61. ロシュフォールの恋人たち
「シェルブールの雨傘」に感動した数日後、すぐに観たせいか、感動は裏切りませんでした。 でも、登場人物が多く、ダンスもバラエティーありすぎて、カトリーヌ・ドヌーヴをお目当てにすると、肩透かしします。美味しい要素をふんだんに詰め込んだ素晴らしい作品です。出逢いというものが、これだけドラマッティックだと生きていることの喜びを感じられるはずです。 [地上波(字幕)] 8点(2013-02-01 05:27:36) |
62. シェルブールの雨傘
一度聴いたら耳から離れないミシェル・ルグランのメロディー。 シンプルでありながらダイナミックなストーリー展開。 60年代、フランス、ファッション、フルハイビジョンで映る美しきカトリーヌ・ドヌーヴ…。 これほど時間を感じさせないミュージカル映画が他にあるでしょうか? 全然関係ありませんが、観終わって、ポール・モーリアを聴きたくなりました。嗚呼…。 [地上波(字幕)] 10点(2013-01-30 06:35:29) |
63. ゴーストライター
全然面白くない。映画の8割方が会話劇なのだが、主人公が追いかける焦点が定まっていないので、字幕スーパーで追いかける私には何がなんだか理解できないことばかり。伏線?小道具?そんなものあったのでしょうか?カーナビに残されたデータなど、伏線でもなんでもないと思うのですが…。 [地上波(字幕)] 3点(2013-01-28 18:54:05) |
64. -less [レス]
「ソウ」や「キューブ」に比べたら全然面白くない。 1時間20分程度で終わってくれたのがよかったと思う。 こういう展開なら最近観た「悪魔の追跡」の方がずっと面白かったです。 [インターネット(字幕)] 5点(2012-03-27 02:23:14) |
65. モーターサイクル・ダイアリーズ
《ネタバレ》 この映画の主人公が、この後どうなっていったのか、本編でもわかることですが、まずはDVDの特典映像から観た方がいいかと思います。 南米と言う舞台、私には全くと言っていいほど未知の世界ですが、場所が変われば人間も変わる環境の変化が激しく変化していく有様が、ロードムーヴィーならではの凄さを感じました。ハイライトは川が塞いでいるハンセン病患者の島に自分の誕生祝いを伝えに泳いでいくシーンではないでしょうか?腕を斬られると怖がっている若い女性も一緒になって、この必死に泳ぐ主人公を応援する姿に涙を注がれました。 共産主義って何?っと説明するのは難しいですが、一つ言えるのは苦しんでいる人たちに手を貸そうとする人たちの思想の一つであることに間違いありません。勿論、これは本質的なことを言ってるまでの話です。 [DVD(吹替)] 8点(2012-01-01 00:26:31) |
66. 魂のジュリエッタ
《ネタバレ》 ストーリーは単純なものです。 夫の寝言に聞いた事のない女の名前。 その女が誰なのか、本人に問い詰めてみたり、占ってみたりと、それが延々続くわけです。 夜、眠れない時にオススメします。 DVDの映像が綺麗でジュリエッタ・マシーナがとても綺麗に見えます。 日本人みたいな顔をしてるような…例えると音羽信子さんと美空ひばりさんを足して2で割ったような…。 こういう60年代のポップ・アートみたいなフェリーニは「世にも怪奇な物語」は面白かったけど、私個人としては苦手だなぁ。 [DVD(字幕)] 6点(2011-10-30 20:45:45) |
67. エレニの旅
長いこと映画と接していなくて、久しぶりに気分をリフレッシュさせようとして観賞したのが間違いでした。 全編を通して、主人公がエレ二であることも理解出来ないし、他のレビュアーが頻繁に使っている「長回し」というのが、私には退屈でなりません。 映像美等、分からなくはないけれど、どうも私には観賞する時期を間違えたようです。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2011-01-12 04:44:00) |
68. パリは霧にぬれて
フェイ・ダナウェイというと「俺たちに明日はない」や「華麗なる賭け」を思い出すが、それほど綺麗な女優とは思わなかった。 本作はそのフェイを最大限に美しく撮った作品だと思う。 例えれば、ジェーン・フォンダの「バーバレラ」みたいなものだ。 内容はいかにもこの時代のフランス映画っぽい、じれったさと煮え切らないストーリー展開で、90分程度で終わってくれたのが唯一の救いだ。 ベッドの上で丸まって横たわる時の脚線美やセミヌードで下着の後ろ姿を見せるフェイの姿だけが、この映画を抹殺できない理由だと思う。 BSで観賞した限り映像は美しかった。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2010-07-24 19:29:00) |
