1. ソードフィッシュ
今調べたら2001年6月公開ですか。あと3ヵ月遅かったら、こういうテロネタ娯楽作品、日の目を見なかったんじゃ…。ということはさておき、映画について。全体のストーリーはえらい散漫だし、トリックトリックって繰り返してたら、最後のオチだって全然「騙された!」って思えないし、なんだかなあ、って作品なんだけど、見所が多くて結構楽しめた。まず、皆さんも誉めてる冒頭の爆破シーン、これはもうすごい迫力でどきどき。そして主役のヒュー・ジャクソンがめちゃくちゃカッコいい!作品として疑問符がつく場合、主役の魅力は殺されることが多いんだけど、これは彼のカッコよさを見るには最適な作品になってる。ハル・ベリーはいるだけで目の保養になるし、唐突にトップレスの読書シーンまで披露してくれる。トラボルタの悪役はいつも見応えあるし、プラスして本作では髪型からもう目が離せない(笑)。ドン・チードルはこの中にあって印象薄めだけど、やはり警官ははまってるし派手に崖も転がってくれて○。ほふほふされながらの1分半国防省ハッキングなんてのも、すごくハラハラして面白かった(有り得なすぎだけど)。バスの宙吊りも中々見もの。なので肝心のストーリーが、あれってのは惜しい。ああやって「ひね」るんじゃなく、もっと「ね」って欲しかったなあ、という感じ。 [DVD(字幕)] 6点(2009-05-12 16:14:51)(良:1票) |
2. ハッピー フィート
《ネタバレ》 相当びっくりする映画です。ええ、かなりびっくりします。CG技術の高さはこれも驚くほどなんで、見応えは充分なんですが。一番驚くのが皆さんご指摘の前半からは想像もつかない後半のメッセージ性。これは引いちゃいます。しかも結末がSFかよ~って感じで。一応ダンスをネタにしているという一貫性はあるんですが、やっぱ言いたいことが散逸した感じですね。子供(小3)と観ましたが、全部は理解できなかったようですよ。赤ちゃんペンギンには「かわいい~~」ときゃあきゃあ言ってましたが。マイノリティの差別という結構重いテーマもあるので、エコの方はラブレースの首に絡んだあのゴミを見せる位で充分だったのではないかと思います。恋人が旅の間にライバルと結婚して子沢山なんてのも子供向けとは思えないシビアさですねぇ…王道は恋人が「何故自分が冷たくされたか」に気付き、主人公の帰りを健気に待ち、帰ってきて大きな成果をあげる主人公と恋愛的にもハッピーエンド、ってなるはずですけど。あざらしがコワすぎるのも、子供にはちょっと。大人向けとしたら説教臭さが鼻につくし、ターゲットが絞れてない感じ。ただ表現の仕方はだめですが、テーマそのものは悪くないし、なにしろ映像はすごいのでプラスマイナスでこの点にしておきます。 [DVD(字幕)] 5点(2009-05-06 13:11:05)(良:1票) |
3. スクービー・ドゥー
《ネタバレ》 日本で公開されたんですか?これは思いっきりアニメで馴染んだ層向けで、日本で公開する代物じゃないと思ったんですけど。カートゥーン・ネットワークで放映あったっても、チキチキマシンなんかに比べたらえらいマイナーですよねえ。アニメはいかにも子供向けの、たわいないお化けもの?ですが、アメリカ本国では日本で言えばドラえもん級の長寿人気アニメだったようで。私の住んでる(非常にアメリカナイズされた)国ではケーブルのCNみならずローカル局でも放映があり、キャラクター・グッズなんかもよく目にするし、知名度は高いのですが、人気はそこそこ。それでも子供と一緒に観たりして、アニメに馴染んでいれば、キャラやミステリー社についても知ってるわけで、ヴェルマ結構可愛い子使ってるじゃん、と感心したり、スコービーやっぱ本物の犬じゃ無理か~なんて、CGの動きをアニメと比べたりのそれなりの楽しみ方も出来るわけですが…。出来上がったキャラを知ってることが前提なんで、馴染んでないと子供でもつまんないんじゃないかと思います。 で、一応アニメに少しは馴染んだ身としてレビューすると、映像的には結構頑張ってると思うし、4人組のイメージもまずまずです(シャギーはもう少し普通っぽい方がいいかな)。でも、笑い損ねる(笑)ギャグが多く、スクラッピーを悪者にしちゃった(←ここネタバレ)ストーリーもなんだかなあ~という感じ。子供も観てましたが、笑ったシーンは数えるほどでした。ラズベリー賞というほどではないと思うんですが、ノミネートされたってのは、本国の元のアニメファンにも受けなかったってことですかね。ちなみにローワン・アトキンソンにはあとから言われるまで気付きませんでした。ついでに言うとサラ・ミシェル・ゲラーも呪怨ハリウッド版で見てたけど、同じ女優と気付きませんでした(汗。 [DVD(字幕なし「原語」)] 4点(2009-04-17 13:07:11) |
4. 戦場のメリークリスマス
騒がれていたのは、豪華キャスト、音楽、そしてテーマの1つに同性愛を盛込んだため?印象度は確かに高いのだが、結局何が言いたいのかよく解らなかった。反戦ものでもなさそうだし。公開の頃に大島監督のインタビューが雑誌に載ってて、何と言うか、自己解説というより自画自賛って感じだったのを思い出したが…戦争という普遍のテーマを扱いながら、わからん奴は頭が悪いと言わんばかりの小難しげな映画を作るって、何か好感が持てなかったなあ…。難解っぽい振りをして、かつ欧米から見た日本軍の印象を「利用」して、自分の好きな世界観を作っただけ、という意見を聞いたが、その辺が当たらずとも遠からずなのかも。教授も、あのメイクを含めてなんかいかにも作られたキャラになってたし、相手にもミュージシャンを配したあたり、えらく狙ってる感じだし。教授の音楽とたけしの存在感+ラストのセリフは印象的でした。 [地上波(邦画)] 4点(2009-04-03 13:07:00) |
