1. 岸辺の旅
《ネタバレ》 久々の駄作。 説明ほしいところが圧倒的に説明不足。 説明いらないところをくどくど説明。 黒沢清監督らしいといえばらしい。 こんなでたらめじゃなくCUREみたいな名作はもう作れんのかねえ。 名優深津絵里の無駄遣い。 結局夫はなにしにきたんだ?こいつ。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2022-01-16 19:20:01) |
2. ミッション:8ミニッツ
《ネタバレ》 主人公が、クリスティーナに聞くわけですよ。 「他にトイレに行ったのは?」 「あなたよ」 また主人公は車掌に 「乗客で怪しい人いる?」 「あなたです(ジョークっぽく)」 ああああああ!だめだああ こんなすぐわかるような幼稚臭い伏線張っちゃああ! 犯人は主人公なんでしょ。ほら、シックスセンスみたいなもん。 これだからハリウッドはダメなんだよ! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?あら?(・_・;) 着地点は、感涙。 ラストのラストは蛇足という意見もあるが、 スタイリッシュに例の場所で切るのはもしかしたら方程式通りすぎて臭いかもしれない。 邦題はミッション インポッシブルのバチモンみたいな印象で好きじゃない。 [ブルーレイ(字幕)] 9点(2012-04-02 16:13:27)(良:1票) |
3. インランド・エンパイア
《ネタバレ》 裕木奈江のシーンだけがオーラを放ち輝いてる。 このシーンだけ猛烈に推奨します。彼女がいなければ3点程度。 リンチさん、彼女を主演で撮ればよかったのに。 裕木奈江はもっともっと評価されていい女優さんです。 映画は1時間半くらいにまとめあげ、カミソリで切るような鋭い演出にすべきだった。 監督主導すぎると、カットできずにのんべんだらりとなってダメになる見本。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-03-26 18:44:16) |
4. 子供の情景
《ネタバレ》 ダンサーインザダークの不快さごとき、これに比べればママゴトである・・というような 評論家の感想を読んで俄然興味がわいて行ってきました。 結論としてはそれほど不快でもなかったです。一言で言うと、イラン版初めてのお使い。 但し、日本のそれは平和の中での初めてのお使いなんですが、 こっちは戦争というものが子供にまで浸透してるという世界でのお使い。 ぐっとくるとこもあったが・・・いいたいことはわかるが、やはり掘り下げ不足。 もっと非情に残酷でもいいと思いました。 やはり監督の若さとやさしさがでてしまった作品。 点数にするとイマイチになってしまいますが、見過ごせない佳作です。 映画館まで見に行けとはいいませんが、DVDで出たなら一度は見ておくべき作品だと思いました。 [映画館(字幕)] 6点(2009-05-03 00:28:19) |
5. エディット・ピアフ~愛の讃歌~
《ネタバレ》 超大傑作。様々な時代に飛びまくるのが成功している。最愛の恋人が死んだのがわかって、泣き泣き叫び、逃げるように部屋を出ると、次の瞬間、大観客の前でステージに立ってるなどという大胆、かつシュールなカット。更にラストの編集は見事。 人生は走馬灯。人生は夢まぼろしという言葉を想起する。様々な想い出が交錯する走馬灯の中、彼女は死の床で「昔にはもう戻れない」と呟く。しかしそれでも彼女は歌う。良いことも悪いこともあったけれど、今の私には同じこと。後悔はしない。今一度0からスタートしようと。そんなラストソングNon, Je Ne Regrette Rienが胸を打つ。 感涙。 40代50代以降の人に見て欲しい映画。若者にはこの凄さがわからないかもしれない。 ピアフを演じたマリオン・コティヤールはアカデミー賞主演女優賞をとったが 全く異論はない。凄まじいまでの演技力。 日本の女優ではここまで演技できる人は見当たらない。 [地上波(字幕)] 9点(2008-09-08 22:59:33)(良:1票) |