69. 狼は天使の匂い
フィルム・ノワールというものが好きな方には絶賛されているようですが、ストーリーに無理がありすぎます。 アクションに関していろいろなアイデアを沢山織り込んだのはいいのですが、ラブストーリーや人間関係の部分は矛盾があり、薄っぺらなので私には納得がいきませんでした。 何かしらの形で追われている主人公が別のギャング一家に巻き込まれて、その方棒を担うというお話し。 当時日本で流行ったヤクザ映画を参考にしているようにも覚え、主人公とギャングのボスが親密な関係になっていく過程にも無理がありすぎます。 伏線や小道具もたいしたアイデアではありませんがテンポが速いので、人間ドラマなんかどうでもいい、タランティーノみたいなアクション映画を求めている人には満足できる作品ではないでしょうか。 因みに上映時間は135分でした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-07-24 06:45:53) |
70. さらば友よ
男のために作った男の友情映画。とは言っても決してホモセクシャルなものではありません。 映画において決して離れることの出来ない関係とは、家族、そして同じ戦場で戦った経験を持つというシチュエーションだと思います。 主役のアラン・ドロンとチャールズ・ブロンソン。観客はこの二人を格好いいと理解できなければ観賞する価値は見つからないと思います。 ストーリー? あってないようなものです。 二人は「俺は鍛えているんだぞ!」とばかりに上半身裸になり、脱出作業に精を出します。 当時40歳になりかけた頃のブロンソン、この肉体美を作るための食生活は相当苦しかったとのことです。 歴史に残る名シーンもいくつか残した本作。この点数が妥当ではないでしょうか? 因みに私が持っているビデオはフランス語ですが、今回放送されたものは英語でした。どっちが本物なんでしょう? [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-07-14 03:44:53)(良:1票) |
71. 巴里祭
《ネタバレ》 この時代のヒロインって淋しいんですね。いつもこんな感じです。 恋愛対象になる男のキャラクターが、とてもいい加減な性格で、私にとっては、これではハッピーエンドには感じられません。 タイトルとはほど遠くスケールの小ささにも倦怠感を覚えました。 正直DVDの裏ジャケの宣伝文句に騙された感じです。 [DVD(字幕)] 4点(2010-02-20 18:42:49) |
72. 荒野の1ドル銀貨
裏切り、裏切り、裏切りの連続で、一体誰が誰だか全く分からない。 勧善懲悪を描きたかったのだろうが、主人公はやられるシーンが多くて、ストレスを感じる。 こんなラストシーンでは満足できない。 因みに、特典映像に、日本向けのジュリアーノ・ジェンマのインタビューがあったが、彼は今(2001年)でもとても魅力的だった。これだけでも必見の価値がある。 当時、全世界でヒットしたというが、私にとってジュリアーノ・ジェンマの最高傑作は「星空の用心棒」である。 一度ご覧あれ。 [DVD(字幕)] 5点(2010-02-08 01:59:11) |
73. バルタザールどこへ行く
面白いかどうかという問題ではなく、全く意味がわからない。 どうして、こんなに点数が高いのだろう? 主人公が全編通して出てこないのだから、どうしたって理解しづらい。 他の登場人物の行く末も全く描かれてないし。 私以外に7名が高評価を出しているが、これから先、多くの人が観賞したら点数は変わっていくと思う。 そういう意味で是非観賞してもらいたい作品だ。 [DVD(字幕)] 1点(2010-02-07 22:02:49) |
74. トト・ザ・ヒーロー
「暗い話だなぁ、重い話だなぁ、息苦しい話だなぁ……」とずっと思いながら観ていて、最後の最後にひっくり返った感じ。 あんまり言うとアレだけど、小道具やシャレード、セリフのやりとりだけでわかる人間関係。突っ込みどころを言わせないほど衝撃的で素晴らしいシナリオ。 映画監督のタナダユキさんが本作に影響受けたという話しは十分納得できます。 [ビデオ(字幕)] 9点(2009-10-17 23:07:26) |
75. シンプル・プラン
