1. ベルヴィル・ランデブー
オープニングからセンスの良い音、キャラクターに惚れ惚れしました。ステージで踊るダンサーが、第一次世界大戦の影響でアメリカから入ってきたジャズのリズムにのって踊る姿から、時代背景を瞬時に感じ取れました。絵はどことなく大友克洋監督の「Memories-大砲の街」かな。ノスタルジアというより監督のプライベートを覗かせて貰った感覚がしました。この映画に関わった人が、心から孫、おばあちゃん、3姉妹を愛しく思っているのが伝わってきて、観終わった後「良い映画を観れた」と素直に思いました。 10点(2004-02-27 13:29:16) |
2. シティ・オブ・ゴッド
良く出来た映画だと感じました。展開のほとんどが殺し、しかも100%銃殺、クレイジーだよ。理不尽すぎる殺しに製作者側ののエゴのようなものを感じました。でも、実話に基づいた映画。本当にここまでクレイジーな街が存在したのか、それとも演出によって死んだ人間が増えたのか。でも、こんな事を考えたのは観終わった後。鑑賞中はただただ、「City of God」の世界に浸っていました。世代交代を見事に繋げた脚本、一人の人物に焦点を合わせながらも隣りで何か企む少年を絶対逃さないカメラワーク、ギャング達が人殺しに現実感や痛みを感じないくらい一瞬の出来事のように銃殺シーンを表現した編集に拍手。この監督の頭の中はどうなっているのでしょうか? 9点(2004-02-25 15:38:17) |
3. スパイ・ゲーム(2001)
まさに「スパイ・ゲーム」派手なアクションや爆発系よりこの映画のほうが好みです。架空なようで現実に存在するCIAを垣間見れた感じでした。 8点(2003-12-24 03:11:29) |
4. アバウト・ア・ボーイ
ウィルとマーカスが心の声でお互いを褒めるところが好印象でしたね。家族すら知らない彼らの本音をウィルとマーカスと視聴者が共有しあった感覚。明らかにマーカス母がH・グラントの恋の相手ではない女性だったから、男2人の関係が引き立って映ってました。結構良質の映画だと思います。ただ2人が唄ったことだけで全てが解決したというのは安易過ぎるかな。 9点(2003-12-18 03:13:54) |
5. アメリ
《ネタバレ》 アメリの想像、妄想でこうなったら良いなという期待から全てが展開していくが良かったです。登場人物の紹介もナレーションでストーリーに必要な性格、習慣を簡潔に教えてくれて、ダラダラしてないからいい。結果オーライな行動も、実際、意地悪したくなるようなキャラクターだったし、盲目の人に別の世界を知らせたくだりは好印象でしたね。 最後、一言言わせてもらえば変態映画だでしたね。 8点(2003-11-18 06:17:04) |
6. 戦場のピアニスト
大切な家族、古くからの友人を目の前で、しかも身勝手な理由で殺されても声を出せない泣けない反抗できない、自分も殺されるから。こんな思いをした事がない私達に映画という大衆的な方法で伝えてくれた事に感謝します。悲痛な叫びや殺人シーンから逃げ出したくなったシーンもありました。でも私はこの映画から押し付けられる差別的メッセージを感じませんでした。途中「バイオリン演奏者」がドイツ兵士たちに向かって"You took my soul"と言ったこと、主人公に罵声を浴びせた隣人も時にはピアノを弾く女性だったりというようにこの映画は「The Pianist」タイトル通り音楽、音楽家を軸にストーリーが成り立っていて、それは主人公の手記を忠実に再現している結果だと思います。それをやり遂げた監督とエイドリアン・ブロディはすごい。 10点(2003-11-02 13:46:15) |
7. アザーズ
ニコール・キッドマンが美しすぎて、その美しさが恐怖と不安を倍増させてくれた。 8点(2003-04-21 05:27:28) |