1. 柔らかい肌
《ネタバレ》 ギャフンッ!・・観てるこちらの予想を裏切って、「FIN」の出る絶妙なタイミングの見事さよ(笑)。 なんて男に甘く、女に不幸な結末なんですかコレ、監督(怒) まぁいいわ。これほどダンナさんたちのビクつき度、ちょちょ舞い度を見せてくれる作品もそうないかもしれないし(笑)。 私が常日頃から持っている疑問=「なぜ夫たちは妻をあんなに怖がるのか??」がちょっとわかったような作品でありました。監督、靴フェチ脚フェチですねぇ(笑)。主人公に「スカートの方がいい」と言わせておいて、パンツ姿のドルレアックのヒップをググーッと映し、そしてそのあと、、というシーン、最高です。あくまでも’愛人’を美しくけなげで魅力的な存在に撮ろう、としているのがバレバレで可愛いくもあります(笑)。 でも女性から見たらここの奥さんの方がいい女なんだけどなぁ、、(あの部屋の仕切り板、下ろされるだけでも怖いか。笑) 空港でのいかにも夫婦らしいタイミングのキス(「まぼろし」のドライヴ(←!)インでも同様。)シーンもなぜか良いです。(空港は不思議。出張する夫を送って行く時「ひょっとして私、ほんまはパパを結構好きかも。」と一瞬思わせる何かがある。しかしそのあと訪れるルンルン←!な数日に、あれは錯覚だったと気づくのである。FIN) そんなことはどうでもいいか、、とにかく本作は観てる者の性別、日頃の行いに関係なく、ハラハラでき、心地良く、あるある感覚でせつなく酔えますので大好きです(笑)。 [DVD(字幕)] 8点(2007-02-23 03:25:54) |
2. ふたりの5つの分かれ路
《ネタバレ》 Hシーン3つに満点さし上げたい。 なんと心の通わない、さびしいHなんでしょう。 そしてなんと皮肉な結婚式の誓文なんでしょう、音楽なんでしょう。 これから潮のごとく流れが変わっていく、なんて誰も思わない恋愛初期の高揚。 ・・離婚調停文から始まり、時を遡って撮った効果は上記のように抜群です。 本作を幸せな時に観るのはもったいないです、、同じ相手と長い交際が続いてる時、結婚生活がなんかうまくいかない時、、ついに離れそうや、、そういう時まで取っとくことをオススメします。私は身持ちの感覚以外、この夫婦の性格や行動にとーーても 、ていうかほとんど共感できました。 ☆若貴の母N子さん「別れた理由はこれこれです、ってはっきり並べられるならとても楽なのです」 ☆作家Y川さん(か、S門さん)「(絆や情が育つにせよ)結婚したら恋はいったん終わる」 ☆在阪局アナM井さん「女は2歳からウソをつく。そしてつき通せる」 ☆〃 〃 M川さん「(男が二股かけてるかどうか 等)男のウソを女は見破れる。わかる」「(宝くじ○億当たっても夫に)言わないかもしれない、、」 私が大きくナットクする以上のコメントを実証するかのような映画でした(笑)。 主演の妻役さんの肉付きが初期の可愛さを引き立ててまた良い(うまいぞ監督)。青いマフラーと茶色いインテリアもものすごく似合う!こういうとこ邦画は全然かなわないなー(お国柄やがな)。♪イタリア?の流行歌の使い方も憎たらしいくらい懐かしくて 各シーンを持ち上げてました。 恥ずかしながら2日続けて観た映画は初めて。(←2日目、窓口のおばちゃ、係員さんに「今日は割り引きないですけどよろしいですか?」と言われた。失礼な。笑)。 そして今までで’客筋’が飛びぬけて良かった映画でした。コテコテな一人(誰?)を除いて、観客全員がシックでセンスいい装いの知的な感じのする素敵な女性ばかり。トイレから戻ったお一人のかたは流れるエンドロールに呆然としてたけど(笑) 「え?終わった?どうなった」お連れの人「どうって・・」 [映画館(字幕)] 8点(2006-07-14 16:40:35) |
3. イザベル・アジャーニの惑い
