1. かくも長き不在
ものすごく退屈で、途中で何度も居眠りしてしまいました…。カンヌのグランプリということですが、私には理解できませんでした。修行不足でしょうか…。 2点(2004-06-01 12:29:50) |
2. 魅せられて(1996)
風景は綺麗。リヴ・タイラーも綺麗。でもそれだけ。登場人物は総じて発情中で、画面に出てきてはルーシーをくどき、拒絶され、消えていく。ものすごくふわふわしてます。 3点(2004-05-27 13:25:27) |
3. パピヨン(1973)
凄いですね。本当に凄い。自伝的小説が原作だというから、なおさら凄いです。そして重い。ただ、なぜ原住民たちから逃げ出したのかがわからない。彼はその後ベネズエラに行ったらしいから、本国に戻りたかったというのも当たりではないでしょうし…。当時はまだ差別的な視線が残っていたからでしょうか? 8点(2004-05-09 16:25:55) |
4. 王は踊る
全体に掘り下げが少なく、何を描き出したかったのかが良くわかりません。単純にリュリについて語りたかったということも考えられますが、とりたてて作品とするほどドラマティックな人生とも言えないような気もしますし…。もう一時間ほどかけて、ゆっくりと見せたほうが良かったんじゃないでしょうか?映像はフランスが歴史的に絶頂の時期にあった当時の豪奢な雰囲気が漂っていて、大変綺麗でしたが。 5点(2004-05-05 15:20:58) |
5. 太陽がいっぱい
フィリップが胸糞悪い人物として描かれているので、すんなりトムに感情移入できたのが良かったのでしょうか。いつ追い詰められるのかと、どきどきしながら見ることが出来ました。ラストシーンも如才ない彼ならうまく切り抜けられるのではないか、などと思ったりします。ただ、ひとつ疑問なのは、トムはあれだけの偽装工作をこなせるのに、なぜさっさとイタリア国外に出ることを考えなかったのか?フィリップのすべてを奪い取るためにしても、いささかマルシュにこだわりすぎな気が…。一般に現場からはすぐにでも逃げ出したいのが犯罪者の心理だと思うんですが。どんなものでしょう。アラン・ドロンははじめてみましたが、ものすごく端整な顔立ちですね。あとタイトルも秀逸。 8点(2004-04-19 01:15:42) |
6. 薔薇の名前
全体の完成度高し。中世修道院を舞台に、失われたアリストテレスの『詩学』を持ってくるあたり、さすがはエーコですなぁ。あの秘密めいた書庫で一日中本を漁っていたいと思ったのは私だけではないはず。 7点(2004-03-09 22:51:24) |
7. ブリキの太鼓
意識的にモラトリアムしてしまった子供が眺める大人の世界、といったところでしょうか。子供のフラットな視線を通じてみると世界はこんなにもグロテスクで、生々しくて、なのにリアルで悲しいくらい滑稽に映る。それでも人は大人になることを余儀なくされている……。叫ぶたびに目をむくオスカルがちょっと不気味でした。 5点(2004-03-09 22:12:40) |
8. 太陽に灼かれて
牧歌的な前半とは対照的に、後半一気に収束されていく権力に圧殺されていく人間たちの肖像。われわれの世界はのんきだが、ある条件下ではこういうことも出来るのが人間、ということでもある。 6点(2004-03-09 19:57:59) |
9. グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版
「誰よりも深く潜る」ということをストイックに追求する二人の男の姿をロマンチックにまとめた作品。陸上と海中がそれぞれ「公的なものと私的なもの」、ないしは「人工社会と自然」のメタファーであるとするならば、海中を選んだジャックには共感を覚える。物語の舞台は地中海、あの青空と海を見ると行ってみたくなるなぁ。 8点(2004-03-09 19:22:39) |