1. 2046
《ネタバレ》 「欲望の翼」が大好きな私としてはとても楽しめた作品でした。一応ストーリーは「花様年華」の続きになっているようですが、チャウ(トニー・レオン)の性格は前作と全然違いました。まるで「欲望の翼」のヨディみたいになっちゃってます(笑)そのチャウに惹かれる女性が次々に出てくるわけでが、とくに印象的、というか出番が多かったのがチャン・ツィイーですね。彼女はこれまでにない役柄を演じていてとても新鮮でした。それから個人的に一番良かったなと思ったのはフェイ・ウォンです。恋人にふられて涙を流すシーンとか、終始切なそうな表情が印象的でした。それにアンドロイドの演技も上手かったですしね(笑) ただ、これだけの豪華スターを集めておきながら全員を使いこなせていないのがちょっと不満ですね(まあこの監督はいつものことですが)。例えば、コン・リーなんか最後の方にやっと出てきて、しかもギャンブラーだなんて、まんま「欲望の翼」のトニー・レオンと一緒じゃないですか!(笑) まあ、セリフがあっただけ良かったですが・・・。あと、チャン・チェンなんかもどこに出てたのかわかんないくらい短い出演でしたね。それから、ストーリーについて不満を言うならば、もう少し「未来」の話を見たかったですね。かなり中途半端だったので・・・ 8点(2004-10-24 09:43:53) |
2. セントラル・ステーション
まず思ったのは、主人公のおばさんがなんて嫌な奴なんだろうという事。そのおばさん、駅で手紙の代書屋をしてるんだけど、代書した手紙を出さないのは当たり前で、果ては内容が気に入らないからって破り捨てる始末。さらに、母親を失った少年を慰めてやるどころか、金が無いんなら手紙は書いてやらないよ、と冷たくあしらうのである。そして、やっと助ける気になったのか、なんて安心してると・・・なんと!金で少年を人に売ってるではないか!しかも、その金で自分はテレビを買うという・・・・・う~ん、徹底してヒールだなぁ(笑) でも、本当は優しい心の持ち主なんだよ。そしてここから、少年を助け出して、父親探しの旅に出るというロードムービーになっていくのさ。最初は憎み合っている2人だが旅を通して段々と打ち解け、しだいに心を通わせるようになっていくのである。これこそまさにロードムービーの醍醐味であるだろう。それにしても旅ってのは不思議なもので、どんなに嫌いな相手同士でも、一緒に旅をすれば絶対仲良くなれるんじゃないだろうか・・・旅が終わる頃には。そんな気がする。 8点(2004-05-24 11:08:38) |
3. 猫が行方不明
タイトルから連想して、もっとコミカルな内容なのかなと思っていたけど、意外に普通というか、猫が主人公じゃなかったのね!?(どんな映画を想像してたんだか・・・)特別深いテーマ性が見受けられるわけでもなし、ドラマティックな盛り上がりが有るわけでもない。ただ、いつもとちょっと違う何気ない日常を描いた作品である。だけど、観た後ちょっぴり清々しい気持ちになれる。そんな作品。 7点(2004-01-24 13:02:48) |
4. 記憶の扉
ビデオ屋のサスペンスコーナーでビデオを物色していたら、この作品を発見。おお、監督はあのジュゼッペ・トルナトーレか!こんな映画も撮っていたのか。出だしはいかにもB級サスペンスといった感じがしたけど、先の読めない展開、主人公の心の闇を抉り出すような演出とカメラワークが凄く、一気に引き込まれた。かなり集中して観たため、鑑賞後はどっと疲れてしまった。単純に面白いという映画じゃあないけど、なかなか見ごたえのある映画だった。 7点(2004-01-24 12:38:59) |
5. 死刑台のエレベーター(1958)
完璧のはずであった完全犯罪もあそこまで見事に崩れ去ってくれると心地よい。主人公がどんどん追いつめられていく様はもう笑うしかない(?) 冒頭から一気にサスペンスへと引き込む演出が巧い。マイルス・ディヴィスのクールなサウンドも格好よく、'57年の映画にしてはモダンなセンスを感じた。 7点(2003-10-28 22:17:57) |
6. 星降る夜のリストランテ
たしかに中途半端。きっと途中で思わぬ事件が発生し、様々な客を巻き込んでの大騒動!みたいな展開を予想していただけに、ただそれぞれの人物が勝手に喋りまくっているだけというのは非常に退屈であった。何が言いたいのかよくわからない映画である。 3点(2003-10-24 20:04:11) |
7. 冒険者たち(1967)
アラン・ドロンとリノ・ヴァンチュラのぴったり息の合った共演がお見事。そしてジョアンナ・シムカスはひたすら美しく、これまたハマリ役。真っ青な海に真っ赤な夕日。ロマン溢れる冒険物語に感動した。重く切ないテーマ曲がいつまでも耳に残る。 8点(2003-10-22 21:45:04) |
8. ニュー・シネマ・パラダイス
子供の頃から通い慣れ親しんだ、思い出の一杯詰まった映画館が閉館になった。70mmフィルムを上映できる大型のスクリーンで、街1番の座席数を誇る大きな劇場だった。閉館の日、最後の記念にメモリアル上映会が催された。ビリー・ワイルダーやヒッチコックの作品、「アラビアのロレンス」といった往年の名作がかかり、最後の締めくくりとして上映されたのがこの「ニュー・シネマ・パラダイス」(劇場公開版)であった。まさに、最後を飾るのに相応しい永遠の名作。途中から映画の内容がこの映画館とダブリ、もう、涙なくしては観れませんでした。今までほんとうに沢山の感動をありがとう! 10点(2003-09-04 09:25:37)(良:3票) |
9. 戦場のピアニスト
シュピルマンの生への執着というか、必死さにはただ圧倒された。しかし、特技って大事ですよね。彼はピアノの才能があったからこそ戦乱の中を生き延びる事ができた。もし、自分があんな状況に陥ったら、果たして生き残れるだろうか。いや、無理っぽい・・・。 しかし、シュピルマンのように最後まで諦めないで生き続ける事がなにより肝心だと思った。 8点(2003-08-30 22:57:21) |
10. アメリ
ジュネ監督らしく、随所にブラックユーモアがちりばめられていて、かなりハジケた恋愛映画になっていました。そして、なんといっても主役のオドレィ・トトゥ(あの顔!あのしぐさ!)に魅了されました。 8点(2003-07-17 13:26:31) |