1. グッドナイト・マミー(2014)
《ネタバレ》 整形して戻ってきた母親がすり替わっているのではないかと疑う双子、という設定。 「振りを続けるのは無理だ」と電話で話す母親など、そうではないかと思わせる描写もあるが、まあ早々に見抜かれる感じ。 だからラストのオチも衝撃ではないし、むしろそこに至るまでの母親を痛めつけるシーンが不必要に不快。 ベッドに縛り付けるまでは許せるが、瞬間接着剤を使う辺りからは、もうただただ不快。 最近子どもが容赦なく人を傷つける映画が増えてきたと思うのは私だけだろうか。 「ブライトバーン」やリメイクされた「ペットセメタリー」などなど。 良識者ぶるつもりなど全くないのだが、映画とはいえ私はちょっと受け入れ難い。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-07-17 11:40:58) |
2. ミケランジェロの暗号
ドイツ映画でしかもナチを扱うとなると、どうしても重たくなりがちで、観るのにもそれなりの心の準備が必要なんだけど、この映画はそんな心配はほぼ必要なし。 嫌な将校は出てくるけど、そこまで悪く描いてないから、純粋に映画としての筋立てを楽しめる。 ラストも予想に違わず、だけど、いつもいつもどんでん返しのある映画を求めてるわけじゃないから、問題なし。 ちょっとハラハラして、スッキリして終演。 いや、佳作。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-11-02 21:52:35) |
3. ヒトラー 最期の12日間
狂気の男と、その男を崇拝する狂信者たち。 人類史上に刻まれる負の記憶は、そこに端を発している。 その異常性を淡々と描いていく手法も俳優も見事。 後戻りできない悲惨さは、世界共通なのだろう。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-05-23 18:12:55) |
4. 恋人までの距離(ディスタンス)
《ネタバレ》 対話を重ねることで、見えてくるものがある。 こんな風に思ってることを言い合えて、時には街角でダンスしてみたりとか、そんな関係でいられるパートナーがいたら、幸せだろうなあ。 ジェシーとセリーヌには、ちょっと温度差があるんだけど、それを見せないセリーヌが最高にキュート。 でも、この映画を最初に観たときの切なさを二度と感じられないのが残念で仕方ない。 二人は9年後に再会して、さらにその後にも続編があって…という事実を知ってるから、プラットフォームでの二人の別れが、自分の中で最初に観たときの別れと変わってしまった。 もう会えないかもしれない、そう思うからこそあのシーンは美しい。 続編があることを知らずに初めてこの映画を観る人がうらやましい。 [DVD(字幕)] 10点(2020-05-06 00:26:21) |
5. ありがとう、トニ・エルドマン
《ネタバレ》 悪ふざけと老婆心の境目がよく分からなくて、トニ・エルドマンのありがたみがまだ理解できていないままなんだけど、恩着せがましさがあざとく見えないので、これくらいの振り切り方が映画としてのリアリティがあるのかも。 まあ、あんなパーティーをヤケになって敢行するぐらいだから、娘の方がよっぽど振り切ってるよね。 ドイツ人って、腹決めた時の度胸はすごいな。 [DVD(字幕)] 6点(2018-09-09 19:03:59) |