1. ザ・リトル・ストレンジャー
《ネタバレ》 いつ売却になっても不思議じゃないかつての名家で今は荒れた屋敷にシャーロット・ランプリング、これだけで雰囲気は抜群です。 物静かな医者のファラデーが探偵のごとく、不可解な出来事を解明していくのかと予想して観たんですが、全然違ってたんですねぇこれが。 ん~~屋敷への執着が無意識にああいうかたちになったのか。。。人の業の深さといいますか。 部外者だけど生意気で可愛げのないあの娘、嫌われたんだろうな。でも犬を絡ませるのはやめてほしかったな。 コトの成り行きもいちいち予想外だったり、ラストも悲惨ですし、地味ながらなかなかゾクッとさせられました。 品のいいゴシックホラーという具合です。 エアーズ家の娘キャロライン役の女優さんはTVドラマで何度か見たことある人。 ダウントンのヘクサム侯爵にも再会、本作では医者ですけど。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-02-08 15:35:08)(良:1票) |
2. 最後のマイ・ウェイ
《ネタバレ》 ミッシェル・ポルナレフもシルヴィ・ヴァルタンも「夢見るシャンソン人形」も知ってるけど クロード・フランソワは今回初めて知りました。 びっくりしたのは世界でいちばん有名な曲と言っていい「マイ・ウェイ」がフランス人アイドル歌手の オリジナルだったなんて・・・軽くショックをうけました。 今まで知らなくてすみませんでした。 アイドル歌手の伝記ものなんですが、なかなか見応えありました まだ39歳でアメリカでのデビュー目前にして突然の事故死・・・もう40年近くも前のことなのに なんだかやたら悔しくてちょっとウルウルしてしまいました、無念だったろうなあ 映像は一部、実際のものが使われていてます。 びっくりしたといえば、フィルムノワールに出てきそうなギャングみたいなマネジャーが ブノワ・マジメルなんですよー女優さんたちも可愛らしいし、ライブのシーンもパワフルでよかったです。 「ジャージー・ボーイズ」を最近再見したんですが、フォー・シーズンズの曲をカバーしてるんですね そして双方とも憧れのシンガー、アイドルはシナトラなんですね、思いがけず繋がりを発見してちょっとうれしい。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-04-28 21:06:07) |
3. 最強のふたり
《ネタバレ》 もう~こんな邦題つけるもんだから有料チェンネルで放送もスルーしちゃってたじゃないですかぁ、「アンタッチャブル」→「最強のふたり」・・・なんかほかになかったんですかね とにかくフィリップという人の人柄ですね、ステキな人だと思いました、そして育ちの違いすぎるドリスとの共通点は笑いのツボでしょうか。そのドリスは建前のない人でいつも本音を語る、見せる人。なのでハラハラすることもあるけど見ていて気持ちいいんです。 オペラと真っ白な中に真っ赤がバシっと入った絵画のどこが何がそんなに価値あるのかさっぱりわからんというとこ、共感しすぎて笑ってしまいましたーで、ドリスは「こんな絵なら自分にも」てことで密かにモダンアートな?絵を描き始める、最高に楽しいです。 あらゆる面でお互いに持っていないものを補えあえるふたり。。。だから「最強のふたり」なのかな? 実話だそうですね、フィリップが著書を出版したことで映画にもなったわけで、富豪になるに相応しい才能と人格の持ち主なんですね。富豪になるより富豪を維持することは自分に厳しくないとできないと思います。 過剰な演出はなくフランスのエスプリを感じる身障者とその介護人との関係、繋がりを描いた作品でした。 この作品がきっかけなのかどうかわかりませんが、なんか最近のフランス映画の傾向が変わった気がします。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2014-06-23 11:22:49)(良:1票) |
4. サム・サフィ
《ネタバレ》 コレ登録されたんですね、ありがとうございます。観たのはもうずっと前だけど5回は観てる、大好きです。 自由奔放に生きてきた女の子が普通の生活がしたいなんて思うわけで、市役所に勤めはじめて誰も着ようとしないダサい制服を珍しがって着るとこが可笑しい。 この主演の女優がすごく魅力的です、ふくよかでなんとなく「ベティ・ブルー」のベアトリス・ダルにタイプが似てる、ベティみたいにイタくないけど。 長方形の皮をくるっと腰に巻いてビニールテープ張り付けて皮のミニスカートにするとこなんてもうサイコー。金魚の水槽もかわいかった。 天然で無邪気で愛のあるエヴァ、自由奔放な生活に「もう、うんざり」して、普通に平凡に生きたいなんて、やっぱり人間自分には無いモノに憧れて求めるもんなんだと思った映画でありました。感動とまではいかないけどユーモラスで微笑ましいおふらんす映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-12-12 23:46:41) |
5. 殺意の夏
《ネタバレ》 アジャーニはやはりアデルが強烈すぎたのでしょうか、ここでもやっぱり焦点のあってない目でいろいろやってくれてます。実母との関係がワケありで、精神状態が安定してないといったらいいのかな。男が放っておく女じゃない、なのに愛に飢えている女。みたいなね。どことなくヒッチコックの「マーニー」みたい?でもまさかあのようなラストが用意されているとはね。そうですね、若かりし頃のアジャーニの裸を堪能するにはコレでしょう! [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-02-23 22:25:31) |
6. さよなら子供たち
ナチスに関する作品はやはりヨーロッパ映画がいいです。ナチスに限らず戦争の残虐性、非道を訴えるのに、派手な戦闘シーンやスプラッター並みのリアリティは必要ないです。娯楽性にこだわるなら別ですけれど。この時代に一番自由で無邪気でいられる子供時代を過ごさなければいけなかったことが不憫でならない。人種、民族、宗教間の差別、偏見が子供だったルイ・マル自身の体験によって語られているので、日常生活においてのフランス人によるユダヤ人への差別というものも描かれている。密告した使用人もまた、自分の足が不自由だということで差別されていることを感じ、憎しみを持っているのね。ところでこの作品の原題は「Au Revoir Les Enfants」です。どう発音するのかはわかりませんけど・・・ [CS・衛星(字幕)] 10点(2004-01-14 09:26:44) |