5. イン・ザ・カット
推理物としては、日本のテレビの2時間ドラマでありそうな筋立て。いや、2時間ドラマでもこれより上のミステリーも沢山あるか。惨殺死体もドラマでもあの位は見せるし、本当にわざわざ映画でやる内容じゃないよな…。そもそもエロティック仕立てである必然性ってあるのか?それともこれって中年の欲求不満女のお話で殺人はおまけなのか?私はメグ・ライアンには思い入れはない(ラブコメ観ない)ので、見せるほどの体じゃないな、と思った位だけど、ファンは間違いなく嫌悪しそうだ。マーク・ラファロのエロセリフも、ひたすらキモいのみ。 [DVD(字幕なし「原語」)] 3点(2009-03-05 13:09:38) |
6. ゴーストシップ
《ネタバレ》 冒頭でどっかんとやってくれるので、ちょっと期待しすぎちゃう人が多いのかな?まあいいじゃん、悪魔(サタン)の仕業でも。それに、本当はサタンなんて言葉使っちゃいないのよ。「俺もサルベージだ。君たちが船を集めるように俺は魂を集める。君たちと同じでちゃんと仕事をすればManagementが喜ぶ。」と言ってるだけ。自分は「魂を狩る者(=悪魔?)の手先」と言っている訳だけど、直接サタンなんてダサいことは言ってないんだけどな・・・。ま、不評のようだが、私にはそこそこ面白いネタバレ展開だった。でも疑問。あの手先のお兄さんは40年前も男たちと美人歌手を唆して、大殺戮の強盗をやらせ、最後に強盗たちも殺し合わせ、乗客乗員600人の魂狩りをしたわけですよね。で、今回の獲物のサルベージはたったの6名。それをわざわざ、かつて魂を狩った幽霊船に連れてきて・・・って、なんか手が込みすぎてない?ただ欲を刺激して殺し合わせるのが目的なら、サルベージが獲物として選ばれた意味がよくわからんぞ。・・・あ、最後、手先のお兄さんの前で何か運んでたの、あれ死んだサルベージのクルー?もしかして金塊運ばせてまた殺し合いのネタにするとか、そういうこと?じゃ、クルーたちは悪魔の手先に仲間入りしたの?でもでも。死人が金塊運べるなら、40年前に強盗やらせた男たちに運ばせりゃよかったんじゃない?なんかもっと解り易くしてくれ。魂が沈む船から上っていくシーンやら少女の幽霊は中々雰囲気が出ていて良かった。 [DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2009-02-26 13:10:36)(良:1票) |
7. デッド・カーム/戦慄の航海
キッドマンのハリウッド・デビュー作としてばかり注目されてる作品で、サスペンスとしては駄作のうちに入るとの評価が多いのですが、結構怖がらせるところはちゃんと怖がらせてると思います。ゼインのサイコな悪役が中々なので。まあ皆さん書かれているとおり、無駄な設定はあるし、犬は使い方を考えて欲しかったし、漂流船は謎のまんまだし、最後はあれだし、もっと上手く作れるんでない?と思ってしまいますけどね。あと誰も書いてないけど(泣)、サム・ニールがかっこいいです。私はオーメン3(これまた駄作とされる作品だな~)で彼に惚れて以来ファンなので、かっこいい彼が見れて嬉しかったこともあり、評価は甘め。でもキッドマンとは親子設定でもよかったかと(汗 [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-02-17 13:09:52) |
8. ロミオ&ジュリエット
斬新???うーん、舞台を現代にして、セリフだけ原典のまどろっこしいあれを持ってこられてもなあ・・・なんか気色悪い。アイデアだけおいしいとこ取りしたウエスト・サイド・ストーリーの方がはるかにいいわ、私にゃ。 [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 3点(2009-02-16 13:15:12) |
9. 蝋人形の館
《ネタバレ》 B級ホラーの王道をいく映画。ってリメイクなのね。とにかく、ある意味安心して観ていられる。若者のグループが1人また1人・・・というお約束な展開、双子の殺人鬼のありがちなキャラ、適度に痛い目にあわせられる主人公(指ちょんぱとか唇接着とか)。バリス・ヒルトンはラジー賞ね・・・でもこれも、お色気シーンを見せて無残に殺されるという、B級ホラーには欠かせない役所なんだけどなあ。あまりに常道なので、つまらない人にはかなりつまらないかも。でもストーリー的に破綻がないし、クライマックスの溶ける家からの脱出など(火傷はしないんか!と突っ込んでしまうが)中々見所があるし、シャム双生児だった殺人鬼が最期にまた元の状態になるところなどはいいセンスだ。ホラー好きがかる~く観るにはいい映画と思う。 [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 5点(2008-12-16 13:07:05)(良:1票) |