(フランス映画に精通した知的な皆さんの部屋を汚してごめんなさいやでー。この映画、スクリーンで観たかったなぁ、、遅し、。) (´З`)ツーっとゆっくり舌がなぞっていく、、このベ~ゼは何という名前なんでしょう、フレンチキスの一種でしょか(笑)。でも...好き+キス だけじゃ男女は続いていかない。 アドルフ役の彼は当時実生活でもアジャーニの彼氏ですよね、ふた周り下(笑)。 多情でお盛んな(←良い意味です。=情愛深い)女にはひたむきで体力のある年下男が要りますね(例・五月さん・ルミ子さん・ついでにリズ。笑)。 でも男の人って(坂口憲二が以前言ってたけど→)「やっとこさ女性が自分のものになると醒めてしまう」ものなのですね、ひどいわっ(泣)。年上女はさらに傷つきやつれていくんです(シクシク)。 鑑賞時5年生の息子Sに「この人いくつに見える?」と問うと、 S「50前」 私「正直に言いっ!」 S「46」私「またお母さんを喜ばせようとしてるやろ」 S「唇のアップは、、きつい」・・まったく、、殿方はシビアすぎるorz。 DVDにある2004年来日の十朱幸代さん、じゃなくてアジャーニのインタビューは相変わらず不思議妖艶美人でありました。 おフランスは愛の国。アジャーニだけじゃなくてベアールも、ビノシュも、そしてドヌーヴさんも、こうなったらいつまでもジュヴゼメエと演じ続けて下さいっ、めざせジャンヌ・モロー! ♪いつまでぇぇぇー たーってもぉぉおー 恋おぉんーーなぁぁはぁー (♪『女の港』大月みやこ) [DVD(字幕)] 7点(2006-07-14 15:08:49)(良:1票) |
4. アンジェラ(2005)
「デイジー」が若・鈴木京香&福山雅治韓国版なら、本作は若・楠田枝里子(紀香さんか里佳子さんも可。笑)&植草克っちゃん欧州版か。 この主人公がコンプレックスだらけのお子様で、やっぱ少年隊や、違う違う。 「アメリ」の八百屋君が「ファムファタール」の蛇ブラ女に励まされ、自分の長所短所を抱き合わせて再生しよーという話。 この監督さんが出す女優さんっていっつも「長身で男前顔のいかつい美女」ばっかりちゃいますか(笑)。 ダメ男氏はそういうタイプに憧れ、頼りたいのかな? ウチにも小柄男さんが一人いますが、そういえば「高身長○女なんとか~」なる派手な柄のDVDをパソコン誌の間に隠し持っております。心身ともにアンジェラを求めてるのかな?(爆。言及してないので許して。同ページ同じ向きに戻してありますし。観てから●~*)。/あぁ、でも正直言って最初からずーっと喋り続けるアンドレ役ジャメル・ドゥブーズを90分見続けるのはキツかったです、ごめんやでー(「追憶」の2時間酷という殿方のキモチがわかりましたm(__ )m)。 これからも大丈夫かな?また落ち込むこともありそうな、甘く心配な結末であった気もしますが、、パリがあーんなに美しいんだもん、生きていかなくちゃ!しっかりぃ! [映画館(字幕)] 5点(2006-06-19 17:43:38) |
5. クイーン・コング
女性問題の核心に触れ、私たちを奮い立たせてくれる70年代感動怠作。ドツボです。 彼もコングも森でこけてます。そして本作も(ハハ)。 さて↓おっしゃってるように、 ☆ジャケットにあるピンクのブラも、それからポスターにあるピンクのタイやガウンもなぜか着用してないノブ子先生、じゃなくて・・・特に色白というわけではないけれど、愛する人をまっすぐ求めキョロキョロと流して動くつぶらな瞳、セクシーな薄め唇、控えめなバスト、ともうすべてが愛らしいゆかりタン、じゃなくてクイーン・コング。 ☆何事も強気でぐいぐい迫るヤリテ型、カールのきいたボリュームヘアが似合うさつき女史、じゃなくて女監督:在宅しててもルースさん。 ☆ロン毛で力強い演説、これが民衆の心とらえるモテ男:純一郎氏、じゃなくて太一郎氏が声年齢も口の動きも無視してモーレツにアドリブ飛ばす主人公レイ。 ☆一・九分けがとっても可愛い幹事長、じゃなくて警察署長。 ☆水色衣装でバチリと決めましたつもりな邦子大臣、じゃなくて英国女王。 ・・の皆さんが登場されます。(恐ろしや。乱文まことにすみませんです。平にお詫びを、、何卒、、。) コトバは時代を映す鏡・・「パンナコッタ」「おっはー!」「フロッピー」などの用語から、吹き替えが当時のものではないという大発見。あーカンゲキ。 「電話に出んわー」など、それはそれは洗練された言葉の魔術にアナタはきっと酔えるはず、ぜひにごらん下され~。 [地上波(吹替)] 6点(2005-11-02 00:41:35)(良:1票) |
