1. ルーヴルの怪人
ソフィー・マルソーの出演作はこれしかみていないのですが、何故か他の作品も見てみようという気が全く起こらなくさせてくれた作品です。ただ流石パリ、彼女の住む部屋はお洒落だな、とかそのくらいしか……。 [DVD(字幕)] 2点(2007-12-15 23:35:46) |
2. キングダム・オブ・ヘブン
《ネタバレ》 DVDを買って何度も見てたら惚れ直しました。 素晴らしい。実に実に素晴らしい。ディレクターズカット買うしかないです。 オーランド・ブルームもなかなか頑張っているし、エヴァ・グリーンは無茶苦茶美しいし、ジェレミー・アイアンズは渋いし、エドワード・ノートンは眼だけですが、これほどなで肩が似合った役も無い(笑)配役がもう最高。サラディンらイスラム陣はひたすらにカッコイイ!! リドリー・スコットの映画には一度見たら忘れられない、印象に残るシーンが一箇所は必ずあるのですが、この作品ではボードワンがルノーを鞭で叩くシーン。 画の美しさはいわずもがなですが、どのシーンも眼を見張るほど美しい!! 葬儀のシビラの喪服の美しさ、そして死に顔アップの悪趣味さ、リドリー変態シュミも炸裂して大満足(笑) [映画館(字幕)] 10点(2007-11-24 00:00:11)(良:1票) |
3. パフューム/ある人殺しの物語
《ネタバレ》 私はとても面白かった。 大きな声で言いたくけど楽しく拝見しましたよ。 絶対に人には勧めないけど、稀有な作品だと思います(笑) 主人公のジャンの孤独と純粋さ。ダスティン・ホフマンの滑稽さ。アラン・リックマンの溺愛ぶり。キャストもはまり役だったと思います。 でも本当にグロテスク、エロティック、フェティシズム全開なので、苦手な人には苦痛でしょうね。 私はグロが苦手なので序盤の魚市場ちょっとキツカッタ。 この主人公、きっと卑劣なわけでも変態なわけでもないのでしょうね。 彼は愛も正義も秩序も知らず、ただ嗅覚だけが全てだった…… 母も家も何も無く生まれた悪臭の極みの魚市場で生まれ、 此の世の全てが手に入る香水を手にして、そこに戻る主人公。 彼は究極の香りを作ればその空虚な心を満たせると思っていた。 体臭も無い(=価値も個性も無い)自分が生きたと言う印を残せると思っていた。 そう考えるとあのラスト、実に哀しく暗示的。 文字通り、本当に彼は何も残らなかったなんて……。 それにしてもこの監督、 よくもまあエキストラにあんなことさせられましたね。 ちょっと驚いたよわたしは。 そうそう、この映画公式スチールに多用されている写真には、カメラマンが処刑場でジャンを激写してる姿が写ってるのであります。 公式サイトでも確認できるので、興味ある人は見てみよう(笑) [DVD(字幕)] 8点(2007-10-27 23:57:55) |
4. 戦場のピアニスト
《ネタバレ》 「シンドラーのリスト」とついつい比べてしまいます。ピアニストがシンドラーと違って透明なのは、物語として捉えると問題だけど、その時代を見るフィルターとするなら充分だと思う。印象的だったのは、理不尽に行われる虐殺や殺人をすごく遠巻きのカメラでとらえていたこと。「シンドラーのリスト」では、将校に気まぐれに撃ち殺された人がくたっと倒れる様がすごくリアルで恐ろしかった。ですがこの映画の視線だとはっきり分からない様な死に方。主人公がそのことに後半はもはや全然動揺していないところ。それは「殺人が行われた」ということが、その時いかに日常茶飯事で麻痺していたか、と凄く怖かった。ただ残念だったのは、将校の登場が遅すぎて彼とのエピソードの印象が希薄になってしまったこと。もうちょっと丁寧に描かれていたら最後もっと感慨深かったと思う。私はピアニストのお父さんが一番悲しかった。腕章を付けろと言われれば受け入れ、文句を言わず従い、酷い作業所に入れられたら「一緒に居られる」と笑う。善良で根気良く生きようとしてたお父さん・・・!! 全てをとりあげられ列車に押し込まれたときの悲しげな目が忘れられない。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-04-09 00:01:26) |
5. 薔薇の名前
《ネタバレ》 歴史、および宗教の私の基礎知識が浅いので、ちょっと難しかったけ面白かった。どういうジャンルに区分されるんでしょうね。出てくるほとんどは僧侶(笑)知的なコスドラミステリーとでもいうか。ショーンの葛藤しつつの悩める探偵ぶりが素敵。エイブラハムの(なんてコスドラが似合うんだ)酷薄ぶりも素敵。あの「少女」の野性的で真っ直ぐな瞳、綺麗で切ない。修道院の退廃ぶりもリアルでセットもゴージャスですね。こういう映画もっとあればいいのに(笑)恋愛映画と見てもいいと思う。ラストのモノローグがとても良かった。 でもこれだけは言いたい。お風呂の死体、台の上でまばたきしたって!!! 巻き戻して確認したよ。あれまばたきだって!!! [ビデオ(字幕)] 9点(2006-04-03 19:05:59)(笑:1票) |
