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1.  美女と野獣(1946) 《ネタバレ》 
イマジネーションを刺激する寓話。雑感です。◇野獣の力の秘密は鏡、白馬、金の鍵、手袋、薔薇の5つ。鏡は見たいものが見える。白馬はどこへでも迷わず行くことができる。金の鍵は真の財宝がある場所の扉を開ける。手袋は瞬間移動能力。では薔薇の力とは何だろうか。事件の発端は、ベルの父が知らずに薔薇を摘んでしまい、死の宣告を受けたことだった。摘んではいけないものだったことしかわからない。薔薇はベルに渡されたが、その後は登場しない。他の力から類推すれば、見る人の好きな形に姿を変える花だったのではないか。あるいは世界一美しい花か。◇ベルの父は一輪の薔薇を盗むという微罪を犯した。その罪は、死か、娘を野獣に差し出すかという不条理なものだ。不条理さを受け入れることにより野獣の魔法に取り込まれてゆく。心優しいベルは父のために自らを犠牲にし、進んで野獣の元へ向かう。城では不思議なことが次々起きるが、予想に反して野獣の態度は紳士的だった。「お前を見ていいか。ここではお前が主人だ」小間使いの仕事などしなくよく、自由に贅沢に暮らせる。ただ野獣と夕食を一緒にすればいいだけだ。ベルは徐々に心を許し、一緒に散歩をしたり、飲み水を汲んであげたりする。いやなことは毎日求婚されることと病気の父に会えないこと。◇ベルは野獣を醜いと思っているが、野獣が自分自身の醜さを認識しており、根は善良であることを見抜いている。◇アブナンはどうして野獣になったのか。彼はベルを愛しており、彼女を救出しに城に向かった。だが間違って宝物館に行ってしまった。金の鍵で開ければよかったのに天井の窓を壊して侵入しようとした。このとき宝物に眼が眩んでしまっていた。そして魔法の矢で射られてしまった。真の愛があれば真直ぐにベルのところへ行けただろう。 ◇野獣はどうして人間に戻れたのか。女性から心から愛されなければ魔法は解けない。野獣は父親を思うベルの心に打たれて、帰宅を許した。そのとき力の秘密を教え、金の鍵を託した。ベルが期限内に戻らないと死んでしまうという。これは恋の苦しみなのか、そういうシステムなのか。恋の苦しみならベルが戻ってきたときにすぐ元気になる筈。ベルが金の鍵を探すぶんだけ遅れたのだろうか。ベルが野獣を愛したのは確実。しかしそれでも魔法は解けず、野獣は死んだ。魔法が解けたのは、アブナンが野獣になってから。交代制なのだろうか。
[DVD(字幕)] 7点(2010-06-25 23:09:54)
2.  ピアニストを撃て 《ネタバレ》 
【編集】冒頭の逃走シーンで、人にぶつかったと思ったら、一緒に歩き出し、和やかな話をする。そしてまた逃走。酒場で弟に助けを求めたと思ったら、女をくどいている。見つかり、また逃走。その後歌手が歌うシーンが長々続く。一本につながらない難解な編集。他にもある。孤独な男と思っていたら、娼婦と和気藹藹に寝る。二人組が部屋を見張っていたら、子供のいたずらで車に液体を落とされる。誘拐したと思ったら、穏やかに家族などの話を始める。根は悪くない二人組と思わせておいて、最後は銃撃戦で恋人殺害。意表を突きます。 【難解】難解なのは、人生は一筋縄ではいかないという意味。娯楽映画の善悪二次元論的展開を拒否。悪人の兄や二人組にも家庭的、人間らしい部分があるし、善人の妻も夫の出世のためにプロモーターと寝ていた。逃走や誘拐しているときでも心が緩み、ふと人間性が表れる瞬間がある。人間の持つ複雑性を表現したかったのだろう。 【内なる声】男の内なる声(科白)は臆病であることの告白。臆病故に、ピアニストとしての成功も一時的なものであり、女への態度も本心とは裏腹のものとなり、女を不幸にする。この内なる声は不要。あくまで映像で見せるべき。 【題名】男は絶望しておらず、開き直っている。死神に対して今度は女ではなく、俺を撃てという意味。開き直りが運命を切り開く場合がある。「piano player」は「pianist」より格下の存在。 【感想】男はピアニストとして成功したが、自信が持てない。妻はプロモーターと寝て自己嫌悪に陥り、又男がいつまでも自信がないことへの苛立ちから別れを持ち出し、自殺する。そのショックで、名を変え、場末の店でピアノ弾きに。恋人ができ、新出発の矢先、三角関係が発覚し、店主を正当防衛で殺害。兄のトラブルで引き取った弟がさらわれ、恋人も死亡。場末のピアノ弾きに戻る。一連の事件で開き直った男にとってピアノだけが自信の存在証明となる。さぞ演奏には深みが増すことでしょう。最後は自信を持った顔付になっている。悲劇が男を強くしたのだ。これも人生の皮肉、深み。映画で言いたいことはわかるが、手法がこなれていない気がする。人間劇よりも、細切れ、継ぎはぎの印象の方が残るのは欠点。悪人の孤独や悲劇も描けていればもっと深い作品になっていただろう。
[DVD(字幕)] 7点(2010-06-09 03:25:23)
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