1. スティール(2002)
《ネタバレ》 前半はかなり面白そうだったんだけど…。マグルーダー警部が闇の犯罪者だってわかるの早くないか?それに泥棒と婦人警官がお互いを知らずに恋に落ちるって設定も、安っ!マフィアの刺客は、やり手に見せといて、あっけなくやられるし、誰も殺さないとこだわっていたのに、最後には、マフィアの刺客を殺しているのもどうかなあ。泥棒の側の女の子があそこで死ななきゃいけない意味がわからん。テレビだから割愛されているのかもしれないけど、最後に袋の中に入れられて死んでた2人はいったい誰だったのか?ひょっとして、マグルーダーの部下と中盤で死んじゃった女の子?だとすると、ちょっとブラックすぎない?スカッとしない実写版ルパン三世って感じか? [地上波(字幕)] 3点(2009-08-20 16:02:52) |
2. ピアノ・レッスン
ホリー・ハンターが自分のすべてを捧げて演じきった感じがとにかくたまりません。彼女は、この作品以前と、以後で別人です。言葉をしゃべれない演技というのは、役者の力量がはっきりと出てしまうものです。まさに目の演技とも言える鬼気迫るものを感じます。監督の映像センスもすばらしく、特に浜辺で箱から出せないままのピアノを弾くシーンはどうしてこんなに、心が揺れるんだというくらい美しい。ストーリーの下敷き自体は、正直どこかで見たことのあるものですが、ラスト近くの衝撃は、そんなどこか批評家的な見方を吹き飛ばします。10年ほど前に見ましたが、久しぶりにコピーしたテープが出てきて、鑑賞。今見てもまったく色あせることがない。まさに名作です。 [ビデオ(字幕)] 10点(2006-10-04 18:05:53) |
3. ファム・ファタール(2002)
《ネタバレ》 この監督は基本的には、エロ系B級監督なんだよなあ。そう思ってみれば、壮大な夢オチも納得できるでしょう…。 [地上波(吹替)] 5点(2005-12-18 00:20:00) |
4. アザーズ
《ネタバレ》 シックスセンスとのオチかぶりが話題になっていますが、。映像の作り方、美しさでは私はこちらに軍配を挙げます。そして、オチに関しても、確かに「なんだよ、シックスセンスと同じかよ」とも思いましたが「やられた、最後まで気づかなかった」という思いのほうが上でした。 [地上波(吹替)] 9点(2005-11-03 23:25:15) |
5. オープン・ユア・アイズ
こういう映画大好きです。構成のすばらしさは、ファイトクラブと同じぐらい。ただ、主人公は顔が濃い。バニラスカイも見たくなりました。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-03 23:19:32) |
6. イグジステンズ
マトリックスと同じ年に公開された映画だったんですね。まさにクローネンバーグ版マトリックス。エグイ映像表現は独特ですね。 [地上波(字幕)] 5点(2005-10-31 16:40:41) |
7. ヴィドック
フランス映画とは思えない特撮が多々出てきます。とにかく映像は美しい。監督のピトフさんはジュネ&キャロと仲良しだということで、それも納得。ただ、ミステリーチックなのに、残念ながらあまりどきどきするような展開はありませんでした。何でも監督は大友克洋『アキラ』の実写版を撮られるそうで、フランス映画にならないよう願います。 [地上波(字幕)] 8点(2005-10-29 19:18:38) |
8. 橋の上の娘
パトリス・ルコント。恥ずかしながら、始めてみました。薄幸の若い娘と年老いたナイフ投げの中年男の恋物語。倒錯的な愛と、官能的な音楽が実に素敵でした。 [地上波(字幕)] 8点(2005-10-28 18:22:26) |
9. アンダー・サスピション
実に大人の映画です。ジーン・ハックマンひさびさにかっこいい映画に出ていたんだなあと思いました。 [地上波(吹替)] 7点(2005-08-09 00:51:40) |
10. オルランド
バージニア・ウルフってこんな物語を書く人なんかいとびっくりしました。ティルダ・スイントンが非常に美しく、奇妙な物語も彼女の魅力で最後まで引っ張られました。ある種のSFでしょうか。 5点(2004-09-13 18:36:45) |
11. ダメージ
ルイ・マルの健在っぷり感じた一作。ジュリエット・ビノシュの出ている作品としては、カラックスの作品以外では一番好きです。ビノシュの汚れ役っぷりが、カラックス作品から入った私には衝撃的でした。主人公の堕ちて行く姿に、興奮したものです。 8点(2004-08-19 18:31:16) |
12. 赤い航路
こうやって人は変態になっていくのかと思い知らされた。ポランスキー作品の中でも私は3本の指に入る好きな作品です。 10点(2004-08-09 17:56:49) |
