1. 大いなる幻影(1937)
身障者になり戦場で華々しく戦えず、収容所長としてしか帝国と皇帝にたいする貴族としての責務を果たせず忸怩たる思いのドイツ人将校。皇帝亡き共和国フランスに他の一般人将校との壁を感じつつ祖国のために戦う旧体制の残滓であるフランス人貴族将校。二人の関係を象徴するのは、洗いざらしの白手袋と一輪のゼラニウムである。持ち物検査に際し、名誉と信義を重んじなければならない貴族将校には口頭での誓約だけで済ませる同じ階級のドイツ人将校。これでは脱走に参加するわけには行かないだろう。しかし、同時に他の将校を逃がさせることにより貴族軍人としての祖国への責任を果たす・・・何年ぶりにしたであろう貴族としての矜持、白手袋をつけて・・・。不毛な要塞に咲いた一輪の花は、孤高の貴族階級の象徴である。フランス人貴族将校が銃弾に倒れ、亡くなったあと、手折られるゼラニウムは、騎士道の体現者の死を暗示させる。 [DVD(字幕)] 9点(2006-03-10 17:13:15)(良:2票) |
2. 天と地
音声解説きいてる範囲では、この監督は共産主義者らしいけど、ベトコンでも東洋人の男は大嫌いみたいですね。(何気に日本人男性にも敵意を持っているような気がする)ストーリーは、在米ベトナム男性が猛反発するのも無理ない内容。同民族のレイプを他国人が映像化するのは大変行儀が悪い。 [DVD(字幕)] 1点(2005-11-07 05:51:54) |
3. ジャック・サマースビー
アメリカ的モラルの低い映画。主人公は、前の町での学校建設で働いた詐欺での処罰は受けていない。人の女房は早々に奪おうとするし、動物虐待はやらかす。もっとも赦せないのは、自分の所有物でない不動産を勝手に安値で売却し住人に感謝されていること。そして内心偽者であることに気付きながら、不動産売買契約が無効になることを恐れ、口を噤む住人たち。正真正銘の故サマーズビーさんは、生前に特に落ち度があるように描かれていなかったが、だとすると踏んだりけったりではないか!太平洋戦争後、マッカーサーが自作農創設とか言って勝手に地主の財産を処分したのと同じで自分達の腹はいためず、人様の財産を勝手に処分し感謝を得た行為そのままだ。町の住人は、詐欺師の共犯者だ!きっと偽サマーズビー処刑の後、サマーズビー夫人は、早々に別の魅力的な男と再婚して色男の詐欺師のことは記憶のかなたに仕舞い込まれることだろう。 [ビデオ(吹替)] 1点(2005-11-06 08:35:44) |
4. シラノ・ド・ベルジュラック(1990)
フランス版「無法松の一生」というところでしょうか。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-06 00:51:49) |
5. 山猫
”現状を守りたければ、変わらなければならない””獅子と山猫の時代は終わった、 あとは、ハイエナと羊が残るのみ。 ... ”地方の郵政貴族の没落と21世紀の日本国を予見したような傑作です。 [ビデオ(字幕)] 10点(2005-09-13 03:59:00)(笑:1票) |
6. 乱
なぜこの作品が前作「影武者」より好きになれないか考えてみた。結果、主役の仲代を引き立てる為、脇役に格下の俳優を起用していると思った。ほぼ仲代と同格の山崎努を競演させていた前作は、劇を2人で支えていたが、本作は、仲代達矢1人でがんばっていたように思う。(彼は名優であるけれど三船・勝新のようなスターではない。)どうしても俳優陣が弱すぎる。本来なら3人の息子の1人くらいには、若き日の仲代・山崎クラスの役者が要る。根津甚八の演技が弱い。 [DVD(字幕)] 7点(2005-08-19 03:32:18) |
7. 愛人/ラマン
ジェーン・マーチがものすごくエロい。メコン川の風景が美しい。 [DVD(字幕)] 7点(2005-08-18 00:29:11) |
8. ワルシャワの柔肌
欧州に住んでるイスラム教徒がキリスト教徒が堕落していると思うのは、無理ないと思う。 [DVD(字幕)] 1点(2005-07-22 22:05:18) |
9. コレリ大尉のマンドリン
《ネタバレ》 イタリア軍も占領地には、いち早く従軍慰安婦つれてきてましたよね。そして丁重に扱われている。コレリ大尉が到着早々、ペネロペに色目をつかってましたが、島民の娘をどうにかしては、宣撫工作に支障をきたしますからね。でも敵味方に別れていても男女間の引力だけはどうにもなりません。 [DVD(字幕)] 5点(2005-07-04 07:51:53) |
10. キングダム・オブ・ヘブン
映画館ではじめて居眠りした。オーリーの存在感がまったく感じられなかった。 史劇にラブシーンは、必要ないと思う方だけど、この映画だけは、フランス人女優との濃厚なエマニエル夫人ばりのエッチシーンでもなければ、とても長時間もたないなあ。 [試写会(字幕)] 5点(2005-05-21 21:04:10) |
11. 遠すぎた橋
《ネタバレ》 日本の戦争映画が面白くないのは、”負け戦”をテーマにしている不利な面があるからだと、この映画みておもいました。悲劇の居候部隊:ソサボフスキー将軍とポーランド兵に「漢だね~」と個人的には感情移入しました。(その後の祖国の悲劇を考えるとなおさら・・・)”インパール作戦”ならインド国民軍にあたるんでしょうかね。でもそうするとモントゴメリーがボースになってしまう。w本映画の最後にアーンヘムへの強行突入を将星たちで検討するシーンがありましたが、結局、自重します。(日本軍ならGO!で玉砕しょう)物量豊富で気持ちに余裕のある連合軍が羨ましいです。(SSゲネラル風に) 7点(2004-12-29 03:02:31) |
12. 太陽に灼かれて
《ネタバレ》 第二次大戦を間近に控えた赤軍幹部大粛清の話ですよね。赤軍の幹部たちはなぜか大人しくスターリンに呼び出されるまま、そして殺害されていったそうです。文化大革命での劉少奇の境遇とだぶりますね。 8点(2004-09-11 01:17:40) |
13. 戦場のピアニスト
現在にもホロコーストは、チベットや朝鮮半島やパレスチナで行われている。 10点(2004-05-10 20:03:22)(良:1票) |