1. オーシャンズ
海洋の神秘な法則を存分に認識させてくれるものと思いきや、なんとも表面的な映像に終始した。なるほど、映像はきれいだが、彫りが浅い。浅すぎる。そのうえ、後半の漁師の網にかかるイルカらのくだりは、独善的にすぎる。がっかりの期待はずれな一作でした。 [DVD(吹替)] 2点(2011-11-02 00:29:39) |
2. グリーン・ゾーン
《ネタバレ》 「イラクには大量破壊兵器などなかった。」ほかの方もいわれているように、なにをいまさら、と盛り上がらない。それも、正義漢と小悪人の暗闘のドラマに、歴史を矮小化してしまった。もともとの茶番劇をもうひとつ茶番劇にしたような、二重の茶番劇でした。 [DVD(吹替)] 3点(2011-02-03 18:43:51) |
3. バベル
《ネタバレ》 たがいのコミュニケーション不足、会話不足が不必要な悲劇を生む。そこが「バベル」というわけで、この不幸は国や人種を問わない、というわけだ。なるほど.....。しかし、話の歯がゆさが、わざとらしく、あまりに馬鹿らしい。問題の発端がみな、思慮のない短気な行動に設定されているからだ。 [DVD(吹替)] 4点(2008-05-26 03:49:12) |
4. 麦の穂をゆらす風
《ネタバレ》 アイルランド史を超えて、IRAの闘争史を超えて、たんなるプロパガンダのヒーローものでもなく、国の統治や組織・体制の維持をはかるならば、かつてあれほど憎んだ敵と同じことを繰り返さなければならなくなってしまう、という人間の歴史の皮肉を描いて、秀逸でした。 [DVD(字幕)] 9点(2007-07-24 21:43:04) |
5. 穴(1960)
このジャック・ベッケルという監督は、ジャン・ルノワールの弟子で、これが遺作となったそうだが、もう少し長生きして二三本でも撮っていれば、まちがいなく巨匠と呼ばれていたはずだ。惜しい。そう思わせるほど、この『穴』は凄い作品だ。ところで、もし私に子供がいたら、この映画を見せて、「おまえがこの先もし檻の中に入れられるようなことになったとしても、間違ってもこの裏切り者のような人間にだけはなるな」と言ってきかすだろう。 [ビデオ(字幕)] 10点(2005-07-29 08:03:39) |
6. ミニミニ大作戦(2003)
69年の前作と比べると、全然面白みに欠ける。なぜだろう?それは主役がもはやミニクーパーでなく、パソコンになってしまっているからにちがいない。 4点(2005-01-18 05:06:00)(良:1票) |
7. アンダー・サスピション
これは一見サスペンス風だが、実は仮面夫婦が決定的に崩壊してゆく話です。中年男の中年男による中年男のための映画。ジーン・ハックマンも、モーガン・フリーマンも、リキがはいってましたね。 8点(2004-07-19 00:42:53) |
8. シベールの日曜日
どこかへ連れてゆかれそうなほど、危険なほど、甘美で哀しい映画。アンリ・ドカエのモノクロ映像も素晴らしい。 10点(2004-02-10 03:10:44) |