6. オリバー・ツイスト(2005)
いやー凄かったです豪華豪華、ともかく美術が気合でしたねー。軽快で上品なサントラも◎。十九世紀のロンドンの空気がリアルに再現されてて、その種の世界観がツボな人はたまらないです(笑)貧民街とかのセット、凄い凄いと感動でした・・・。 いい意味で手堅い作りにまとまっているかなと言う感じ。ストーリーは原作に忠実らしい、私は未読だけど王道的な運びで監督色は抑え気味。子供にも見せられると思います! 主人公のオリバーははまり役でしたね。不憫な目にあって悲しげな純粋無垢な美少年は、棺屋さんの旦那で無くとも「絵になるよ」と思うはず(笑) ドジャー少年も可愛かった♪ 「ナンシーはいい子だよ」 なんて大人びた口調でパイプ燻らせて悪党のふりしてるけど。最後怒鳴りながら掴みかかっていくところとか、彼女のことを姉か母のように慕ってたんだろうなーと、なんとも切なくさせるじゃないですか。オリバーは純粋なまま幸せを掴んだけど、ドジャーも這い上がれたらいいね・・・。 キングスレーのフェイギンも良かった。 悪党なんだけど、妙に寂しい背中してんですよ・・・子供たちの未来を台無しにしてると言えばそうなんだけど、ぎこちない愛情も見え隠れ。 あんたも愛に飢えた子供だったんだろうねーと泣かせてくれる。 入れ替え制でない映画館で見たのだけど、いくつか隣の席のおじさん、二回目らしかったのです。上映前から泣いてたけど上映後も泣いていた。 オリバー君みたいな綺麗な顔してたよ、おじさん。 [映画館(字幕)] 7点(2006-01-30 18:32:59)(良:1票) |
7. イザベル・アジャーニの惑い
《ネタバレ》 アジャーニ目当てでDVDにて鑑賞。一人で静かに楽しむのがいいですね・・・原作の雰囲気も崩れない良い映画でした。アジャーニはやはり美しい。しかしアドルフ役のスタニスラフ、駄目駄目なアドルフの演技がはまり過ぎです。得体知れなすぎるぞ!(笑) [DVD(字幕)] 8点(2005-11-28 18:41:40)(良:1票) |
8. ピアノ・レッスン
《ネタバレ》 DVDを購入して見ました。こういう映画があるから気軽に10点て付けられない。美しい音楽と美しい映像、情熱的でよく練られた人物像、好き嫌いはあると思うけど私はこの映画が大好きです。 [DVD(字幕)] 10点(2005-09-10 09:18:03) |
9. アザーズ
《ネタバレ》 最初の方で分っちゃったですが面白かったです。陰鬱な雰囲気と独特の美術、あとニコールが美しかった。DVDを購入して吹き替えも見ましたが日本語もなかなか。 [映画館(字幕)] 8点(2005-07-26 18:21:05) |
10. アデルの恋の物語
純粋で一途で愚かなアデルのキャラクターが強烈でした。アジャーニ素晴らしかったです。それにしてもお父さんのユゴーは不幸な老後だったんですね...。 8点(2004-11-07 00:02:55) |
11. 王妃マルゴ
《ネタバレ》 すごく綺麗で豪華で切ない映画でした。イザベル=アジャーニは勿論、登場人物みな美しかったです。映像も音楽も良かったし衣装も豪華!そしてフランス語で喋ってくれるのも嬉しい♪ただ、虐殺シーンや死体占いなど、かなり血なまぐさいのは確かです。そういうのが苦手な人はちょっときついかも。 10点(2004-09-18 03:08:52) |
12. ナインスゲート
《ネタバレ》 先に原作読んで好きだったのですが、映画は原作とは別のいい作品になってます。 原作のデュマの部分をばっさり切ってオカルトにしたのは正解ですね。映像も綺麗だし、キャストもぴったり!ジョニーはこういう役似合いますね。翻弄されて、ここぞという時にあれっ?という感じが可愛い。老けめと巷ではいわれてますが私はオールバックひげ眼鏡のこのジョニー好きです(笑)「書物狩猟家」で善人でなく、LCFに選ばれた人間。オカルト 、古書というキーワードが好きな人はきっと楽しめるのではないでしょうか。DVDに特典として入っていたゲームも凝ってて楽しいですよ♪ ですが、起承転結のはっきりしたエンターテイメントを期待する方にはお勧めできない作品ですね。あの後を作るのも無理な話なのですが...(笑) 8点(2004-09-18 01:57:56) |