6. さよならエマニエル夫人
《ネタバレ》 ♪エマニエル、エマニエル、エマニエル、グッバァイ、エマニエル・・この主題歌、ゲンズブール監督の自作自演?!・・今の今まで知りませんでした。監督多才やねぇ、音楽方面はノーマルやん(笑)。さて、この頃ちょくちょく出てきた女性自立映画に合わせたのかどうか?。色々好きに開発せよ、しよう、とさんざん言ってきた夫が妻に嫉妬、妻は自分らしさを美胸に、真の愛へと旅立つのであります。さよならエマニエル! シルビア・クリステルが一作目に比べると結構老け(出産なんかするからや、と若い私は思った、ごめんね。)、あぁついに終わりかぁ、と感慨深くもありました。3作とも自分が十代だったという時代的幸運(?)に感謝です、さよーならー。 [地上波(吹替)] 3点(2005-10-30 17:40:15) |
7. 続・エマニエル夫人
前作で手ほどきされたエマニエルさんが今度は手ほどきしてキャリアを積んでいく、という性長物語。私は前作の方が好きですが、シルビア・クリステルはこっちのほうが成熟して綺麗かも。ウンベルト・オルシーニもなんというか、セクシーでたまりません(←ここに出るから当たり前か、)・・げに美しきフランス人がなんでアジアばっかり来るのよ、と思ってました。録画などできなかった頃の深夜の14型TV、言うに言えないほどありがたいのでありました。 [地上波(吹替)] 3点(2005-10-30 17:00:50) |
8. エアポート2001<TVM>
《ネタバレ》 <ネタバレ>犯人は前の嫁さんに怨みがあるんですと、あーこわッ!(うそよ、羨まし) 機長が男前でして、なぜか(笑)活躍します。女性の副機長?も男前で頑張ってはります。でもやっぱり、ここぞ、忘れ難い!というシーンや緊迫感が足りない、、やっぱり70年代のパニックもんには遠く及ばないなぁとため息。でもCGをむやみに使ったりしてないのは好きですぅ。 [地上波(吹替)] 5点(2005-10-26 01:31:01) |
9. おっぱいとお月さま
先日の朝、着替える時に息子が「デカプリオ~」と言ってトランクスの窓からショボプリオ2つUUを出して私に見せつけた揉←× もんで、本作を思い出しました。 この映画は、父さんにUUなしよばわりされ、母さんのおっぱいは赤ちゃんに取られてしまい、のシュン太郎:カタロニア人のテテ少年がフランスからやって来た旅芸人の踊り子のおっぱいに恋してしまうお話です。 エディット・ピアフのシャンソンで踊るマチルダ・メイはキュートなだけでなく、胸に釣り合う母性も持ち合わせていて、まぁ乳ダ・飲メイ、とばかりに少年を優しく包み込んでくれるのでありました。。うそ。 いや、そんな簡単にはいきませんが、恋のライバルやフランスへの嫉妬・敵対心なども盛り込んで、デリケートな男たちそれぞれのせつなさをキューンと伝えてくれます。(多少ええっ?と思う場面もあるが、スペインの明るい気質、だということでまぁ。) 夫婦のやっていき方などもちょっと考えさせられたり。 もうすぐお月見です。監督の名前までもがビガス・ルナ! 願い事をしながら鑑賞なさってはいかがでしょ。あ、お子さんと一緒はちょっとマズイかも・・夜泣きする赤ちゃんをあやしながらでしたらOKですよ(ええ方法アリ。まぁ観て)。 (また余談)おっぱいというのはいつまでも男性にとって憧れなのですが、女性だって小さい頃からお母さんのを触って育ったのですから、この球形の柔肌は好きなのです。たとえ自分で毎日お会いしてようが、左右不揃いであろうが、重力にすこぶる従順であろうが、見て安心できる存在であります。(男性には意外でしたかね?この感情。ほな。) [ビデオ(字幕)] 7点(2005-09-16 19:51:20)(笑:2票) (良:1票) |
10. かげろう(2003)
