1. バイオハザードII アポカリプス
《ネタバレ》 アクション、ストーリー、CG、露出度等全て前作を大きく上回る出来でした。1作目は前振りもいいところで今作からやっと本番かと思わせるくらいの違いがありました。この映画に出てきたS.T.A.R.S.のジル・バレンタインという女性はバイオハザードシリーズでは御馴染みのキャラクターなのですが、衣装から容姿までゲームのキャラとそっくりだたし、ネメシスもよく再現できたな~と思うほど似ていたのでびっくりしました。さてさて、この映画はアクションが本当に見応えありました。一般市民や武装した警官隊がゾンビにやられ、ゾンビが次々に襲いかかってくるという緊迫した中、ミラ・ジョヴォヴィッチとシエンナ・ギロリーが銃や体術でばったばったとゾンビをやっつけていくのがなんとも爽快でした。しかし、一部の戦闘シーンではスピード感を出したかったのでしょうか、アップを多用しすぎていて一体誰がどうなっているのか非常に分かり辛かったです。ストーリーは最後のオチの方で前作と上手くリンクさせている以外は特に凝ったところはありませんでした。でも生き残るための命題がはっきりしていて分かりやすい展開だったので、序盤から終盤まで十二分にアクションを堪能できたので良かったと思います。次の作品も是非見てみたいですね。 8点(2004-09-05 07:39:35)(良:2票) |
2. ルムンバの叫び
ルムンバはベルギーの植民地から独立した1960年にコンゴの初代首相に選ばれ、コンゴ国民ために命をかけた実在の男です。彼は今なお、コンゴ国民にとって英雄のような存在らしいです。しかしこの映画はコンゴとベルギーの関係を予習して見ないと、何がなんだかよく分からないと思います。僕は見ている間は何がなんだかサッパリでした…。 6点(2004-03-27 23:58:35) |
3. まぼろし
《ネタバレ》 大人のための映画です。冒頭からジャンが失踪するまでの何気ない夫婦のやり取りがとてもリアルで、この映画のクオリティの高さを感じさせました。ジャンの失踪後何年も連れ添った連れ合いの存在の大きさ、それを失った時の喪失感が描かれているのですが、実感として心に響いて来なくて自分はまだまだ子供だな~と感じてしまいました。これは僕の人生経験の乏しさというか、もっと歳を重ねた人でしか分からない感慨なのでしょうね。この映画の良さを実感するにはあとどれくらいかかるのだろ~か? 6点(2004-03-26 18:55:30) |
4. リトル・ストライカー
《ネタバレ》 主人公がマンチェスター・シティのファンというところに惹かれました。シティファンということでユナイテッドファンの級友から陰湿なイジメを受けているのですが、魔法の靴を履いたら大変身してサッカーが上手くなってしまい、いじめていた級友を見返すというストーリー。しかし実は意外と奥が深く、主人公の少年の単純なシンデレラ・ストーリーというわけではなく、ウィラル先生(ロバート・カーライル)の過去だったり魔法の靴の元の持ち主の謎だったり、意外な展開があって飽きさせない内容になってます。そして最後はさりげなく人生について前向きなメッセージを発していたりして、ホロっとさせてくれました。秀作です。 7点(2004-03-17 23:39:52)(良:1票) |
5. REM レム
《ネタバレ》 家の所々にある水の染み、水道管のゴゴゴゴゴという重低音、隣の家から聞こえる夫婦喧嘩の声など何気ないものを誇張して日常に潜む恐怖はそれなりに上手く描けていたと思います。大学教授のエドの妻の失踪から物語は始まりますが、訪ねてきた学生セイディがバスルームで女性の悲鳴を聞いたり、指が転がっていたり、浴槽に胎児が横たわっていたり(妻は妊娠していた)、浴槽の排水溝が詰まっていたり、家にはおかしなことが起こります。妻の不倫・夫婦の不仲からバスルームでエドが妻を殺し、体をバラバラにして流したのではないか?と推測できます。ただし薬漬けのエドには妻を殺したという記憶は全く無く、この家で一体何が起こったのかがこの映画の最大の焦点になっていたと思います。しかし、結局妻の居場所ばかりか観客が知りたいであろう真相すら明らかになりません。そういう結末は嫌いではないのですが、結局観客は何が幻覚で何が現実なのかよく分からないような作りなのが問題ですね。見ている方はエドがバタバタしているだけで、何のこっちゃ分かりませんし。監督の意図も含めて何もかもが曖昧でした。 4点(2004-03-08 03:13:58) |