《ネタバレ》 墜落した飛行機に残されていた大金をネコババしようとしたばかりに、次々と災難が降りかかってくる。 観賞し終わって、冒頭一番まともな主人公が一番殺人を犯しているところに、皮肉な運命を感じてしまう。 私は以前、傷害事件に会って、和解金として100万円を目の前に置かれたことがありました。 金なんかで絶対に許さないと心に誓っていた自分ですが、目の前の現金を見た時、無意識に顔がほころんでしまった記憶があります。 「欲」というのは潜在的なものも含まれていて、「罪の意識」を免れようとする気持ちも、現状に立たされないと自分がどういう行動に出るか断言できないのが、私の結論です。交通事故のニュースで「ひき逃げをして、怖くなって逃げた」という供述をよく耳にしますが、なんとなくわかります。 因みにDVDの裏ジャケには、「原作をスティーブン・キングが絶賛!」と書かれていましたが、映画の内容もキング色が見え隠れした仕上がりになっています。 退屈させない娯楽映画です。 [DVD(吹替)] 7点(2009-08-27 07:29:10) |
76. アズールとアスマール
《ネタバレ》 「夢中」という感想が一番ピッタリきます。どういった経緯、理由でそうなったのか?…そんなこと全く説明しません。話はトントン拍子で転がっていきます。 そう、これは映像と映像の間を自分の右脳で埋めていく映画なんです。 公式サイトではヨーロッパとイスラム、異文化の融合がテーマだと書かれていましたが、私はそうは思いません。 アズールは自分の国を捨てて異国へ旅立ち、両国の文化を知る乳母に助けられ、その国の妖精と結婚した。シンプルな話なんです。素晴らしいじゃないですか? 私はそう解釈します。 悪く言うと現実逃避。よく言うと……やはり現実逃避。スピリチュアルを強く感じるせいか、現実の生活に戻るのが嫌になります。 ツートンカラーの無機質な映像から不思議な温かみが感じられます。 ちっちゃなシャムスサバ姫がメチャクチャ可愛いです。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-08-16 02:19:21)(良:1票) |
77. 山猫
私は大のヴィスコンティのファンで、二度目の鑑賞だが、相変わらずこれほど長丁場で眠気を誘う作品もない。 「途中で寝た」という人はレビューを書くことができないから、ここでの評価は最後まで鑑賞した人だけが書いたことに注意しなければいけない。 アラン・ドロンはどこで出演したのかと思うほど、出演した価値を疑ってしまう。 翻訳のせいかわからないが、ランカスター演じる侯爵が「山猫」と呼ばれるシーンはない。 私には、移りゆく時代を背景にバート・ランカスターの一人称の映画にしか理解できなかった。 本篇が終わり、テレビのチャンネルを変えたら、60歳の矢沢永吉が熱いロックを歌っていた。 本作で演じていたバート・ランカスターは当時50歳。…う~ん、いつの時代も常に変わっていることを身に染みて感じた。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-08-05 23:40:42) |
78. 太陽がいっぱい
《ネタバレ》 何十年ぶりの鑑賞だろうか? 今回リマスターDVDでの鑑賞だが、画質がどうであれ、子供の時に観た時の印象は全く変わりない。 殺人を犯した主人公の行動を追いかけながら「いつまでも誤魔化せる訳ないだろう…」と思ったのも、あの時と同じ。 恋人も奪い取って、砂浜でサングラスを掛けながら陽射しを受ける主人公の姿は映画史上に残る名シーンだと思う。 コレクターズ・エディションを手に入れたので、死ぬまでにあと何回か鑑賞したい。 ところで最近鑑賞した殺人映画のほとんどが、金持ちに妬みを覚えた貧乏人の犯行というのが現代の無差別殺人とどことなく繋がっているようで怖い。 [DVD(吹替)] 9点(2009-08-03 05:14:59) |
79. ターミネーター2
テレビで放送されていると、ついついラストまで見入ってしまいます。 完全版と通常版の違いを私は知りませんが、テレビ用の編集なのか、カットが多すぎるし、CMに入るタイミングが悪すぎます。 「え?! なんでここで切るの?」って感じです。 「アイル・ビー・バック」は吹き替えにすると、腰が抜けそうになります。 「すぐ戻ってくる」じゃ、名セリフとは言えませんね。 決して違和感のない吹き替え陣ですが、本作は字幕で観た方がいいかもしれません。 [地上波(吹替)] 8点(2009-06-14 05:43:39) |
80. バイオハザードII アポカリプス
どこを切り取っても退屈させない展開は上手く作ってあるなぁと思う。でも観終わって時間を無駄にしたような気分になったのは何故? 一作目で最高に可愛かったミラ・ジョヴォビッチ、本作ではウイルスと共にゴリラも入り始めている。 [地上波(吹替)] 5点(2009-04-25 21:05:39) |