《ネタバレ》 ♪チャララ~(節を忘れた方は「ハウル~」の出だし思い出してご一緒に。笑)・・ アコーディオン(?かなんか)の奏でる物悲しいメロディーがいかにもおフランスです。 私は不謹慎にも爆撃シーンさえスマートで美しいと感じてしまったのでした。 主演は、息子・娘を守って逃げるトム君、じゃなくて、、意外にも戦時下の母親役を演じるベアール&今後も絶対売り得る青年俳優ウリエル君(←もうええ加減やめよ)です。 まず何がいいて、この二人の低ぅい声!これが心地いい上、長男の声変わりしてない声との相性が良いのでした。この三人がそれぞれ父親代わり、兄代わり、夫代わりの役割を自分が務めようとするのが重苦しくないように伝わってきてよかったと思います。 私は長男役君(名前無知、ごめんなさい)のひたむき且つ嫌味ない演技に一票っす! <激しくネタバレ>ベアールのおヒップは胸以上に(&異常に)美しいのではないでしょか!これがまたラブシーンに生かされてるとこなんか小喜びでした(もう、しゃぁないわ私)。ついでながら、DVDのメニュー面も♪チャララ~とオシャレです。 [DVD(字幕)] 6点(2005-08-22 17:14:17) |
11. ロシュフォールの恋人たち
《ネタバレ》 ♪ミファソラ~ミレ レミファソ・ソ・ソ・レド~(双子姉妹の歌) ・・あぁ、いつ歌ってもほんと幸せ気分になれるミュージカル。 ドヌーブに似た女優よう探したな、と思ったら、柔らかな肌持ちのお実姉ちゃん(合掌)だったり、柴田勲みたいなおじさんがえンらい踊り上手いで、と思ったら大御所ジーン・ケリー様だったり(合掌)、初見の時は嬉し死にしそうでした。 それはまぁオーバーとしても、まず!鉄橋(?みたいなもん)をぐんと遠くからひいて撮る出だし見ただけで、これはカメラが魅せてくれる、と確信。 ↓↓みなさんがおっしゃる通り、カメラの腕前にただただため息ばかり・・・踊り横切る人間パステルカラーの美にクレージュファンなら倒れるでしょう(まだオーバー)。 とにかく出てくる全てがオシャレで美しくそれはもう楽しく動くのです。 ~雨傘を何箇所も早送りする人(=私のことです。)でも本作はきっと大丈夫。全編隅々までニコニコできます。ゆったりとご覧下さいませ。 本作はチャキリス、ケリーというミュージカルの貴公子(ちゃうか?)と神様を呼んだことで、米仏いいとこ取りの恋愛群像歌劇に仕上がったとも信じております(甘いかな)。恋する若者たち、パリで幸せになるのよ~おフランス万歳!。 (さらに余談)毛THINも大好き な私は、英国ショーン・コネリー氏、米国スタンリー・つるッチ氏と並んでここのムッシュ~ミシェル・ピコリにぞっこんLOVE。彼みたいな人だったらピッコリでもピッコロでもいいわ、迷わず嫁ぎます。ちなみに「藤夫人」とか「奥さん家の奥さん」とかも昔はいいと思ってました(お気楽すぎ・・でもダリューの乙女心もわかりすぎる。どっちよなぁ)。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-07-14 17:39:45)(良:3票) |
12. ベニスに死す
(今日はお誕生日かも→)66歳の山本晋也監督がこの冬?頃に「若いときはわからなかったが、ようやく最近この気持ちがわかってきた」みたいなことをTVでおっしゃってまして、あぁよかったぁ監督さんでもそうか、と安心しました。20年後に私も満点をつけれるようになればと思います。(下がったりして。) アンドレセンは当時女の子にすごい人気だったが、誰も作品のことを言ってなかった。なるほど。また美術の教師になった私の同級生は、自分の息子にあのような水着を着せていてびっくりした。なるほど。 [DVD(字幕)] 7点(2005-06-16 01:02:09) |
13. チャイニーズ・ボックス
おじゃまします。返還前後、香港のガヤガヤした街を見れて嬉しくなります。 弱っていく英国人ジャーナリストにジェレミー・アイアンズ、大陸出身の過去アリ女にコン・リー、とにかくゼニ稼ぎます、のMr.BOO氏とマギー・チャン・・このときのイギリス、中国、香港に彼らの姿をこれみよがしに(!)重ねて進むラブ・ストーリーのようです。が、アイアンズが結構おこちゃまだったり、終盤メロドラマ化してしまい、もひとつ。 だいたいコン・リーがジーンズ(前ボタン。おしゃれェ?)姿だったり、英語喋って、結婚したい女を演じているんだから面白いはずがない(笑)。まぁでもキレイです。胸もバーンと豊か(羨)。偽りある コンリーの婚礼(←これ言いたかっただけ。すんませェん)に+1点。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-06-15 16:53:01)(良:1票) |
