1. 地下鉄のザジ
これはその時代にその土地で観なきゃよくわからん映画ですね。画面の端や奥の方でも無数の小ネタが炸裂してて、その密度の高さに圧倒されました。ぶっちゃけ全然笑えないしつまらなかったわけですが、回り回ってそのつまらなさが逆に面白い感じでした。実況解説版なんて作ったら結構ウケるんじゃないでしょうか。全体にそこはかとなくフランスっぽいです。エッフェル塔からの眺めが素敵でした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2024-01-19 14:33:37) |
2. コーダ あいのうた
《ネタバレ》 障がい者施設に勤めています。だもんで、音大を目指す娘と耳の聞こえない家族、という設定を知った時点で、コンサートのシーンで無音になる演出があるんだろうなと分かっちゃいました。聴覚障害者はこういう世界で暮らしているということを、支援する我々は知っておかなくてはならないので、こういう研修はたくさん受けました。でも分かってたのに泣かされちゃいました。演技は良かったし、演出も丁寧でした。耳の聞こえない孤独が、わざとらしくなくさりげなく描かれていると思いました。仕事柄、障がい者を扱った映画をたくさん観てきましたが、障害の当事者も、その家族も、それぞれ前向きに自分の道を歩いていくというストーリーは素直に感動しました。ご都合主義だって言う人もあるかもしれませんが、映画には夢を見させてほしいものです。特に困難を抱えている人を題材にしているときはなおさら。 [映画館(字幕)] 8点(2022-02-01 23:48:36)(良:2票) |
3. ファンタスティック・プラネット
ストーリーは寓意的にもとれるが、たとえそれにしても陳腐で、やはりこの作品の魅力は、独特の世界観とビジュアルの素晴らしさにあると思う。また言及する人が少ないが音楽にも特筆すべきものがある。初期のプログレッシブロックのようなサウンドは、今の耳には随分古臭く感じるし、映像とのミスマッチ感も甚だしいが、そのねじれた感じがより一層作品に異様な迫力を与えている。もう一つ言うと、フランス語の響きも独特で、本作を唯一無二のものにしている。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-05-04 19:22:34)(良:1票) |
4. 続・黄金の七人/レインボー作戦
前作より色んな面でゴージャスになっているものの、面白さで上回っているとは言い難く、却ってチープになってしまっているような。前半はマンガみたいで軽いノリでそれなりに楽しめたけど、終盤の展開は笑えなくてあまり好きじゃない。それでも最終的には収まるべきところに収まってなんとか救われたが。 [地上波(字幕)] 4点(2015-06-07 19:41:54) |
5. 黄金の七人
みなさんご指摘のとおりルパン3世的というか、お気楽に楽しめて、決して悪い映画じゃないですが、現代の私たちからはちょっと古びてしまっている感あり。きっと色んな作品に影響を与えてるんだろうなあという要素が散見されるところはスゴイと思う。今日的には音楽を聴くための映画みたいな。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-04-30 12:48:35) |
6. シャネル&ストラヴィンスキー
クラシックファンです。「春の祭典」目当てで見に行きました。とにかく冒頭の「春の祭典」の演奏シーンは素晴らしかった! 圧巻です。このシーンのためだけにDVDを買ってもいいと思ったくらいです。しかしその後の人間ドラマは薄っぺらく思えました。全編を彩る衣装や映像美、ストラヴィンスキーの音楽は素晴らしかったのですが…。あとシャネル役の女優さんが意外に若いのに驚きました。 [映画館(字幕)] 6点(2010-05-25 09:57:48) |
7. ルパン
子供の頃、原作シリーズに熱中しました。聞き覚えのある地名や人名がたくさん出てきて、色んなエピソードがちりばめられていて懐かしい。情景もきれいでお金かかってるのも分かる。それなのに、こんなにつまらないのは脚本と演出が相当ダメなんだと思った。地味に堅実に映像化してくれたらそれで良かったのに…。 [DVD(字幕)] 3点(2009-01-02 00:08:56) |