1. U-571
なんていうか,この手の「実際あったシチュエーションを演出して映画にする」のはどうなのかと.やっぱりすっごくアメリカ側に都合良く展開するし.ま,いつものことなんですが.戦争を題材にした娯楽映画は僕には受け入れがたいなーと再確認させられた. 4点(2004-01-05 00:09:24) |
2. ベルリン・天使の詩
人生皆いろいろな問題を抱えながら生きていかなければならない.そして人生は有限の時間しか許されていない.でもまた無限の時間を持つということもけっして人間で言うところの「幸せ」ではあり得ない.生まれて死んでいくまでの時間,感じることの出来るリアルな体験を積み重ねながら過ごすことは無駄ではなく,「普通に生きていくことで,いいんだよ」ということをそっと教えてくれ,背中を押してくれる作品.子供の目線では物心ついて感受性豊かなときの世界の見え方が,ブルーノ・ガンツが人間になる時の鮮烈なカラー映像は我々が当たり前のことと普段捕らえているささやかな日常のすばらしさが,図書館で詩を読む老人の孤独なつぶやきは人生を送り年をとることの切なさが,観るたびに胸に迫る.人生これでいいんだろうか,自分の生き方が実は間違っているのではなかろうかとよく考えるが,必要以上に悲観的になったり,即物的な考えに陥りそうになったりしてしまいニュートラルに考えることは意外に難しい.あたまがごちゃごちゃして,どうにもならなくなったときにこの映画を観ることにしてます.どんな才能があればこのような映画が出来るのか,とにかくすばらしい奇跡的な作品.それはそれとして,僕はナスターシャ・キンスキーよりもソルヴェイグ・ドマルタンの個性的で優しいまなざしが好きです.満点です. 10点(2003-06-11 18:15:44) |
3. フィフス・エレメント
あのマンガロワ人が出てきたときには「これはB級なのでは???」と激しく不安になり、モンドシャワン人が出てくるにいたっては「失敗したかも。ていうか失敗」と頭を抱えましたが、たしかに!テーマはしょぼいし「この映画が訴えたいこととは?」なーんてすべての映画に求めようとしていたらちょっと裏切られるかもしれませんが、この映画はとにかくよくできてる最高のエンターテイメントムービー。先の読めない展開、完璧な演出、クリスタッカーのカマ振り、「エメラルドグリーン」な映画です。楽しめればこの手の映画はそれで満点です。いやー。すっごくよくできてるでしょう!! 9点(2003-06-04 01:55:29) |
4. レオン(1994)
やっぱりジャンレノは死相がでてると思う。この人が天寿を全うする映画はきっと面白くない。でも、不器用っていってもちょっと限度を越してて「おつむが弱いだけなのか?しっかりしろ、ジャンレノ」と突っ込みたくなってしまう。ゲイリー・オールドマンのぶち切れ具合は12モンキーズのブラッド・ピット、シャイニングのジャック・ニコルソン、極道の女たちの草刈雅夫と並んでぶっとんでて、最高です。決めてる顔と表情は一見の価値あり。 7点(2003-06-04 01:43:51) |
5. ニュー・シネマ・パラダイス
人を思いやり心配することのせつなさ、つらさ、すばらしさを伝えてくれる傑作。生きていくということは切ないことなんだと見るたびに思い知らされ、無垢だった頃を思い出し限りない憧憬を感じてしまう。今時分は帰郷した主人公と同じくらいの年齢だから「じわっと目頭が熱くなる」位ですんでいるのだろうが、きっとじい様になる頃みたら気が狂うほど切なくなってしまうんだろーなー。。。 10点(2003-06-04 01:31:28) |
6. パリ、テキサス
とにかく僕と奥さんの中ではほかに並ぶもののない映画です.こんな映画が作られるなんて,奇跡的です.人と関わっていくこと,人を愛すること,人に愛されること,最終的には人生を歩んでいくことの切なさ,哀しみが胸に迫ってきて,どうしようもありません.最初にみたのは学生の頃でした.その後10回以上はみてます.子供が生まれた今もう一度みてみると,さらに切なさが湧きあがってきます.常に強く理性的に生きていけると信じていた自分が人生の困難にぶつかったとき,「意外と俺ももろいなー」と実感してからさらに涙なしではみれなくなりました.映画の中にでてくる楽しかった時代の8mmフィルム,最高です. 10点(2003-06-03 01:04:25) |
7. ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
あの素敵なじいさんたちの顔の年輪と表情に感動しました.いい映画です. 9点(2003-04-28 13:01:15) |
8. ストレイト・ストーリー
単純すぎてリアリティーにかける.大人になった後の家族のいさかいがあんな簡単に和解できる訳がない.重みがなさ過ぎ.ひととけんか別れしたことがあるんかいな.共感できませんでした.デビットリンチはテーマがないのににおわせることが好きな人.テーマを抱えると単純にしか描けないのでは.と個人的に思いました.リンチファンの人すいません. 4点(2003-04-28 12:50:46) |
9. 奇人たちの晩餐会
大笑いは出来ないけど,ちょっとにやりと笑えました.でも浮気はいけないんじゃないかな?あの程度で許してもらえるんだろうか. 7点(2003-04-28 11:46:13) |
10. シラノ・ド・ベルジュラック(1990)
大好きな映画.好きな人に好きっていえることは幸せなんですね,って思いましたよ.フランス人の男気もの.劇場で3回みて,泣きました.いいです.dvdでないかな. 10点(2003-04-21 16:30:15) |