14. ウィンブルドン
類人猿庭球映画(爆)すいませ~ん。 でもこの二人と、彼女の父親役に猿・似ーる、 解説には暴れん坊の負っけん郎さんをお迎えしていますし、 やっぱりみんなお揃いでしょ(笑)。 最初はCGかどうかわからなくて、ポール・ベタニーってすごい上手いわっ!と えらい楽しめました(恥)。 彼の家族についてはまぁまぁおもしろかったのですが、 彼女と父親の関係がなぁんか暗くて、心からテニスを愛する高潔な父娘っ、 という感じをもっと強調して欲しかったなぁと思います、竜崎家のように(爆)。 やっぱりテニスは「エースをねらえ!」(コミックとTVアニメ)に限りますねぇ。 (でもGWに夫・子どもをコナンに放り込んで私だけコレ観たのでちょっと気持ち良かった。どっちやねん。) [映画館(字幕)] 5点(2005-05-23 16:23:17) |
15. リリィ
チェーホフ「かもめ」を原案にしたドラマ、だそう。上を望んだり、一途であったりすることで周囲を傷つけてしまう若者たちと、それぞれ身勝手ながらも彼らを包容できる大人たち、その双方のうつりゆく心理を落ち着いて読み取ることができる。ベテラン俳優たちの安定した存在が大きい(ミシェル・ピコリまで出て昔話してる)。後半は自分の過去をなぞりながら映画を撮る、という女優の役をサニエが演じ、可愛い、というより愛しくもあるリリィ。(サニエ嬢の裸だけが目的で、かつ時間のないおかたは、レンタル料10円分くらい観たら停めて返しましょう。笑)あと、ジャンヌ=マリー役のジュリー・ドバルデューは、恋する表情はこうよ、とでもいうよな繊細で堅実な演技が魅力的(=流石ドパやんのお嬢)。 アジャーニ系でもビノシュ系でもないので目立たないが、フランス映画には脇の一番に必ず出て欲しいタイプ、オススメ。 [DVD(字幕)] 6点(2005-05-16 02:21:53) |
16. ロング・エンゲージメント
《ネタバレ》 M→めっちゃいっぱい人が出てきて、M→まるでわからん、M→もうちょっとヒゲ男と火薬量を減らしてもええんちゃう? と、まずはこの感想。 登場人物の姓と名の翻訳も混ざっていたように(違ってたらごめんなさい。私は普段から松浦美奈さんの字幕がわかりよくて大好きです。フラ語わからんけど。)思います。 でもね、この映画、とにかく上から下から斜めから遠くから、カタキのように巧みな技術と美しいセットで魅せてくれる映像(厳しいシーンの連続だけど、決定的に残酷な画をうまく避けてるとこも多々、、うまいわっ!)の数々、、これを観れただけでもよかったと思えたのデス(考えたら劇場でのおフランスは30年ぶりだった。さらにカンゲキ)。 トトゥ(マチルダ役)が愛する青年を演じたギャスパー・ウリエル君は仏映画の新しい星ですね(「かげろう」ではさらに生き生きと演じてまして、今後ももっと期待できますわよん)。 マリオン・コティヤール(ティナ役)も激情を行動で示す女を演じていつものように良かったんですが、、ジョディ・フォスターが出てきたが為にちょっと損したかもしれません(顔も同系統やしなぁ。↓ジョディ要らんかもなぁ)。 貫禄ジョディ様にはもうため息でございます。ジェローム・キルシャー(バストーシュ役)とのシーンはそのやりとりのうまさ、雰囲気に思わず涙(←泣いてたのたぶん私だけ)。落ち着いた語りも良かったです(フラ語わからんけど、part2) ) /(余談)偶然なのですが「エイプリル・フール」というセリフが出てきて場内びっくり。1日デーでも映画館は空いていました(哀)。私の隣に十代の女性が二人で観に来てらして、なんと彼女たちはわざわざ前と後・2列に一人ずつ席を移し(シネマさん許してね)、各々スクリーンに集中してとても静かに鑑賞なさっていたのです。上映後にロビーで「ややこしかったけど~~(~ちゃんと聞こえなかった~)~~やったなぁ」と話し込んでいるお嬢さんたちを見て、私は「映画ファンってええなぁ」と心底うれしく思える4月1日を過ごせたのでした。どうもありがとう。(これほんまです)。 [映画館(字幕)] 7点(2005-04-01 23:58:44) |