6. 奇跡の海
自分なりに考えることは色々あるんですけど、言葉になりません。【veryautumn】さんのレビューが良い感じなんで、そちらを是非ご覧になってください。 7点(2004-03-03 22:00:00) |
7. ミニミニ大作戦(2003)
《ネタバレ》 リメイクとは言え、クライムサスペンスとしては普通すぎる。王道を行き過ぎていて映画ファンとしては見たことのある展開ばかりで、少々飽きてしまうかもしれない。キャスティングに目を移してみると、エドワード・ノートンは必ず何かをやらかすに決まっているのだが予想通り裏切った。ただし映画ファンからして見ればノートンが今更裏切っても驚いたりはしないのだ。それにこの映画のノートンはおどおどして、へなちょこでどうも愛着が湧かない(なるほど、会社との契約でやる気が無かったのね、納得)。また、ジェイソン・ステイサムは「トランスポーター」に続き、名ドライヴァーとして登場し、マーク・ウォルバーグは誠実で知的そうなイメージでキャスティングはイメージ通りで的確。しかし見ている側としては「その役者をそう使ったか!」というような発見が全く無いのだ。この映画はキャスティングにもストーリーにも全く新鮮味が無いのだが、肯定的な意見を言えば「気楽に見られるよ」ということぐらいか。 6点(2004-03-03 21:49:42) |
8. カンダハール
《ネタバレ》 「アフガニスタンは国際社会から見捨てられた」とは元国連難民高等弁務官の緒方貞子氏の言葉である。アフガニスタンにはパシュトゥン人、タジク人、ウズベク人、ハザラ人など様々な民族が入り混じり、ソ連の侵攻後も内戦は続いていた。この映画が作られた2001年当時、世界の3分の1の地雷が埋まっているとも言われ、国内・国外難民の数はUNHCRの調べでは300万人にものぼった。そんなアフガニスタンに残した妹の自殺を止めるために姉は妹の住むカンダハールに向かう。カンダハールへの道中で映し出されるのは卑劣な人形爆弾や、飢え、強盗、義足を待つ人々など、アフガニスタンの紛れも無い現実の数々。しかし、この映画では地雷で足を失った人たちが松葉杖を付きながら、空から降ってくる義足に向かって走るという虚構のシーンも存在する。監督の意図は計り知れないが、戦争に突入後、米軍はアフガニスタンに爆弾だけでなく食料も空から落としたのだから皮肉なものだ。(その食料を広いに行く途中で地雷を踏んだアフガニスタン人も多数いたのだから、それもまた皮肉なことである。) 結末らしい結末が無いこの映画はアフガニスタンのその当時の情勢をまさに表していると思う。いつ終わるとも知れないアフガニスタンの悲惨な現実には文字通り希望のある明日は無かったのだから。そして、姉と妹がどうなったのかという結末を描いてしまったら、観客は映画が終わったらアフガニスタンという悲惨な国のことを忘れてしまうのではないか、という監督の危惧の念があったのかもしれない。姉と妹の行く末を案じると共に、アフガニスタンという国の今も気にかけて欲しいと、監督は思ったのではないだろうか。イラク戦争後はイラクの復興ばかりがニュースになるが、アフガニスタンの復興もまだ始まったばかりだという事を忘れてはならない。 9点(2004-03-03 21:18:05) |
9. 約束 ラ・プロミッセ
