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21.  アイドル 欲望の餐宴(バンケット) 《ネタバレ》 
古アパートの一室に引っ越してきた若いお姉さんと、その向かいに住む中国人のオッサンの話です。邦題は何か派手な感じになっていますが、そのようなことはありません(まあ、オッサンが元料理人という設定なので、料理のいくつかは出てきますが)。全体としては、地味なやりとりが薄暗い雰囲気の中で積み重ねられるといったもので、ドラマとしての動きはそれほどありません。食事が彼女を変えていく的な描写もしようとはしていますが、あまり機能していません。初期設定ではなかなかの微妙なバランスが面白そうだったのですが、それが後につながりませんでした。
[DVD(字幕)] 4点(2023-06-18 22:01:53)
22.  柔らかい肌 《ネタバレ》 
前半は今ひとつ地道で平坦で、登場人物が都合良く動いているだけのようにも見えるのだが、後半に至って、不倫からのすべての破綻が徐々にせり上がってくる。電話したらいなかった件で、一気に振り切れると見せかけておいて、そこからも行ったり来たりの逡巡があるのがよい。最後のところ、「公衆電話の順番待ち」というシンプルな因子だけで前後をあそこまで引っ張るシャープさ。スリルと怖さをもたらすために、持って回ったテクニックはいらないのです。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2023-06-08 00:17:50)
23.  トリコロール/赤の愛 《ネタバレ》 
何よりも、主演のイレーヌ・ジャコブを美しく撮ろうとする徹底ぶりに驚き。表情アップから全身ショットから背景の色彩感覚からカメラのアングルまで、すべてがそれに統一されている。一方で、滅茶苦茶な理屈を淡々と強引に語っていく元判事との、研ぎ澄まされて選ばれた言葉のやりとりは、「羊たちの沈黙」すら彷彿とさせる(!)。●マイナスは、周辺人物があまり機能していないこと。電話でしつこく浮気を疑ってくる彼氏は結局「それだけ」だし、法律家志望の若者とその彼女も「それだけ」。私はむしろ、あの若者については、同じ時間軸に並行存在していると見せかけて、実は元判事の若き日の姿がバーチャル展開されている、と思っており、なかなか凝った真似をするなあ、とも思っていたのですが。●最後の全員集合は、完全に蛇足ですね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-05-21 19:59:14)
24.  パディントン2 《ネタバレ》 
前作で登場人物の整理は終わっているので、今回は最初から飛ばしていきます。が、途中から冤罪だの脱獄だのとやたらと背景が重くなってきて、それもコメディっぽくまとめるのかと思ったら、何とストレートにそのまんま。刑務所の中をいろいろ変化させるというこの主人公ならではの展開はあるものの、やっぱり全体としては薄暗くなっています。一方で、家族4人+1人の個性も見えにくくなっています。●この作品の最大の功績は、ヒュー・グラントを使い倒していることです。少し前から映画自体にも興味を失ってきたっぽくて、まして(みんなが期待するはずの)コメディ演技はもうやらないんじゃないかと思われていたところに、これです。しかも、前作のニコール・キッドマン同様、絵に描いたようなザ・悪役を、嬉々として演じています。まだこういうヒューの芝居が見られたというだけで感涙ものですし、クマよりもむしろそっちに見入ってしまいます。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-05-20 00:17:26)
25.  トリコロール/白の愛 《ネタバレ》 
ジュリー・デルピーが主演と勝手に思い込んでいたので、途中からさっぱり出番がなくて、あれれ?となってしまいました・・・。ただそれはそれとしても、国外脱出にしても、謎の男とのあれこれにしても、土地取引をめぐるどうこうにしても、かなりの危機が発生するものと思いきや、何となく上手くいってしまうのがいい。フランス作品ならではのしんみりとした可笑しさと、そしてペーソスがあります。そう考えると、トリッキーな「作戦」の方がかえって浮いている気がしますが、最後のジュリーの微笑は聖女の雰囲気すら感じさせ、それで丸め込まれるように着地している不思議。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2023-05-16 00:44:17)
26.  トリコロール/青の愛
ひたすらチマチマじめじめしている独善的な心理描写が続く、いろいろな意味で何とも辛い作品。ジュリエット・ビノシュだったからそれなりに見ることはできたが、通常レベルの俳優だったら破綻していたのではないかと思う。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2023-05-12 00:27:00)
27.  女は二度決断する 《ネタバレ》 
前半は、主人公がクスリはやるわ周囲とは喧嘩するわという、何だかろくでもない存在であるのがいい。そうだからこそ、その被害回復を追求するという正義が表されている。一方、後半は、えらく力は入ってるんだけど、それによってかえって問題が訴訟の行方という一点に収斂されてしまって、いろんなアヤは消されてしまっていると思う。●ところで、この法廷で一番問題だったのは、あれだけ証拠がありながら有罪判決が取れなかった検察官であるような気がするのですが・・・。だから、その後の第3部シークエンスは、いろいろ演出上の工夫をしているにもかかわらず、根本のところで説得力を失っています。
