた。そういえばPlayStation2を購入して、最初にどっさりレンタルしてきたDVDの中の一つがこれだった。DVDというメディアがブラウン管に映った時、こんなにすごい映像がこんなに簡単に楽しめるのかとマジでビビったのが懐かしい。  なんかふざけてる感じが良い。どうしてか悪人にしか見えないトラボルタが、どうしても悪人にしか見えない悪人を、小憎らしく演じるという良い感じの演出がまた良い。いきなりパイオツとか、なんかよくわからん時系列だとか、あり得ない技能だとか、そういうことは置いておいても見せ方自体がかなりアクロバティックでこうなるんじゃないかという、無意識に身構えるそのちょっとだけ斜め上をいってくれるあたりが巧妙だ。  全然予想だにしないようなふざけたようなどんでん返し的な展開より、ほんのちょっとどうせこうなるんだろ的なテイスツが振りかけてあるあたりに、その周到さを感じる。狙いどころをどうするかっていう技術のバランスがどうにも飛び抜けている。  このスピーディーさでエンディングまで行くと、なんだかテロとかそういうものがスパイスになってしまうが、あの事件の前であるということを考えるとそういう使い方が出来たということでなんだかこれも懐かしさを感じたりもする。
[DVD(字幕)] 7点(2009-11-22 00:28:01)
10.  マッドマックス2 《ネタバレ》 
とにかく設定が秀逸。 見せ方も上手かった。当時、大きな戦争への不安が世界的に蔓延していたけれど、結局それは前世紀末までずっと消えなかった。  前世紀中何度もこの映画を見たけれど、こういう映画なのに見終わった後ちゃんとイヤな不安感が べったりと心に残ったのは世相と映画の風味が絶妙に絡まったからこそだと思う。  たぶん今この映画を見たらどうなんだろう、普通のSFアクションに見えてしまうのか。
[地上波(吹替)] 7点(2009-01-12 19:57:48)
11.  ミスティック・リバー 《ネタバレ》 
憂鬱な雰囲気に打ちのめされそうになりますね。 見てるこっちはどうすりゃ良いのさ?っていう置いてけぼり感がたまらないです。 生活に潜む大昔に遭遇した犯罪行為が今の人間の生活を壊していくのが恐ろしい。 いったい誰を憎めばいいのか分からない。 少年に対する性犯罪がこういう人たちを作るって言うのはあまりに現実的。 
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-10-09 21:23:48)(良:1票)
12.  エンド・オブ・ザ・ワールド<TVM>(2000) 《ネタバレ》 
渚にてのリメイク。 重いです。滅亡が決まってしまった日々をどう過ごしたらいいのか。 なんの希望もない時間を自分ならどう過ごすだろうか。と考えてしまう。 直接的な惨状ではなく、残された人や物の悲しさと、残された者も死に行くという悲惨さが何とも言えませんでした。 ここ日本は、被爆国。核兵器の悲惨さを知っています。直接的な悲惨さを唯一知る国ですが、一方でその主張の中では人の命や人生ばかりにフォーカスされ現代の核兵器が起こすであろう大規模汚染については後回しな感があります。 また他方で、悲惨さを知っているはずなのに、一部の人が危ない国に原子力開発製造設備を平気で売ってしまう。しかもニュースで流れていても広島以外には誰もが無関心。 何となくこういう部分が先進国中から見透かされているような気もします。 無惨な死体や惨状を描くのが被害者の美学であり、一方的に通る理屈という日本映画の古典的な手法とは一線を画します。 世界中がおそれていることを、正直に描いている映画です。 この国がこういう結末に荷担してはいないかと思うといたたまれない。こういう結末が来たらすべての命が無くなってしまいます。
[DVD(吹替)] 7点(2008-09-13 17:14:56)
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