《ネタバレ》 序盤から中盤にかけて、憎たらしい少年と気難しいお爺さんの奇妙な交流はユーモラスに描かれていますが、2人とも重病なのでどうにも切なかったです。この作品は予告編を見て興味をそそられて見たのですが、この邦題にもなっているおじいさんと少年マーティがどんな約束をするのかが気になって映画に集中出来ず、いまいち感動が薄れてしまいました…。 原題は「le monde de Marty(マーティの世界)」なのですが、邦題を「約束」にしたっていうのはどうなんでしょう?映画を見た人にとってはしっくりくる題でしょうが、見ていない人はどうしても「どんな約束をするの?」って気になると思うんですよね。僕はその落とし穴にはまってしまいました…。 5点(2004-03-01 03:33:14) |
10. ROOM 13
部屋番号が「13」の部屋で起こる、「13」の短編で構成された映画です。 一つ一つの短編はとてもよく出来たサスペンスだと思いました。ただ、サスペンスに簡単に騙される体質なのにもかかわらず、全編を一気に見たせいか頭がサスペンス慣れしてしまって7、8話目くらいから結末が見えてしまいました。と言うわけで13話連続で見るのはお薦め出来ません。 7点(2004-02-15 16:11:27) |
11. 愛してる、愛してない...(2002)
《ネタバレ》 精神異常でほとんど面識も無いのに勝手に恋をしてしまい彼女から見た世界を最初に描き、その後、ロイックの世界を別の角度から語るというストーリーはなかなか面白い。アンジェリクの妄想から生まれた恋物語ですが、どんどん話が大きくなっていってしまい、色んな事件に波及していく様子も無理やりな感じも無く、ストーリーに惹き込まれてしまいました。アンジェリクが画家という設定もちゃんと活かされていたのも良かったです。ラストシーンで精神病院の部屋に薬でロイックの姿を描いていたと言う事は、薬を服用していなかったということ。病気の治っていないアンジェリクはどこへ向かったのか…?怖いですね~。 7点(2004-02-07 04:05:04) |
12. アメリ
《ネタバレ》 アメリの世界観は体が水みたいに溶けたり心臓がバクバクしたり、絵の中のキャラクターが話し始めたりするいわゆる少女趣味が強く、いわゆる無垢な少女のような純真さを感じさせる。しかしその一方で、他人のSEXを冷静に恋愛/人生の一部として見つめ、自分がSEXしている最中も表情ひとつ変えずに、SEXという行為を客観的に観察していたりと、夢見る少女とは到底言えない一面も持っている。そういうアメリの視線の冷静さ、客観性は世界に積極的に飛び込めない消極的な性格の裏返しで、SEXに対して冷静ではある一方、好きな男性に対しては真正面から向き合うことができないという矛盾、アンバランスさに人間らしさを感じる。そして「人間らしさ」という観点からすれば、「アメリ」はリアルな人間ドラマである。最後におじいさんの言葉で世界に飛び込む勇気を持てたアメリ。あんな風にそっと肩を押してくれる人の大切さに気付かされた。 7点(2004-02-07 03:06:04) |
13. 息子の部屋
《ネタバレ》 家族の再生がテーマで、息子を失った後の家族の悲しみはすごくリアルで、涙してしまいました。しかし、悲しみの後どう立ち直るのかというところはちょっと疑問が残ってしまいました。監督の意図が理解できませんでしたが、愛する人を失う悲しみは痛いほど伝わってきましたし、父親より先に死ぬのは避けたいなと思いました。 7点(2004-01-26 00:05:48) |
14. 8人の女たち
《ネタバレ》 1人でDVDを見てたんですが、「FIN」の文字が出たとき思わず拍手してしまいました。すごく楽しかったんで。ストーリーはいたって単純。しかも設定は使い古されたありきたりのサスペンス。しかし、この映画は本当に独創的で、まるで舞台を見ているかのようでした。お父さん殺しの犯人を探るために女同士で足の引っ張りあいして、だんだん皆の化けの皮がはがれて行くところが怖いな~と重いながらも楽しく見れてしまうのです。余りの暴露話の数々と衝撃的告白のオンパレードで、もう途中からは笑うしかなかったです。そしてこの映画の見所は主人公の女8人がミュージカル調に歌う歌。これが見ていて本当に楽しくて楽しくて…。