[DVD(字幕)] 5点(2023-05-11 01:47:11)
28.  ハンナ・アーレント 《ネタバレ》 
凶悪な事件が起こったとき、人は、その犯罪者が常人には理解不能なモンスターであることを願う。もしそれが平凡などこにでもいる小市民であったならば、自分とも地続きであることになり、明日は我が身かもしれないという見たくない闇に直面せざるをえないからだ。その真理を明らかにしただけでも、アーレントの研究は、そしてこの作品は、貴重な意義がある。●終盤近くまで、アーレントは、じっと法廷を観察しているか、あるいは周囲の人たちと身近なやりとりをしているかである。わざとらしい事件は起こらない(理不尽な脅迫等はあるが、その描写も割とすっと流される)。しかしその中で主人公のスタンスは常に一貫しており、いつの間にかじわじわと意志の強さがにじみ出て、クライマックスの講演で一気に凝縮される仕掛け。見事な押し引きの呼吸、そして演出です。
[DVD(字幕)] 7点(2023-05-10 00:50:03)(良:1票)
29.  ホロコースト -アドルフ・ヒトラーの洗礼- 《ネタバレ》 
すでにいくつも先行作品があるこの対象に、社会派監督の元祖(?)ともいうべきコスタ=ガヴラスが!と興味津々だったのですが、そのアプローチは、SSの一員でありながら虐殺を止めるべく各方面に働きかけたクルト・ゲルシュタインの行動というものでした。そして、サポート役ともいうべきリカルド神父が加わってから、徐々にドラマが変容していきます。しかし、見終わって分かるのは、実は監督の意図は、ナチス批判というよりも、ナチスを止めるべく何もしなかった宗教関係者批判であるということです。ローマ教皇も枢機卿も関係者も、徹頭徹尾「何もしない人」として描かれます。ラストシーンではむしろ殺戮者を隠匿してしまいます。一方で、黄色バッジをつけた(すなわち棄教した)リカルド神父が、その身を投げ出して収容所に赴く光景こそが、聖なる自己犠牲であるかのように描かれています。そんなわけで意識の純度は非常に高い作品なのですが、構成としては、「誰かに広報を頼みに行く」→「それがうまくいかない」の繰り返しにも見えてしまうので、単調さを感じさせないではないです。
[DVD(字幕)] 6点(2023-05-06 00:24:51)
30.  ロゼッタ
嫌がらせのように役者のアップ以外見せないカメラ。完全な制作者の自己陶酔だけの世界です。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2023-05-03 00:20:31)
31.  ポネット 《ネタバレ》 
カメラはひたすら母を亡くした少女を追い続ける。最後までほとんどそのまんま。しかし、主演のヴィクトワールちゃんの類い希なる存在感によってなぜか品質を維持しているという、何ともラッキーな作品。カメラ負けしていないというだけではなくて、そこそこの長回しにもきちんと耐えていますからね。ただそうだとすると、大人(制作側)がそこまで一人の少女によりかかって作ってしまってどうする、と言いたくもなりますが。ただし、いざ母親を出すときに、変な小細工をせず、他の登場人物と同じようにそのまま自然に出しているというセンスは良い。そして主演の彼女は、後に「ショコラ」でジュリエット・ビノシュと一緒に帰ってきました。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2023-04-25 23:14:02)
32.  幸福なラザロ 《ネタバレ》 
いかにもそれっぽいけど、観念的で平坦な前半はあまり面白くない。突然大展開する後半の方が、近代的な風景と主人公の存在とのギャップに加え、前半との関係を何も説明しないからこそのインパクトも手伝って、見るべきものになっています。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2023-04-19 01:01:30)
33.  嫉妬(2012) 《ネタバレ》 
エマニュエル・ベアールとベアトリス・ダルが同性愛カップルを演じます。若い頃と現在が交互に進行するという趣向なのですが、ただ交互に進んでいるだけで、あまり有機的・立体的に機能しているとはいえません。しかも、ベースであるはずの現在パートよりも、回想にすぎない過去パートの方が、ゆらゆら揺れるような心情感があって、むしろそっちの方が面白いかも・・・。エマニュエルはすっかり老けてしまって、シーンによっては見るのが辛かったりもしますが、あのすべてを見通すようなぱっちりクリクリお目々は健在です。
[DVD(字幕)] 3点(2023-03-16 01:01:47)
34.  ルートヴィヒ(1972) 《ネタバレ》 