17. スイミング・プール
《ネタバレ》 テムズ映してこのタイトル・・もう最初からオチョクられてるわ。 隆出威美乳・サニエ選手:4-4 ホームラン3本にタイムリーヒットで代走出てお役御免。イブシ銀ランプリング選手:4-4 ツーベース3本のあとスクイズかと思いきや、バスターで場外ホームラン。ここまでやるか、、なんちゅう女たちなんや。この新旧二つの嫉妬が単純すぎておもしろかったです。ロンドンやから英語か、あいそないなぁ・・と思ったらもうやられてたっ。。あぁ、でも私こうやってこの監督さんとキレイな画面ににいたぶられてゾクゾクするの大好きです。もっといろいろ考えよ。/(showrioさんのレビュー見はったら「2046」の女優陣は、そやそやぁ!とおっしゃるに違いない、きっとよ。) 7点(2005-01-23 21:48:21) |
18. ブラウン・バニー
題名が大好き。このままだったら彼の中の彼女だけじゃなくて、彼もバニーのまま。これから彼の前に現れて愛してくれる’次の彼女’を彼以上に悲しませないでほしい。 (このパターンはよくある。そういう男のとこには嫁に行くな、と実家の母はよう言うてた。)他作に先んずれば(?)シーンも才能のうちと受け取りました。そこへもっていく1時間がやっぱりダルいの。観終わって、また2度目の鑑賞で生きてくるとはいえやっぱり辛いもんがあるのでこの点数。イラチでごめんね。 6点(2005-01-21 21:07:25) |
19. イースト/ウエスト 遥かなる祖国
はぁぁ良かったです~。かなり前に観たのですが、まずはこの言葉しか出てきませんでした。実話を元にしたドラマでは今のところ一番好き。男の鑑!こんな旦那さん、探してもなかなかいないですね。生きてきた環境や価値観が違っても、寄り道をしたからと言っても、二人はまたいつか再生できる、ということがわかりつつあるホルモン減少中の熟女にオススメ。仕立て屋~でこのアマ!とお怒りの方もここのサンドリーヌ見たら気が収まるやもしれません(役やっちゅうの)。フランス(&欧)映画の良いとこばっかり集めて大きく仕上げた感じです。仏・露2国語が場面を締め、また心痛くもさせられまする。品と落ち着きある深い感動を味わいたい人はぜひ。(ダメやったら謝りますが、きっと期待に応えられると思いまする。ただし女性限定。) /これを「ネバーランド」の’ジェームズ少年’に見せてあげたい。その前に私が一発オミマイしてから(ぷんぷん!)。 9点(2005-01-21 17:48:58) |
20. 隣の女
《ネタバレ》 困るよね。隣町なら大丈夫でも隣は困る。 フランス映画が描く狂気の愛はあまりにも激しくて、そんなたいそうな、とまずは思うんだけど、「彼らがそうなってしまうのもいくらかわかる。同じような気になることもあるけど多くの人はそこを持ちこたえているのよ」と考え直すと俄然現実味が増してくると思う。 無難な相手と結婚した場合は、他の存在が入り込みやすい、、と思う。 ドパやんの奥さんはアルダンと何もかも対照的で、いわゆる良妻タイプであるが、女の誰もが持っている恥ずかしい面(男性にとっては魅力となーる!)を端々に見せる。これがアルダンに走る男の心を援護してるように思えるわ、監督さん上手いわね。 それに今作は「迫られたら退く。退いたら迫りたい。迫ったら退かれる。退かれたらもっと迫りたい」なる基本中の基本を大柄な二人がこれでもかと見せてくれる、あーなんちゅう繊細で過激なこと。 トリュフォー監督は、後期になるとうんとわかりやすくなる。 これは監督が年を取り、年を取った私が観ている故だと思う。(思い過ごしかもしれんけど。)まぁとにかく吐く場面(←一瞬よ)までもが美しいと思えたのは今作が初めてでした。 ♪東京ロマンチカ「君は心の妻だから」が染みて、そばにいる人が1番でないかもしれないと密かに思ってる中年世代にちょっとだけオススメ。 【JAPANESE.551】様案:愛の公式に入れると・・今の私は「半分幸せ」です。昔の私は 「幸せ」です。あぁ、飢えてる。。 8点(2005-01-21 16:45:59)(良:2票) |