6. パフューム/ある人殺しの物語
《ネタバレ》 自分の行ないがばれないために、そして恐怖によって嫌な臭いを出さないために、 主人公はつぎつぎと女を撲殺していく方法を選びます。 なんでこんなに評価が低いのか首を傾げてしまいます。 最近見た作品ではベストでした。 ナレーションは冗舌。最初はちょっと多すぎる。ここまで言わなくてもわかると思ったのですが、だんだんと計算されたものじゃないかと思うようになりました。 つまりこうまで多いと逆に沈黙部分が異様な意味を持って浮き上がって、強烈な印象を与えてきました。 テーマは「自分の存在意義」ということでしょう。 自分はなぜ生まれてきたのか。 自分なんかこの世にいなくたってかまわないんじゃないのか。 なんの役にたってるんだ?と一度でも悩んだことのある人は必見です。 ネタバレになるでしょうが、 最後の犠牲者・・・彼女は・・他の女達とは違い、無理やり撲殺されたんじゃなく、 彼女みずから犯人に共感して、進んで身を投げ出したんじゃないかと思えるところもありました。 彼女も主人公ほどではないにしろ、嗅覚や勘にすぐれ、 また、僧院にいれられ、好きでもない人と無理やり結婚させられるという・・・ まさに「自分喪失の運命を辿るという予感」に悩んでいたゆえに。 これは主人公とある意味同じ悩みだったと感じました。 彼女を本当に必要としてくれる人間は、彼だけだったのです。 [映画館(字幕)] 10点(2007-03-12 18:35:28)(良:2票) |
7. 奇跡の海
ダンサーインザダークの感想が管理人権限とかいうものに よって突然削除されてしまいました。 「この監督は、変質者である。それは、この映画を見ればわかる。 わからない人もいるだろうが。」と書いたのです。 なぜそれが削除に当たるか全く私にはわからない。 これが気分を害するコメントに当たったのだろうか。 もし気分を害した人がいたとしたら、その人は 差別主義の人でしょう。 誤解なきよう言うが、私は変態も変質者も肯定する立場です。 ゲイやレズやSMも肯定する。 それは個人の愛の表現であり、それを批判するのは 間違いだと思ってるからです。 変態と犯罪者は違う。犯罪は悪だ。 しかし犯罪を犯さない変態はこれは認めます。 さて、なぜこれが0点かというと、ラストに尽きる。 この一転した弱腰。 これでこの作品は一貫性がなくなってしまった。 変態は最後まで堂々と変態らしく。 人に評価を問う映画監督なら尚更だ。 「俺は変態だ。どうだ!」これでいいじゃない、監督さん。 ドッグヴィルに期待。 0点(2004-03-11 00:46:54)(良:5票) |
8. サマータイム・キラー
《ネタバレ》 大傑作。 主人公は父を殺したマフィアの娘に恋してしまう。 「行かないで」と泣きながら引き止めるハッセーと それでも復讐に行かなければならない、クリスミッチャム。 このシーンは涙なくしては見れないでしょう。 クリスミッチャムのかっこいいことかっこいいこと! ロミオとジュリエットより素晴らしいオリビアの姿もここにある。但しDVD・LD共未発売。 この名作をもう一生見れないのだろうか。メーカーさん、御一考を! 10点(2004-02-07 18:25:08) |
9. アザーズ
《ネタバレ》 この作品のオチはシックスセンスとよく比較されるが、 シックスセンスは上映開始20分で見破ってしまったのに、 なぜかこの映画のオチは見破れず、戦慄した。 ラストもいい。佳作。シックスセンスより評価する。 8点(2004-01-10 16:58:10) |
10. マルホランド・ドライブ
リンチの久々の傑作。でたらめといい加減と前衛は違う。 これは立派な作品。リンチにしては非常にわかりやすい。 ある仕掛けに気付かないとこれもなにがなんだかわからないが 一旦気付くと非常に単純な構成。 ナオミがいい! ジョランドーの歌が強烈に心に響く。 9点(2004-01-01 20:35:55) |