13. GO!GO!L.A.
主役よりも脇役の方が豪華な映画である。使い方も豪華で、洒落てる。地味な主役という設定ならば実にピッタリだけどもう少し華のある人のほうが最後の部分で、主役二人の恋の行方がもはや最後にはどうでもいい気がした。じっくりのめりこむような映画ではないが、気楽に見る分にはいいんじゃないでしょうか。 6点(2004-06-28 11:19:15) |
14. ナインスゲート
ポランスキー作品の中ではいまいちの方ですね。ジョニーデップのキャスティングといい、艶かしいストーリー展開といいは、いつもどおり小気味良かったのに、ファンタジーチックなオチは意外とあっさりしていて、もうこれでお仕舞いなの?という感じでした。 5点(2004-06-01 15:16:17) |
15. キャリントン
監督は、太陽と月に背いての脚本家らしいので、なるほどその時代が好きな人なんでしょう。カメラワークも地味で、内容もセンセーショナルな割には地味な演出。しかし、その分落ち着いた腰の据わった演出に安心して最後まで見てしまいました。 6点(2004-01-18 00:12:49) |
16. 小さな中国のお針子
この映画はフランス映画の姿を借りた厳然とした中国映画です。なぜなら、下放政策を経験した中国人がその時代を描いているからです。フランス人が撮ったらこうは撮れない。全体的にロマンチックな雰囲気が漂い、下放の厳しい現実が描かれていないという点ではリアル感はないのかもしれませんが、青年二人の知識に対する渇望感や田舎者に対するある種の蔑視は、リアルなこの当時の下放青年たちの心理を描いていると思います。同じように下放政策を題材にした「シュウシュウの季節」の少女も田舎や田舎者に対する蔑視が見られます。現に中国人の地方出身者に対する差別感は現在でもあるし、地方出身者の都会人に対する卑屈な嫉妬心は日本人のそれとは想像もつかないほど強いものです。その意味で、この映画は文革という時代を生きた中国人に限らず、中国人全般の考え方をはっきりと表しているのではないでしょうか。 この映画の見所は、なんと言っても中国では作ることがいまだ出来ない「下放政策の時代」を舞台とした映画であること。多少綺麗すぎるきらいはあるが、能天気な恋愛映画が多い中で、このあまりにも特殊な中国の現代史を伝えるラブストーリーは必見です。 9点(2004-01-08 12:56:21) |
17. 汚れた血
僕はあまり同じ映画を2度みることはしないが、この映画はDVDを買って何度も見ている。しかし、映画館で見た時の衝撃はすごかった。一分のすきもないほど計算された色とサイズ。おしゃべりというあだ名の無口な主人公・アレックスが疾走する恋愛物語に、20代始めの僕は、愛とは求めるものではなく与えるものだということを教わり、そして、その先に待つものはいつも悲劇だということも教わった。ポン・ヌフがエンターテイメント映画であるのに対し、ものすごく私的な映像が見る人を選ぶだろう。僕は11点あげたい。 10点(2003-10-23 19:36:02) |
18. 告発
まったく知らずに見て、驚いた。暗いテーマなので、どれくらいの人が見ているのか?人間としての誇りとはいったい何なのかを考えさせられる非常に優れた映画だ。 10点(2003-10-06 18:54:05) |
19. フィフス・エレメント
映画館でみたときは、えらい子供じみたストーリー展開にがっかりした。映像もなんかちゃかちゃかして、きれいなんだけど安っぽい。リュック・べッソンが子供の頃考えた話だと聞いてとても納得した。しかし、なぜかテレビでやっているのを見たら、面白かったんだよねえ。テレビサイズの内容って事かな。 5点(2003-10-06 18:43:51) |
20. みんな元気(1990)
昔、劇場へ見に行きました。その当時ニュー・シネマ・パラダイスは見ておらず、比較できなかったのですが、N.S.P.のほうが面白いかな、個人的に。イタリア版「東京物語」といったところでしょうか。 6点(2003-09-23 00:42:25) |