僕はこの8人の歌う歌がかなり気に入ってしまった。お父さんを殺した身内の誰かを探すという設定なのに、こんなに楽しい映画にしちゃうなんて驚きです。そして、結局お父さんは最初から死んでなかった・・・っていう最初の前提を覆してしまう結末はサスペンスではよくあるって言えばよくあるんですが、その後、8人の女たちの本性を知って、絶望して自殺する展開が面白い。それでもって父親は最後まで顔を見せないんです。脇役のいないこの映画、まさに「8人の女たち」という題名そのまま。今度、他のフランソワ・オゾン監督作品を見てみたいですね。また、この映画では1人だけ妹役のリュディヴィーヌ・サニエが気に入ってしまいました。天真爛漫でボーイッシュなキャラなんですが、唄っているところなんてマジでキュート。 8点(2004-01-25 22:59:19)(良:1票) |
15. 耳に残るは君の歌声
《ネタバレ》 ジプシー、ユダヤ人に対するナチスの迫害の歴史を生き抜いた1人の少女の悲劇。しかし、その悲劇を過剰に描かなかったのが狙いだったのでしょうか。そのせいでストーリーが淡々としてしまったような気がします。色々なことがスージーの身に降り起こり、歴史の波に翻弄されますが、スージーが本当のところは何をしたいのかがよく見えてこない。フランスに行くにしろ、アメリカに行くにしろ、自分の意志というものが伝わって来ない。そして、あれよあれよと言う間にさっさと父親に再会してしまうのにはやはり物足りなさを感じてしまう。がむしゃらに父親に会いに行こうとする姿勢が少しでも感じられれば違ったのでしょうが…。僕はスージーより、C・ブランシェット演じるロシア人ダンサーの生涯の方が興味あった。彼女の人間臭さのある生き方と呆気ない不幸な死に様、こちらもなんとドラマチックなことか。 4点(2004-01-24 22:59:36)(良:1票) |
16. ホテル・スプレンディッド
出てくるキャラクターが個性的で面白すぎ。特にヒュー・オコナーが最高です。 7点(2003-12-20 12:47:17) |
17. フィフス・エレメント
アクションの連続、キャスティングの良さ、サラ・ブライトマンの起用など工夫はされている。しかし、宇宙を舞台にしている割りに全部のシーンがセットっぽいし、世界観に深みも無いから全体的に雰囲気が安っぽいのだ。ついでにドラマもアクションもみ~んな軽い。ゲイリー・オールドマンのキレっぷりは相変わらず良かったんだけどね~…。 6点(2003-12-17 01:41:48) |
18. ヒューマンネイチュア
色んな意味で既成の価値観をぶち壊してくれる映画ですね。しかし、皮肉が強すぎて最後はただのバカ映画に見えてしまいました。 6点(2003-12-08 22:11:10) |
19. バイオハザード(2001)
主人公を一時的な記憶喪失にしたのはGOOD。部隊の隊長が主人公にあれこれ説明してくれるのは、同時に映画を見ている人への説明にもなったから自然にストーリーに馴染む事が出来ます。しかし肝心のストーリーは色々とパクリが多いかな~とも思いました。もうちょっとミラの戦闘シーンを期待していたのだけど、それほど見せ場も無く終わってしまいましたね。ラストは次回作があることを匂わせてますので、次回作ではもっと凄いアクションを期待しております。 6点(2003-12-07 22:13:55) |
20. トランスポーター
《ネタバレ》 ■1.契約厳守(never change the deal)■2.名前は名乗らない(no names)■3.ブツは開けない(never look in the package)の3つのルールを人が死んでも絶対破らなかった運び屋が、人間の女がブツだっただけでコロっと人道的な行動に出てしまうのが理解できませんでした。しかしそれに目をつむりさえすれば、カーアクションだけでなく、陸・海・空と場所を変え品を変えのアクションの連続に満足する事間違いなしです。 7点(2003-12-07 17:04:38) |