1. ミスティック・リバー
《ネタバレ》 人間の汚さというか、世の中の不条理を叩きつけてくる。 雰囲気が落ち着いた正統派の推理モノは頭を使うし、片時も目が離せない。物語が進むにつれ、真の犯人像を考えすぎてしまって結局間違えてしまい、結局最初の自分の直感が正しかったというパターンで楽しめた。 幼馴染3人の役柄も完全に板についている感じで、特にティム・ロビンスの弱々しくも狂気を感じさせる感はすごく自然で良かった。 [DVD(字幕)] 7点(2017-08-13 19:59:53) |
2. キングコング: 髑髏島の巨神
《ネタバレ》 キングコングシリーズ初鑑賞。 映像が綺麗なうえに、気軽に楽しめる作品で良かった。 ドラマ性は皆無だが、「動」と「静」で魅せるアクションシーンは圧巻。 [インターネット(字幕)] 6点(2017-07-26 18:56:15) |
3. ソードフィッシュ
《ネタバレ》 ストーリー展開が最後まで読めずで良い。観客をミスリードしていく筋書きは大好物だし、今回も見事にミスリードされて、意外性を味わうことができた。 ジョン・トラボルタの板についた悪役が見もの。余裕のある落ち着いた人物像で、威厳があった。自分の望むものなら手段は選ばない冷酷さが特に良かった。 [インターネット(字幕)] 7点(2017-07-25 21:04:17) |
4. オーシャンズ12
《ネタバレ》 前作と比較すると、ストーリーがゴチャゴチャ難解になって、犯罪のスケールも縮まった印象。 動機も借金返済だから「あーー」という微妙なスタート。でも結局、終盤にかけては伏線が紐解かれて面白いことには変わりない。脚本がシリアス寄りからコメディ寄りに傾いた気がするが、次作がどうなるか。 敵対する泥棒ナイトフォックスの大ホールレーザーダンスは格好良くて魅入ってしまった。 [インターネット(字幕)] 5点(2017-07-12 19:14:56) |
5. ハクソー・リッジ
《ネタバレ》 良作。 多くの敵を倒した者 = 英雄、と思っていた価値観を揺さぶられた。 戦争映画では突撃兵や狙撃兵が印象に残るが、今回は「衛生兵」に焦点が当たってて斬新。 主人公ドスの『ライフルを握らない』という一貫した信念が伝わり感心した。 その信念のバックボーンである幼少期のエピソードも交えられていて説得力あり。 凄惨な現場で、こんなにも多くの命を助けたのは奇跡的。 [映画館(字幕)] 8点(2017-07-01 19:44:44) |
6. LION/ライオン 〜25年目のただいま〜
《ネタバレ》 感涙。 有名な話なのでオチは分かっているものの、これは壮絶な奇跡の物語だと思う。 産みの親と育ての親・・・。血の繋がっていない育ての親も温かいからこそ、主人公の葛藤も垣間見れ、ストーリーに奥深さを与えていた。 5歳で家族と生き別れた主人公の人生を噛み締めながら、半ば史実を追うかの如く鑑賞していたが、エンディングの実際の映像が流れると自然と涙が出ていた。 [映画館(字幕)] 8点(2017-06-27 18:47:07) |
7. ウルヴァリン:SAMURAI
《ネタバレ》 日本の屋敷、長崎の海沿いの田舎街など情緒あふれる風景が良い。 忍者、鎧、毒矢など昔ながらの装備や武器を活用するのも和テイストのX-MENらしくて興味深いが、いくらなんでもやりすぎ。 日本人同士が英語で話してたり、下っ端のヤクザが上手な英語話したり、明らかな棒読みの箇所があったり、どうも言語混合映画は気が散る。おまけに矢志田とのラスボス戦は、X-MENの中でも最も面白くない低クオリティアクション。 [インターネット(字幕)] 3点(2017-05-31 19:48:28) |
8. イエスマン "YES"は人生のパスワード
《ネタバレ》 笑いあり恋愛あり。これぞアメリカ映画の王道。 良く言えば安定、悪く言えば没個性。 こんな生き方してみたいって憧れる。但し、人生が2度あるなら(笑) お気に入りのシーンは、旅先を決めずに空港行って空いてるチケット買って旅を始める主人公たち。いずれ、これだけは必ず実行したいなあ。 [インターネット(字幕)] 5点(2017-03-04 21:07:12) |
9. 華麗なるギャツビー(2013)
《ネタバレ》 中盤から終盤にかけて面白く見応えのある内容になっていった。財に恵まれながらも孤独な男が演出されている。立派な屋敷を構え、週末にはド派手なパーティーをしながらもトビーに唯一の招待状を送ったギャツビーの心中を察することができる。印象的なシーンは、ビジネスに成功したギャツビーにトビーがデイジーを引き合わせる際、ギャツビーが様々なお返しをしようとしたが、トビーが「好意」だと応じるところ。これは彼には長らく本当の理解者がいなかった証かもしれない。ギャツビーが招待状を送った相手は、あまりにも彼にはありがたい存在だったのですね。デイジーと会うのは、1回目のティータイムだけにしてくれと願うも、ドロドロの不倫になり、デイジーのズルさも感じられるようになってくる。妻をとられそうになるトムの怒りは最もで、後半はギャツビーの傲慢さが浮き彫りにされてゆく(といってもトムも愛人を囲んでいたが)。ギャツビーの死は結局のところ、他の人間を今までどおりの生活に戻させる必要なものだったという悲しいエンディングだが、なぜかスッキリともさせてくれる。太くて短い人生とはこういうものなのかもしれない。緑の光、眼鏡の看板、NYの橋、パーティーなど、動静の感じられる印象的なシーンが多かった。 [DVD(字幕)] 6点(2016-02-22 03:16:50) |
10. 英国王のスピーチ
《ネタバレ》 音響や映像が洗練されていることは勿論なのだが、なにより登場人物の掘り下げ方がよかった。際立つのはローグの持つ温かみ、安心感。表情から発する言葉全てが温かみを持ち、終末シーンのスピーチのときの言葉「私に向かって話してみなさい」がとてもそれを象徴している。同時に、エリザベスやローグ夫人といった女性の登場人物も、それぞれの夫を一番の理解者として支えている姿が涙もの。特に、王位継承直後の自宅のシーンでジョージ6世が書類に目を通しているシーン。それまでに精神的に磨り減ったすえに言ったジョージの言葉"I'm not the king." ここで自分も涙してしまった。その後のエリザベスの寄り添う姿が本当に素敵。また、ジョージとローグが朝に散歩をして口論して別れたシーンの後で、事情を知らないローグ夫人が全てを悟ったかのように適切なアドバイスをローグに与える。このシーンでも同時に夫を支える夫人の器の大きさに感動した。言語障害(どもり)がテーマの1つになった映画だが、その症状を通して見る者にこれだけの愛を伝えてくれた映画。 [DVD(字幕)] 8点(2015-06-28 03:00:03)(良:1票) |