観光で、ノイシュヴァンシュタイン城に行ったことがある。もう19世紀も後半という時代に、国防にも外交にもまったく何の役にも立たない美しいお城を、中世への憧れというだけの動機で、国金をさんざん浪費して作った代物であった。しかしそれだけに、その城は、向こう何百年にもわたって時の検証に耐えるであろうオタクの異常な執念を感じさせた。また、ルートヴィヒ2世という人は引きこもりの人嫌いだったのだが、そうであるがゆえに建築されたこの城が、今では世界中から観光客が詰めかける重要スポットになっているというのも、歴史の楽しさを感じさせる。つまり、ルートヴィヒ2世こそ、世界史上有数の最強の引きこもりオタクなのである。最後は臣下から廃帝扱いされて、その後間もなく謎の死を遂げたというのも、その末路にふさわしい。●で、その前提でこれを見ると、その辺が全然表現されていないのです。主人公はあれこれ悩んだりはしていますが、何かそれはハムレットかウェルテルみたいで、まっとうな悩みの域を脱してはいません。その程度では、あんなお城はできなかったはず。また、脇役にもほとんど個性がありませんし、すべてが美術負けしてしまっています。
[DVD(字幕)] 4点(2023-03-10 01:09:08)
35.  美しき棘 《ネタバレ》 
両親と姉不在のちょっとひねくれた感じの女の子が、夜ふらふら出て行ったり、よく分からないバイクの集会に参加したり、友人(親戚?)の女の子とあれこれあったり、そしてまた家に戻ってきたりという行動を追いかけた作品。こういう設定だと、単にその光景を撮りましたという自己満足に陥りがちなのですが、案外楽しめました。それはやはり、主演のレア・セドゥの着実な存在感がもたらしているのではないかと思います。特に何かの演技をしなくても、カメラの中で自然に生きているというか。
[DVD(字幕)] 5点(2023-02-22 00:49:09)
36.  リード・マイ・リップス 《ネタバレ》 
それぞれちょっとずつ社会からずれている(疎外されているともいう)男女がめぐり会って、速攻で対立して終わりかと思いきや、何となくウマが合って、そして何だかんだと相互にうまいこと利用し合いながら、その後を探っていく。なかなか先を読ませない丁寧な構成でした。男が捕らわれた危地からの脱出の機転の方法も、頓智が利いています。ただし、肝心の敵ボスとやらが、怖い存在という設定の割にはあまり怖そうではなく、むしろ随所で間が抜けていたような・・・。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-02-02 00:33:40)
37.  ナイト・オン・ザ・プラネット 《ネタバレ》 
コンセプトはなかなか魅力的なんですけど、肝心の会話の中身があまり面白くないのですよね。いろんなパターンの登場人物を世界各地で取りそろえて、そこで終わってしまったというか、形ありきで作ってしまったというか。例えばわーわー怒鳴るロージー・ペレスにしても、すぐ突っかかるベアトリス・ダルにしても、人の話を聞いてないヘルシンキの酔っ払いにしても、何か一つ一つが作為的なのです。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2023-01-31 01:41:37)
38.  淵に立つ 《ネタバレ》 
言葉を絞った脚本、不要な部分をばっさり落とす編集、そして、予想もしないタイミングで予想もしない展開を突っ込んでくる絶妙な間合い。これにはびっくりしました。俳優陣の緊迫感ある演技も味わい深いのですが、何気ないシーンでもそれを引き出している演出の腕がまず優れています(筒井真理子の「ただ立っているだけでさらっと滲む色気」なんかも凄い)。●例の公園のシーンなんかも、誰が見ても八坂が娘に何かしたと思わせつつ、そうでないようにも考えさせる余地も多分にあったりします(それを考えると、孝司が覆い被さっているあのシーンもそうですね)。そういえば、孝司に送られてきたという手紙には、何が書かれていたのでしょうね。●ただし、そのような心理の綾の重なりの扱いが際立っているからこそ、収束部分を幻想方向で固めてしまったのは、着地点としてかなり残念。そこまでの構築が重すぎて、自分で支えきれなくなった、という感じでした。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2023-01-08 00:45:50)(良:1票)
39.  ガーンジー島の読書会の秘密 《ネタバレ》 
タイトルに読書会と入っているくらいだから、さぞやあれこれ本ネタが提供されたり読書談義が交わされたりとか、はたまたドイツ軍の目をかいくぐるために工夫をこらしてとか想像したのですが、その辺はほとんどありませんでした。また、いわくありげに過去の経緯があれこれ示唆されるのですが、思ったほどひねりはありません。一方で、主人公のロマンスもどきには変にウェイトが置かれています。と、普通ならアラが目につくはずなのですが、リリー・ジェームズのまっすぐな存在感と、周辺人物の奇妙な存在感のぶつかりによって作品がまとまりを確保しているという、何か不思議な作品。メインディッシュは印象に残らないんだけど、それ以外がやたら美味しいというか。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-12-21 01:00:55)
40.  サンサーラ
似顔絵描きの青年の放浪の旅、というコンセプトのようなのですが、とにかく、その辺でカメラをオンにしただけのような適当感まる出しの映像の切れ端が、特段の脈絡もなく垂れ流されているだけです。どこで何がどうなっているのかがさっぱり分かりません。別にこれって、それこそ「誰でも作れる」のではないですか?ただ撮っただけの動画を一定数積み重ねれば事足りるのですから。しかもその内容で2時間前後というこの長さ。一体何だったんでしょうか。
[DVD(字幕)] 1点(2022-12-16 00:32:39)
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